あなたはなぜ貯金するの?将来が不安な悪い貯金癖の解消方法

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「わーい、ボーナスだ!貯金しよう!」……給料やボーナスが入っても、すぐに貯金をする人はいますよね。

たしかに、無駄な出費を抑えて貯金をすることは良いことですが、あなたはなぜ自分が貯金をするか考えたことがありますか。

貯金をする最も多い理由は、「将来のために貯金をする」だと思います。もちろん、貯金は簡単なことではないため、人生設計の一部として貯金癖を付けることは、とても大切なことですね。

ここで気をつけて欲しいのは、貯金癖には「良い貯金癖」と「悪い貯金癖」があるということです。貯金自体は良いことですが、「悪い貯金癖」がある人は常にお金の不安がつきまとい、人生がお金に振り回されてしまうかもしれません。

では、「良い貯金癖」と「悪い貯金癖」とはどのようなものでしょうか。また、将来のお金の不安を解消するためには何をすれば良いのでしょうか。

今回は、良い貯金と悪い貯金癖の意味とお金の不安を解消する方法についてお話したいと思います。

悪い貯金癖とは

貯金癖とは、毎月給料日後などに決まった額や決まった割合のお金を貯金することが当たり前になっている状態を言います。

私たちは普段生活するうえで、将来に対して不安を抱きます。自分にもしものことが起こったら、将来子どもにお金がかかるから、年金が支払われるかわからないからなど不安の原因は様々です。

前述した通り、貯金をする最も多い理由は「将来のために貯金をする」ことですが、これが「何となく将来が不安だから」という人は、悪い貯金癖を持っている可能性があります。

悪い貯金癖を持っている人は、貯金をしても将来の不安を解消することができません。

安心できる貯蓄額は?

私たちは、貯蓄額で不安を解消できると考える場合があります。安心できる貯蓄額の1つの目安として、マイナビウーマンが働く約300名の未婚女性に、「貯蓄」についてのアンケートを実施しています。

働く女子は1500万円以上ないと不安!?いくら位の貯金があれば安心できるか回答
出典|働く女子は1500万円以上ないと不安!? 理由は「年金制度の破綻」「病気」「将来・老後」|「マイナビウーマン」

このアンケートでは43.3%の人が、1,500万円以上の貯蓄額があれば安心できると答えています。裏を返せば、1,500万円以上の貯蓄がなければ不安を感じる人が、これほど多くいるということです。

貯金をしても不安になる悪い貯金癖

「何となく将来が不安だから」という人は、毎月貯金をしていても不安は消えません。

例えば毎月5万円の貯金をすると、25年で1,500万円貯蓄できます。では、もし今”何となく不安で貯金をしている人”の銀行口座に1,500万円あるとしたら、今後は貯金をしないのでしょうか。

おそらく銀行口座に1,500万円あったとしても、今後も貯金は続けるでしょう。なぜなら、貯金に明確なゴールが設定されていないためです。つまり、貯金自体が不安の解消につながると信じている可能性があります。

悪い貯金癖とは、「とにかく貯金をすることが良いこと」だと信じて貯金を続けることです。

貯金をする過程で、必要以上に趣味や普段の生活水準を犠牲にすることを「将来のため」という言葉で免罪符にしてしまっています。

良い貯金癖とは

では、良い貯金癖とはどのような貯金のことでしょうか。

良い貯金癖とは、必要以上に趣味や普段の生活水準を犠牲にせずに、決まった額・割合の貯金を続けることが当たり前の状態を指します。または、状況によって貯金する金額をコントロールできる状態です。

良い貯金癖を持っている人は、貯金自体が目的ではありません。目的を達成するための手段の1つとして貯金を行ない、かつ目的の達成を貯金だけに頼らないため、大きなストレスを感じることはありません。

そのため、人生を楽しみつつ、貯金をすることが将来の不安をある程度解消する手助けになっています。

では、良い貯金癖をつけるため、貯金によって将来の不安を解消する方法とはどのようなことでしょうか。

お金の不安を解消する貯金の方法

良い貯金癖をつけて、将来のお金の不安を解消するためには、以下の要素が必要です。

不安を解消する方法1.不安を金額に置き換える

悪い貯金癖がある人は、「なるべく多く貯金しなければ……。」と考えるため、生活を犠牲にした貯金をしています。

もし、将来に不安があるなら、不安を明確にして金額に置き換えてください。老後の生活資金や子どもの学費などは、いくつかのパターンを考えればある程度は計算できます。

たとえば、文部科学省によると、公立保育園から高校卒業までにかかる子ども1人あたりの学費はおよそ500万円です(公立大学は500万円必要)。

また、生命保険文化センターが行なった調査では、60歳までに夫婦二人で3,000万円の貯蓄があると老後の生活が賄えるとしています(諸説あり)。

「こんな大きな数字を見ると余計に不安を感じる……。」という人もいるかもしれませんが、数字から目を背けると具体的な対策を取れませんし、ずっとモヤモヤした不安を抱えて過ごすことになります。

不安を解消する方法2.お金の使い方の種類を把握する

次に、今得ている収入とその収入の使いみちを明確にして、以下の項目に分けてください。

  • 生活費|食費などの生活に必要な出費
  • 自己投資|勉強や自分を磨くための投資
  • 外部投資|不動産や株式などへの投資
  • 遊興費|趣味や息抜きなどの出費
  • 貯蓄|目的に対して必要な金額の貯金
  • 寄付|承認欲求や自己実現欲求を高める寄付

日本では寄付はあまり重要ではないため置いておくとして、生活費、自己投資、外部投資、遊興費、貯蓄にお金を振り分けて、効果的にお金を使える状態を作りましょう。

おそらく多くの人が、収入のほとんどを生活費と貯蓄に振り分けているはずです。これを自己投資に振り分けて自分の能力や魅力を高め、外部投資に振り分けて新しい資産を作り、遊興費に振り分けてストレスがない生活を維持したうえで、貯金をしていくことが理想です。

ただ、最初から自己投資や外部投資をうまく行えるわけではありません。リスクヘッジの保険を活用する選択肢もあります。様々な投資に関しては、また別途お話したいと思います。

不安を解消する方法3.使う金額をシミュレーションする

では、生活費、自己投資、外部投資、遊興費、貯蓄に使うお金は、具体的にどのように振り分ければ良いのでしょうか。

残念ながらお金の具体的な使い方は、お金を得た本人にしかわかりません。私が外野から「遊興費に使い過ぎなんじゃない?」「もっと投資すべきだよ。」「生活費は抑えられるよ。」と言っても、その人の先の収入や考え方を見越したアドバイスは難しいものです。

そのため、まずは必要最低限の生活費を把握しましょう。あなたが主婦であれば、家計簿をつけていますよね。必要最低限の生活費に少しの余裕と遊興費を足して、残りは貯蓄に回しましょう。

そして、勉強をしながら徐々に自己投資と外部投資にお金を振り分けていきましょう。一度決めた金額を同じように振り分け続けるのではなく、常に最適なお金の振り分けができるように、毎月シミュレーションすることが大切です。

計画的な貯金でも目的に達しない…

「子どもの学費は500万円」「老後の資金は3000万円」などの大きな金額を用意するために、貯金だけでは足りない人も多いでしょう。

たとえば老後の生活資金の場合、現在30歳の人が60歳までに3000万円を貯めるには、毎年100万円の貯金が必要です。もちろん、子どもがいれば学費は別に考えなければいけません。

いくら将来のためでも、老後のために今からの生活を30年間犠牲にして生きるのは辛いですよね。

ただ、収入や資産を増やす方法は貯金だけではありません。前述した通り、外部投資で資産を増やしたり、自己投資で獲得した能力で収入を増やすことは可能です。

その方法は一朝一夕で身につくものではありませんが、貯金だけで必要なお金全てを賄う状態を何十年も続けるよりは、面倒でも勉強をして能力を身につける方が気が楽なはずです。

人は誰もが将来の不安を持っています。ただ、漠然とした不安に縛られて、不安解消のためだけに貯金を続けても人生は豊かになりません。

もしあなたが寿命を全うできるなら、今から何十年も計画的に貯金をしたり、賢くお金を使える期間があります。賢くお金を使えば、必要な生活水準を保ちつつ、趣味を楽しんだり、健康に配慮した人生をおくることができます。

もし悪い貯金癖がある人は、貯金以外の選択肢も踏まえた良い貯金癖を持てるように、まずは将来の不安の特定から始めてみましょう。

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