ニャインドフルネス 〜猫のたてる音でマインドフルネス

読了目安[ 3 分 ]

実践することで、判断力や実行力が高まり仕事の能率アップやストレスの軽減につながるとも言われる「マインドフルネス」。その基本は、「今・ここの、ひとつのことに意識的に注意を向ける」ことです。

ニャインドフルネス。
このシリーズでは、猫との暮らしで得られるマインドフルネスに注目していきます。

今回は「聴覚編」です。

ある日から首輪に鈴を付けた2匹。
音色はべつべつです。
潜めた息、無駄のない動き、
周りの音を吸い取るやわらかな体毛。
静寂を身に纏った彼らは、
いざという時以外はなるべく気配を
消していたい生き物のようです。

しかし、思惑とは関係なく
鈴は鳴ります。
猫がかすかに動けばかすれた儚い音を、
勢いよく動けば空気が弾けるような音を
周囲に響かせます。

耳をすませば、
一つ一つの鈴の音が「今」を知らせる
時報となり、「ここ」に導く
道しるべとなります。

鳴き声


猫が立てる音の中で、音声によって
猫自らが意思伝達を図ろうとする
唯一の行為かもしれません。
つまり、猫が鳴くのは、
何か言いたいことがある時なのです。

朝起きて居間に入ると
おはようとばかりに発する「ニャ」、
玄関のドアを開けると
足元から聞こえる「ニャー」、
誰もいないところで
宙に向かって「ニャ〜」、
二匹で取っ組み合い中に漏れる
力の込もった「ギャ」。

一声一声に込められた気持ちはいろいろです。

鳴き声が耳に入る時、
声を出す前後の状況、時間帯、
伴っている動作などに
注意を向けることで、
彼らのそのいろいろな気持ちに
気付くことでしょう。

聴いて〜気付くまでの過程の
とっさの自分の感覚に
注意を向けることで
マインドフルネスは促されます。

つむぎ: 声変わりをしないまま思春期を迎えた少年のような「ぁ〜」という甲高い蚊の鳴くような声

こはく: 丸みと艶のある声で鳴き始めが「みゃ」と聞こえる。

ごろごろ音

自らの幸せを表現するように
ごろごろ喉を鳴らす猫。
一匹でいる時には鳴らすことはなく、
飼い主や親しみを感じる相手が
傍にいる時だけ鳴らします。
自分の安心感やおねだりの気持ちを
飼い主に対して表現するために
鳴らしているわけです。
彼らは飼い主を愛しているのです。

その愛に満ちた猫から愛を感じながら
ひと呼吸・ふた呼吸置けば、
さっきまで頭をもたげていた
明日の心配事も
すっと軽くなるのを
感じることができるでしょう。
今日は明日ではなく今日なのです。

足音


過去の出来事を
頭の中でリピートしたり、
その時の考えや行動の良し悪しに
思いを巡らせるほどに、
今だけ感じられる今という瞬間は
指の間からポロポロと
こぼれ落ちていくでしょう。
手の平に収まる瞬間は
限られているのです。

気配という気配を消して忍び寄る
四つ足の毛むくじゃら。
よほど耳を澄まさなければ
聞き取ることが困難な
彼らの足音にこそ注意を向けて、
過去に生きる自分を
今へと連れもどします。

今に生きていられれば、
目をつむることによって
猫の軌跡はむしろよりくっきり
感じられるはずです。

次回、「ニャインドフルネス 〜猫のにおい・感触でマインドフルネス」をお届けします。

連載:ニャインドフルネス

  1. ニャインドフルネス 〜猫との暮らしで得られるマインドフルネス
  2. ニャインドフルネス 〜猫のビジュアルでマインドフルネス
  3. ニャインドフルネス 〜猫のたてる音でマインドフルネス
  4. ニャインドフルネス 〜猫のにおい・感触でマインドフルネス

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