銀行員すら勘違い…!? 「高金利の外貨はお得」の誤解と真実

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皆さんは、こんなセールストークを受けたことがありませんか?

「円預金だと利息も付かないし、外貨で運用した方が金利も高くてお得ですよ」
「円高になっても、高い利息がもらえるから損するリスクは小さくなりますよ」

外貨預金や海外債券で運用する投資信託だけでなく、銀行が数年前から販売に力を入れている外貨建て生命保険を提案する場面でも、よく使われるセールストークです。

「金利が高いほうが有利」というのは非常に分かりやすいロジックなので、そのままセールストークを信じてしまい、高金利通貨で運用する金融商品を買ってしまう人が多くいます。

しかし、それは本当にお得なのでしょうか?

高金利通貨はお得だというのは誤解

日銀のゼロ金利政策により円預金では利息がほとんど付かない状況の中、円預金に変わる外貨建ての金融商品が注目されています。
日本の金利に比べて高い金利水準の国、オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドル、トルコリラや南ア・ランド、ブラジルレアル建てなどの商品です。

確かに、金利水準だけを見れば、日本に比べてこうした高金利国の通貨の方が有利に思えます。
何しろブラジルレアル建ての外貨預金になると、3か月物定期預金で年6%近い金利が得られます。
一方、円建ての定期預金に3か月預けても、年0.01%ですから、両者の間には年5.99%もの金利差があります。
適用される金利は600倍です。

日本の個人投資家に最も人気のあるオーストラリア・ドルについても以前より金利水準が低くなったとはいえ、長期金利は2.8%程度もあり、ほぼゼロ金利の日本とは比べものになりません。

しかし、残念ながら「高金利だからお得」というのは誤解なのです。

為替動向は短期的には金利の影響を受ける

他にも
「高い金利が受け取れるので、為替のリスクがあっても利息をもらい続けることで損しにくくなる」
と考える人もいるかもしれませんが、これも正しくありません。

為替市場の動向は、短期的には2国間の金利差の影響を受けやすいのは事実です。
例えば、A国の政策金利が引き上げられると、日本との金利差が広がり、A国の通貨が上昇し円安が進みやすくなります。
しかし、それは「高金利だから長期的に上昇し続ける」ということではありません

高金利通貨は長期的には下落する可能性が高い

新興国など金利が高い国の経済は、物価上昇のペースが速く、そのペースを抑えるためにあえて金利を高く設定しています。

物価上昇、つまりモノの値段が上がってしまうことは通貨の価値が下落していることを意味します。
したがって、金融の専門家の間では、むしろ「長期的には、高金利通貨は下落しやすい」という方が常識です。

それなのに、営業担当者によっては、
「高金利通貨は人気があるので、金利収入だけでなく、為替の上昇も期待できますよ」
と話す人もいます。
銀行員でも高金利通貨での運用が有利だと勘違いしている人も多くいるため、用心しなくてはならないのです。

高金利通貨での運用はお得というのは誤解です。
銀行の営業担当者は教えてくれませんが、
「高金利の国の通貨は価格が下がりやすい」
つまりいくら金利がたくさん受け取れても、通貨の下落によって最終的には儲からないことが多いという結論は知っておいたほうが良いでしょう。

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