切り替え方法は簡単!薬代が劇的に節約できるジェネリック医薬品とは

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日本の高齢化が進み、医療費が増えることで、個人が負担する医療費も増加することが予想されています。厚生労働省によると、1996年に総額28.5兆円だった国の医療費は、2011年には38.6兆円に増え、一人当たり医療費も22.6万円から30.2万円に増えています。

「医療費を節約したいけど、病院に行く回数も減らせないし、なかなか出費が減らないなぁ。」と考える人も多くいますね。

皆保険制度がある日本では、健康保険を使うと自己負担額は3割ですが、病院に通って毎日薬を飲み続ける人にとっては年間で大きなお金がかかります。仮に診察代と処方薬代で、1か月あたり家族で医療費が1万円かかると年間10万円以上の出費です。

年齢 自己負担割合
未就学児 2割
6歳~69歳 3割
70歳~74歳 2割
75歳以上 1割

ところで、2000年代に入ってから「ジェネリック医薬品」という言葉を聞く機会が増えました。CMでもよく見かけるので、知っている人は多いでしょう。

このジェネリック医薬品がどのような薬か知っていますか?ジェネリック医薬品は、私たちが普段使う薬代の負担を軽減するだけでなく、赤字が続く日本の医療制度を維持するためにも大切な薬です。

そこで今回は、通院回数を減らさずに医療費を抑える方法として、処方薬をジェネリック医薬品に切り替えてお金を節約する方法についてご紹介したいと思います。

ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)と同等の有効成分を含み、効き目や安全性が同じだと厚生労働省が承認した安価な薬のことです。

医薬品メーカーが新薬を開発するには多くの人手と長い研究期間が必要なため、何十億~数百億円という多額の資金がかかります。

そのため、他の医薬品メーカーが利用できないように新薬の特許を取得しますが、特許期間はおよそ20~25年ほどで、その期間を過ぎると他の医薬品メーカーでも同じ成分の薬を製造できるようになります。

他の医薬品メーカーがジェネリック医薬品を製造する場合は、有効成分の種類と量、用法や用量、それに伴う効能や効果に影響しない範囲で製造しなければいけません。ただし、薬を飲みやすい形や味に変更することは認められています。

どちらにしても、ジェネリック医薬品は研究開発費用がかからないため、販売価格が新薬よりも3割から8割程度安くなる場合が多いようです。

出典|後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進について |厚生労働省

ジェネリック医薬品の普及率

厚生労働省では、「ジェネリック医薬を普及させることは患者負担の軽減や医療保険財政の改善に資するもの」として、平成30年度から平成32年度(2020年)の間にジェネリック医薬の普及率80%以上を目標として定めています。

ちなみに、平成27年時点でのジェネリック医薬の数量シェアは56.2%となっています。

また、日本と他先進国でのジェネリック医薬品の普及率を比較すると、2014年の時点では以下の様に日本が遅れていることがわかります。

出典|後発医薬品の市場シェア|厚生労働省

日本のジェネリック医薬品の普及が遅れている背景には、依然品質への不安などが残っているため、厚生労働省では、今後もジェネリック医薬品が認可された薬であることを市場に理解してもらい、積極的に活用される土台を作っていかなければいけません。

ジェネリック医薬品に切り替える方法

診察後に通常の処方薬をもらう手順は、医師から処方箋をもらい、それを薬局に持っていくことで薬剤師が処方箋をもとに薬を調合して、患者が受け取るというものです。

もし、処方薬をジェネリック医薬品に切り替えたい場合は、医師にジェネリック医薬品を処方してもらいたい旨を伝えると、処方箋に記載され、薬剤師がそれを認識して処方薬を受け取ることができます。

また、診察前の問診票に、「ジェネリック医薬品を希望するか」という欄があれば、チェックを入れておけば、医師にジェネリック医薬品の切り替えを伝えなくても、処方薬を受け取ることができます。

医師に相談しにくい場合は?

「医師にジェネリック医薬品の切り替えを伝え忘れてしまった。」
「高圧的な医師なので、切り替えについて言い出しづらい。」

もしかしたら、そんな人もいるかもしれません。その場合は、処方箋を受け付けてくれる薬剤師に、ジェネリックでお願いしますと伝えればジェネリック医薬品を処方してくれます。

また、市町村や協会けんぽなどの健康保険組合が配布する「ジェネリック医薬品希望シール」を診察券や保険証に貼付して、窓口に提出する方法もあります。

さらに、日本ジェネリック製薬協会のサイトで「ジェネリック医薬品希望カード」をダウンロードできます。それを診察券と一緒に窓口に提出しても良いでしょう。

ジェネリック医薬品で節約できる金額は?

では、通常の処方薬(先発医薬品)からジェネリック医薬品に変えることで、どれくらい医療費を節約できるのでしょうか。

日本ジェネリック製薬協会のサイトには、先発医薬品とジェネリック医薬品の差額を計算するシミュレーターがあります。例えば、メバロチンという高脂血症治療薬を1日2錠、1年間服用した場合の薬代の差額は以下の様になります。

出典|かんたん差額計算 | 日本ジェネリック製薬協会

先発医薬品のメバロチンは年間で18,571円かかることに対して、ジェネリック医薬品では4,468円~9,746円に収まるため、25%から50%の金額で済むことになります。

薬代の差額は薬の種類によって変わりますが、どちらにしても大きな節約になるはずです。

もちろん、全ての処方薬がジェネリック医薬品に対応しているわけではありませんし、症状によっては切り替えができない場合もありますが、まだジェネリック医薬品を利用していない人にとっては、すぐに取り組むべきお話だということがわかるでしょう。

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