クラウドファンディングは持ち寄りパーティーみたいなものかな~Ohyama”B.M.W”Wataru(BimBomBam楽団)インタビュー~

読了目安[ 10 分 ]

クラウドファンディングに臨む姿勢は皆それぞれだ。

身近な社会解決からまだこの世の中にないエンターテイメントまで・・・
クラウドファンディングを立ち上げることの目的はもちろんお金を集める事だ。
ただそれ以上にまだ見ぬ世界を見たり実現するためであったり、それを多くの人に伝えるためであったり・・、そこにある世界は何だろうか。

今回マネーゴーランド編集部では、現在クラウドファンディングで
全国ツアー『Be Free』を全会場入場無料で開催したい
というプロジェクトに現在挑戦しているBimBomBam楽団の楽団長、Ohyama”B.M.W”Wataruさんにお話を聞きました。

クラウドファンディングは持ち寄りパーティーみたいなものかな ~Ohyama”B.M.W”Wataru(BimBomBam楽団)インタビュー~

そもそもOhyama”B.M.W”Wataruさんはミュージシャンとして「衣食住音」という会社を立ち上げたことでも話題になりました。
ただミュージシャンであるにとどまらず、会社の経営者としても立ち振る舞う。
衣食住に「音」を加えること。そんな刺激的に生き続けるエンターテイナーohyamaさんにおけるクラウドファンディング、そして世界の見方とは?

BimBomBam楽団 Ohyama”B.M.W”Wataruさんが語る衣食住音

「衣食住にほとんど全てが入っている。本来は住の中に音が入っているのが普通。
本来は、住むっていうところに音楽があるのが当たり前でそれが理想なわけで。でもそうじゃないから住から音が飛び出てきちゃったっていうことなんだけど…。
俺なんかは子供の頃から家で音楽がいつも鳴っていた。生活の中に完全に音楽があった。衣食住で済んでいた。
いまなかなかそういう家はない。おしゃれだねーって言われておわり。
でも音楽はそういうことじゃないんだよ。いまはスマホとかで常に音楽聴いているから昔よりは生活に密着しているけど、もう少し上質なっていうのを付け加えたい。」

クラウドファンディングは持ち寄りパーティーみたいなものかな ~Ohyama”B.M.W”Wataru(BimBomBam楽団)インタビュー~
※BimBomBam楽団は「食事と音楽を楽しむ空間を。」というコンセプトのもと、食事を楽しみながら音楽を聴けるような場所でライブを行ってきました。

BimBomBam楽団 Ohyama”B.M.W”Wataruさんがクラウドファンディングに挑戦しようと思ったきっかけ

「だいたいライブをやる際、チケット買う人は決まっている。
もし無料で開催することができたなら、その人が同僚や友達を誘いやすくなる。
我らのファンはチケットも買ってくれるし、企画の応援もしてくれる。
3,500円のチケットを普通に販売するよりもクラウドファンディングして入場無料にしたほうが広まる。
全会場無料は話題にもなる。そのような思いで今回プロジェクトを始めた。」

クラウドファンディングは持ち寄りパーティーみたいなものかな ~Ohyama”B.M.W”Wataru(BimBomBam楽団)インタビュー~
※今回のプロジェクト

どのような経緯からこのプロジェクトが生まれたのか

「春先にアルバムを出すことは決まっていて、ツアーをどうしようかって考えたときに、6月くらいにツアーやりたいけど、普通にやっても広がりないしなって。
それで新しい人たちとツアーを組んだらどうだろうとか提案してきたけど、なかなか具体的に話が進まない。
そんなときに思いついた。
思いついてからすぐメンバーにも動いてもらって、一ヶ月くらいで集中して作り上げた。
思いつきだから。鉄は熱いうちに打てじゃないけど、熱が続かないのよ、人って。
そういう勢いがあるときはやっちゃえって、昔から。」

プロジェクトに対するリターンへの思い

「そもそもリターンは俺みたいな適当にアイデア言うやつがいないと全然おもしろくならない。
おもしろいと思うことは入れてみたいって言う。これが現実的に可能かどうかはあとで詰める。
今のリターン内容もまだまだ納得いっていない。
これからまだものすごいリターンを出したい。投資してくれたお客さんに満足してもらうためなら、なんでもやりますよくらいじゃないとダメだなって。
他のプロジェクトなどもよく研究した。自分の場合はまだ俺ミュージシャンだからっていうプライドが出てきちゃうところが葛藤。比較的ないほうだとは思うし、柔軟にやれていると思うけど・・・」

クラウドファンディングは持ち寄りパーティーみたいなものかな ~Ohyama”B.M.W”Wataru(BimBomBam楽団)インタビュー~
※追加されるリターンの数々

クラウドファンディングに対して意識していること

「クラウドファンディングにすごいこだわりがあって。例えばあるミュージシャンがアルバム出したいです、だから支援お願いしますっていうのは絶対にやりたくない。
そもそも自分らでお金を出すべき自分たちのものを、他人にお金を出させてっていう。それくらい自分たちでつくれる。
これは自分らではできないだろうなっていうことじゃないとクラウドファンディングをやる意味がない。
言ってしまえば、皆で食べ物持ち寄ってやるホームパーティーみたいなものかな。全国のライブ無料で開放するための資金集めだったらやる意味ある。
このプロジェクトは300万くらいの赤字から始まってるけど、やっちゃおうかってね。ダメだったら会社潰しちゃおうかって(笑)」

クラウドファンディングは持ち寄りパーティーみたいなものかな ~Ohyama”B.M.W”Wataru(BimBomBam楽団)インタビュー~

新しいこと、挑戦へのこだわりとは

「そうだね、それはあんまり良くないところでもあるんだけど、同じことを繰り返していかなきゃいけない時期もあるじゃない。
でもやっぱり飽きちゃうんだよね。ツアーなんていつも普通にやればいいんだよ。でも次どうしようって思っちゃう。
これやっちゃったあとのツアーはめっちゃ大変だなとかは思うけど、家にいるときはいつも考えている。」

プロジェクトを起こした意味はあるのでしょうか?

「大きく言うと全部思いつき。思いつきベースで、意味は後付けの場合が多い。
一旦まずはやっちゃおうって。だからすぐに「なんとかします」って言ってくれる人と一緒にやる。
そこで「いや、でも」で止まっちゃう人は多い。
勢いを止めないためにまずは「それいいですね」で、そのあと「でもこんな問題ありますよ」じゃないとダメ。
おれはわがままだから機嫌を損ねちゃう。だから「じゃ、やめた」もいままでたくさんある。自分が逆の立場だったらすぐに「OK」ですってやってみる。
そうすることで仕事のスピードが違う。いまは楽しさしかないよね。達成感はまだ少ないけど。スリルがある。」

言葉の概念、ライブや音楽のもともと持っている意味や捉え方を変えよう

「そういうのもあるけど、世の中変えちゃるわい!みたいな言葉はカッコ悪いなと思ってて。
結果的にいつもやることは、もともとこうだけどこうなったらいいのになという想いが原動力。
もともとPE‘Zはじめたのも日本では特殊なジャンルだったジャズを、ジャズが本来持っているポップな要素を出して、ジャズの見え方を変えたかった。
実際あからさまに世の中が変わったじゃん。ロックバンドしか見たことない人もライブにバンバン来た。
あれはうまくいったと思う。
飯食いながら音楽聴くのもやったことある人はたくさんいた。
一般的になってない。普通の人がご飯を食べながら音楽を聴くというスタイルがないだけで、自分の好きなアーティストがそれをやって楽しかったら、こういうディナーが月に1回でも味わえたらいいなって思うじゃん。
だいたいどちらかが欠けちゃう。メシがまずいか音楽がつまらないか、だから両方満足させたい。
シェフの協力、店の協力、ミュージシャンの協力が必要だから簡単にできることではないけれど、こつこつやっていけば広まると思うよ。
実際これまでやってみて大人は喜んでいる。こういう場所がほしかったという声を聞いて、大人の遊び場としてちゃんとやっていきたい。
早くハコを作りたいね。マックスで50人くらいの。」

クラウドファンディングは持ち寄りパーティーみたいなものかな ~Ohyama”B.M.W”Wataru(BimBomBam楽団)インタビュー~

夢の実現、言葉にすると少し照れくさい部分もあるが、思いつく→実行するを楽しみながらでも、確実にしているという印象を受けると共に、インタビューを通じて「起こしている人」だということが強く伝わってきた。
会社はもちろん、1つ1つのプロジェクトに対してそのような思いを持っている。
しかもそれがずっと先までないと不安というくらい、起こす、そして周りをも起こし、それが人に伝わっていく。
そのような人たちにとって「クラウドファンディング」は強い武器になる。

そしてクラウドファンディングが目的でなく手段であるというところにも強い印象。
このインタビュー後も新たなリターンが追加されており、適当なリターンを並べていると思うプロジェクトが多々ある中、しっかりとお客さんの反応を楽しみながら仕掛けていく、まさにエンターテイナー。

きっと世の中色々なサービスやシステムが出てくるだろうけど、それを使いこなす、仲良く共存していくことができればいつの時代でも「起こしている」状態を作ることはできるのではないだろうか。
それはAIなどの技術革新から社会的な制度や問題まで現代における全てのことに言えることだと考えています。

BimBomBam楽団
2015年春頃、元PE’ZのトランぺッターOhyama”B.M.W.”Wataruと、日本におけるジャズマヌーシュの第一人者であるギタリスト手島大輔を中心に、ヴァイオリンTajimi”M.J”Tomotaka、ベースにヤマトヤスオ、パーカッションに奥田真広の5人で結成。フランスの音楽ジャズマヌーシュをはじめ、様々なジプシーサウンドを取り入れ、現代の音楽としてポップなジャズを作り、活動中。
公式サイト

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