金銭で揉めないため…結婚前に確認するお金に関する10のこと

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誰だって、離婚をするために結婚をするわけではありません。離婚するくらいなら、結婚はしたくないと考えている人もいるはずです。ところが、離婚は珍しいことではありません。

厚生労働省が行った平成27年度の人口動態統計によると、離婚件数は1年間で22万5000組もいます。同じ年の婚姻件数は63万5000組のため、3組に1組以上が離婚している計算になります。

また、直近の離婚件数は、以下の通り平成14年をピークに減少していますが、婚姻件数も同じころをピークとして、離婚件数以上に右肩下がりのため、婚姻件数に対する離婚件数の割合は増加しています。

出典|平成27年(2015)人口動態統計の年間推計|厚生労働省

離婚原因でよく耳にする“価値観の違い”には、お金に対する感覚の違いも含まれています。夫婦のお金の管理方法は様々ですが、たとえバラバラにお金を管理していても、最終的に生計は一になります。

そのため、お金の価値観が合わなければ、ちょっとしたことでも途端に夫婦の危機になってしまうでしょう。

では、離婚を防ぐために、夫婦でどのようなお金に関する価値観を合わせておく必要があるのでしょうか。

今回は、結婚前に確認するお金の価値観についてお話します。

結婚前に確認!お金に関する10のこと

結婚前の男女は、以下のことを確認し合いましょう。もちろん、既婚でも改めてお金の価値観を合わせておくことは大切です。

確認事項1.現在の貯金額

民法第762条には、結婚前にお互いが保有していた財産は、結婚後も共有財産ではありません。また、結婚後に相続で得た財産や個人名義で得た財産も、共有財産ではありません。

ただ、実際には、家計は夫婦2人で惜しみない協力をしなければ成り立ちません。そのため、お互いが保有している貯金を結婚後にどう使うかも決められる関係性が理想でしょう。

確認事項2.月々の手取り額

家計は夫婦が働いて収入を得ることで、運営していくものです。そのため、明確な収入と支出を管理しなければ、将来のライフプランの設計をすることはできないでしょう。

確認事項3.借金やローンなどの負債額

借金やローンがあると、本人は気にしていなくても家計はマイナスからのスタートになります。借金に対する考え方は、お金の価値観で最も違いが出ることの1つですね。

たとえ数十万円の借金でも、結婚後に発覚した時のインパクトは大きく、勢いで離婚に至ることも珍しくありません。

参考|夫の借金発覚で家計のピンチ!離婚を考える前に妻がやる5つのこと

確認事項4.所有カードや通帳の種類

夫婦がお互いを信用し合うためには、なるべく透明性を保った方が良いですね。貯金額や借金の有無もそうなのですが、今持っているカードや保有している通帳も、パートナーに説明した方が良いでしょう。

確認事項5.子どもは何人欲しいか

結婚したから子どもはすぐに作りたいという価値観を持っている人もいれば、子どもはいらない、今はまだそのときじゃないという価値観の人もいるでしょう。

子どもの有無は男性よりも、女性にとって影響が大きいものです。もちろん、子どもはいつ欲しいのか、何人欲しいのかでライフプランが大きく変わりますし、必要なお金も変わります。

確認事項6.結婚、出産後の働く意欲

結婚、出産後の働く意欲は、主に男性が女性に対して思うことです。結婚・出産後は家庭に入るものと思っている女性もいます。ところが、今は夫婦共働きの方が圧倒的に多く、家計を考えると働かざるを得ない場面もあるでしょう。

また、反対に、結婚してからも家計やライフプランを考えて働きたい女性と働かせなくない男性という違いもあるかもしれません。

確認事項7.住宅購入など親の援助の有無

これは、お互いがお互いの両親に対して、「教育費や住宅購入費出してくれないかなぁ。」と期待するわけではなく、もし、現段階でそういった具体的な話があるなら共有したほうが良いということです。

ライフプランの設計には、あらゆる可能性があります。もちろん、何らかのトラブルで親の援助がなくなる可能性もあるため、それも念頭においたうえで、ライフプランを設計しなければいけません。

確認事項8.親などと同居の可能性

たとえば、旦那さんが長男であれば旦那さんの両親と同居の可能性は高いでしょう。また、旦那さんの実家が遠方で、奥さんの実家が近い場合も、奥さんの両親と同居する可能性があるでしょう。

いくらパートナーの両親とは言え、他人であるため気を使います。もちろん、同居をすることで家計にプラス、マイナスの影響を与えることもあるため、可能性を共有することは大切です。

確認事項9.住まいはマンションか持ち家か

結婚後に最もお金がかかる選択が、住環境です。夫婦の仕事や子どもの状況によっても、マンションと持ち家のどちらが良いのか、また、賃貸が良いのか購入が良いのかは意見が別れるところです。

それぞれお互いが考えられる状況と最終的にどうしたいのかを確認し、時期によってこまめに意見をすりあわせておくと良いでしょう。

参考|賃貸と持ち家はどちらが得?老後資金からのメリットとデメリット

確認事項1..老後の生活について

結婚したばかりで、お互い老後のことを考えると言ってもなかなかピンとは来ないでしょう。もちろん、老後を考えた住宅ローンや貯蓄方法、現在加入している年金についても、ある程度プラン建てて考えた方が良いのは間違いありません。

参考|年金受給資格期間が短縮!10年加入で何万円もらえる?FPが徹底解説

ただ、将来全てにおいて今から綿密な計画を立てることは難しく、どちらかがあまりキッチリしすぎると、それが火種になる可能性もあります。

そのため、まずは老後にどのような(水準の)生活をしたいのか、悠々自適に海外で過ごしたい、地方に引っ越したい、早めにリタイアして夫婦で旅行に行きたいなど、理想の生活像を語り合うことから始めても良いでしょう。

結婚生活の準備不足がお金のトラブルに…

もし、パートナーとの結婚が決まったら、結婚式場選び、招待客の選定、ドレス、ブーケ、BGM、余興、招待客、結婚費用の準備など、短期間で決めなければいけないことが目白押しです。

そんな結婚式の準備に追われ、すっかり準備不足になるのが、結婚式の後に何十年もつづく結婚生活の準備です。

結婚式にはまとまったお金が必要ですが、その後の新生活には、さらにお金のかかるライフイベントがいくつもあります。

新居への引っ越し費用、出産費用、子どもの教育費、住宅購入費、老後の生活費など、結婚後は夫婦2人でこの費用を計画建てて用意しなければいけません。

そして、場合によっては結婚式の準備よりもバタバタし、あーでもないこーでもないという意見を言い合わなければいけません。

「結婚とは我慢である」と揶揄されますが、お互いの価値観を理解しないまま、何十年も我慢しながら夫婦関係を続けていくことは難しいでしょう。

まず我慢をする前に、お互いがなるべく早くお金の価値観を合わせたうえで、お互いを尊重し合える(=ちょっと我慢する)関係を作ることが夫婦円満な家庭に必要なことではないでしょうか。

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