休眠預金活用法で財産没収かも…忘れていた休眠口座を見つける方法

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「そう言えば、昔アルバイト用に銀行口座作った記憶があるな……。」

昔作った銀行口座が放置されていることは、意外と多いのではないでしょうか。もちろん、口座内のお金はほとんど引き出しており、お金が残されていても数十円単位のお金しか入っていないはずです。

このように、忘れ去られてしまった銀行口座は意外と多く、名義人が一定期間全く触れていない金融機関の口座のことを「休眠口座」、そして休眠口座に入っているお金を「休眠預金」と言います。

口座内にほとんどお金は残っていないといっても、自分の休眠口座がいくつあるのか、また、休眠口座にある休眠預金がいくらなのかは気になるところです。

さらに、「休眠預金等に係る資金の活用に関する法律(休眠預金等活用法)」も成立し、今後、国による休眠預金の活用が行われる中、本来自分のお金が使われてしまうのは抵抗がありますね……。

そこで今回は、休眠預金等活用法で何が行われるのか、また、忘れていた休眠口座を見つける方法についてお話します。

休眠口座と休眠預金とは

休眠口座とは

休眠口座とは、金融機関に開設されている口座のうち、最後に入出金した日や定期預金の満期日から10年経過した銀行口座、5年経過したゆうちょ銀行口座のことで、預金者本人に連絡がつかないつかないものをいいます。

また、この休眠口座に預けられているお金を休眠預金と言います。

休眠預金の条件

これまで休眠預金は、1万円未満では金融機関の収入となり、1万円以上では預金者本人に連絡が届いたと判断されれば通常の預金と同じ扱いにし、通知が届かなかったと判断されれば1万円未満と同じく金融機関の収入になっていました。

ただし、2007年9月30日の民営化以前の郵便貯金には、郵便貯金法が適用されるため、定期預金の満期の翌日から20年経過し、期間を定めた文書をしても引き出しが行われなければ、通知から2か月後にゆうちょ銀行の収入になります。

りそな銀行は独自のルールを設けている

休眠口座数と休眠預金額

では、現在金融機関にある休眠口座の数と休眠預金額はどれくらいなのでしょうか。

一時期、埋蔵金の名目で調査されたお金の1つに休眠口座に眠っている休眠預金の話題がありました。2012年当時の民主党が出した成長ファイナンス推進会議中間報告によると、銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫を合わせた休眠口座の数は1300万口座もあります。

出典|成長ファイナンス推進会議|内閣官房

さらに、発生ベースの休眠預金額は約850億円もあり、そのうち預金者と連絡がついて払い戻しが行われたのは約350億円、つまり、毎年500億円が休眠預金として、金融機関の収入になっていました。

休眠預金等活用法とは

休眠預金等活用法とは、今後、さらに増えると予想されている休眠口座に眠る莫大な額の休眠預金を国で有効活用するための法案のことです。

休眠預金活用法では、通知手続きを経たうえで休眠預金が預金保険機構に移され、NPO法人や自治会などに対して、助成金や貸し付けといった名目で出資に活用されます。

現在のところは、難病の子どもを抱える家族への支援金として使われたり、児童養護施設の退所者や障害者の自立支援目的で使われることが想定されています。

もちろん、忘れ去られてしまったお金が銀行の収入ではなく、社会福祉活動のために有意義に使われるのであれば多くの人が納得しますが、自分のお金であれば自分で有効活用したいことも本音です。

そのため、自分や家族の休眠口座に眠っている休眠預金は把握したいはずです。

家族の休眠口座を見つける方法

自分や家族に休眠口座がないか、どのようにして調べればいいのでしょうか。

休眠口座の調べ方

休眠口座の通知が届けばすぐにわかるのですが、引っ越しで何年も前に住所が変わっていると通知が届きません。

その場合は、口座を開いた可能性のある金融機関に直接連絡して、窓口を尋ねる必要があります。もちろん、身分証明書や印鑑(銀行員)、通帳、またはキャッシュカードなどを持参した方が良いでしょう。

ただし、キャッシュカードも通帳もなくしてしまい、口座番号もわからなければ、金融機関によっては口座の存在自体を確かめることが難しいケースもあるようです。

休眠口座を見つけたら

金融機関に連絡して、無事に休眠口座が見つかったら、10年以上前のものでも預金と利息を引き出すことができます。ただし、残高の確認や引き出しには、窓口の手続きから数日かかることもあります。

亡くなった家族の休眠口座の扱い

すでに亡くなってしまった家族の休眠口座がある場合は、遺言がなければ亡くなった人の口座を引き継ぐか、もしくはその口座を解約して指定の口座に払い戻す相続の手続きが必要になります。

相続に必要書類な揃えるなど、いくつかの段階を踏むため、完了までは時間がかかると考えた方がいいでしょう。

参考|夫が急死で銀行口座が凍結?家族が事前に行う対応と必要な金額

休眠預金を見つけたときの活用法

休眠口座に眠っている休眠預金は、休眠預金等活用法の施行後も預金者の請求があれば払い戻せます。

休眠預金等活用法は良いきっかけと考えて、過去に忘れてしまった口座がないか調べてみましょう。もし、休眠預金があれば、このまま預金として寝かせるのではなく、うまく活用していきたいものです。

たとえば、これまで挑戦していなかった株式投資や個人向け国債などの投資商品を購入してみてはいかがでしょう。

国としては休眠預金等活用法でお金を有効活用しても良いですし、個人が眠っていたお金を使って市場経済を活性化させても良いのです。

休眠預金も、自分や家族の大切な資産の一部ですが、「元々忘れていたお金」と思えば、尻込みしていた新しいお金の使いみちにもチャレンジできるかもしれません。

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