元銀行員だからわかる…営業マンが「正しい情報を教えてくれない」理由

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老後に備えて若いうちから資産運用を始めようと銀行の窓口を訪れた30代のAさん。貯蓄性のある保険での資産運用を勧められ、積み立てタイプの終身保険に加入しました。

もともと「掛け捨ての保険はもったいない」と思っていたAさんは、貯蓄もでき、万が一の保障も得られる商品を勧めてくれた営業マンに、良い商品を勧めてくれたと大満足です。でもそれはAさんにとって本当に良い商品なのでしょうか?

保険で資産運用したいお客様は有難い

規制緩和が進んだことによって、銀行は様々な保険商品も販売できるようになっています。銀行にとって、投資信託よりも保険商品を販売した方が一時的な収益性は高くなります。保険を販売した方が保険会社から多くの手数料を受け取れるということです。

したがって、動かすお金が小さな30代40代の若いお客様に対しては、投資信託よりも保険の積み立てを勧めます。しかし、本来は貯蓄性保険を活用するのが合理的なケースは、相続対策などに限られています。高いコストを払って、保険商品で貯蓄する必要はありません。自分で預金や投資信託を組み合わせて資産運用する方が、はるかにリーズナブルで効率的だからです。

参考:元銀行員が激白…知らずに払わされてる「投資信託&保険の見えない手数料」

コンサルタントと営業マンとの違い

本来、プロの資産運用のコンサルタントなら、顧客本位を徹底し、顧客が誤解していることがあればきちんと正しい情報を伝えるはずです。一方で、営業マンは顧客満足と営業成績を同時に追求します。顧客満足には繋がったとしても、それが本当は顧客のためにはなっていないアドバイスをしているケースがたくさんあります。

例えば、「掛け捨ての保険は損で、保険料がもったいない」と考える人は多くいますが、貯蓄性のある保険と掛け捨ての保険に損得はありません。貯蓄性のある保険はその分余計に保険料を支払い、その中で手数料も多く支払うことになるのです。

顧客にとってベストなのは、万が一の保障と資産形成は分けて考えることです。しかし、営業マンはこういった正しい情報を教えてくれません。

営業マンの立場で考えよう

銀行もビジネスですから、お客様の満足度を高めることができ、収益を上げることができるのであれば、それはプロの仕事といえます。この商品が欲しいと言うお客様に、顧客のためを思って「お客様にはその商品は必要ありませんよ。」とアドバイス出来る営業マンはいないのです。

売り手に相談していると本当に自分のためになるアドバイスは受けられないかもしれません。正しい情報を得るには、金融商品を販売しない中立的な立場のアドバイザーに相談するなど、売り手以外の利害関係のない人に相談することが有効です。

効率的な資産運用を行うためには、顧客側も相談相手をしっかり見極めていく必要があるのです。

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