春は夫婦の危機!子どもの有無関係なく3月に離婚件数が増える理由

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たとえ、夫の行動や妻の態度がどれだけ気に入らなくても、離婚を決めてから何も考えずに来週離婚届を提出するという夫婦は少なく、ある程度時期を決めて離婚するはずです。それは、統計上にも現れています。

厚生労働省の平成21年度「離婚に関する統計」の概況によると、子どもの有無にかかわらず、離婚の届出件数は3月が最も多くなっています。

たとえば、平成20年11月の離婚届け件数は17,567件に対して、同年3月は25,888件です。各月の離婚件数と離婚割合は、以下のようになります。

届出月 総数 子どもあり 子どもなし
総数 251,136(100%) 143,834(100%) 107,302(100%)
1月 20,217(8.1%) 11,710(8.1%) 8,507(7.9%)
2月 20,600(8.2%) 11,991(8.3%) 8,609(8.0%)
3月 25,888(10.3%) 15,706(10.9%) 10,182(9.5%)
4月 22,413(8.9%) 13,010(9.0%) 9,403(8.8%)
5月 20,212(8.0%) 11,416(7.9%) 8,796(8.2%)
6月 20,457(8.1%) 11,533(8.0%) 8,924(8.3%)
7月 20,857(8.3%) 11,889(8.3%) 8,968(8.4%)
8月 19,218(7.7%) 10,698(7.4%) 8,520(7.9%)
9月 20,698(8.2%) 11,794(8.2%) 8,904(8.3%)
10月 21,583(8.6%) 12,136(8.4%) 9,447(8.8%)
11月 17,567(7.0%) 9,981(6.9%) 7,586(7.1%)
12月 21,426(8.5%) 11,970(8.3%) 9,456(8.8%)

参考|厚生労働省:平成21年度「離婚に関する統計」の概況:平成20年の詳細分析

ではなぜ、春先、特に3月に離婚をする割合が多いのでしょうか。これには理由があります。

今回は、離婚の届出件数が3月に多い理由について考えてみましょう。

子どもありの離婚|小学校進学前と大学進学・就職後

一般的に離婚が多いのは、結婚してから子どもが小学校に入学する前まで(結婚後1年-5年前後)と、子どもが大学進学や就職後(結婚後20年後)の2つの時期に分かれます。

小学校進学前の離婚

子どもの小学校進学前に離婚が多いのは、「子どもが小学校に入学した後に、苗字が変わるのは可哀そう。」という理由です。そのため、小学校入学前の3月に、駆け込み需要的に離婚届出の提出が多く見られます。

また、保育園にしろ小学校にしろ、クラス替えがあるのは4月です。同じく、1年の途中で苗字が変わるのは可哀そうという理由で、区切りが良い3月に離婚を選択する夫婦が多いようです。

大学進学・就職後の離婚

子どもの大学進学・就職後に離婚が多いのは理由が明確ですね。高校を卒業したことで、子どもに対する責任をある程度全うしたためです。

それまでお互いが様々な理由で我慢に我慢を重ねて、熟年になってようやく離婚に至るため、熟年離婚という言葉があるくらいです。

参考|離婚理由ベスト5は?夫婦トラブル専門弁護士が見た浮気・モラハラなど

子どもなしの離婚|仕事の転機や季節の変わり目

子どもがいない夫婦の場合、上記のような「子どもが小学校に入るまで」「子育ての責任から開放されるため」といった理由はありません。

ただ、たとえ子どもがいない夫婦でも、4月は転勤、単身赴任、海外赴任、転職、人事異動などの仕事の転機になることが多い季節です。

そのため、例えば次の転勤先や赴任先には一緒について行きたくないなどの理由から、仕事の転機である3月までに離婚を成立させるケースが多いと考えられます。

また、仕事の転機などの理由がない場合でも、離婚協議や夫婦不和の状態を長く続けていると、雪解けや暖かい春の訪れを迎え、自分の人生も次に進めたいという気持ちになり、3月に離婚届けを出して区切りをつけるということも考えられます。

いずれにしても、離婚の協議は長い期間を要することが多く、半年以上かかってしまった場合、どうせなら色々な意味で区切りが良い3月ごろをめどに身辺整理をする夫婦も多いでしょう。

離婚をしやすい時代背景がある

若い夫婦が離婚をする場合、奥様の実家も昔とは違い、「結婚生活が合わないなら我慢せずに帰ってこい。」と離婚を受け入れやすい環境を作っており、それが離婚しやすい理由の一つと考えられます。

もちろん背景には、夫婦が2人とも若く未成熟であることから、精神的なぶつかり合いや幼稚性が出ることも影響しているでしょう。

当然、当人同士は、未成熟だとは思っていませんが、数十年連れ添った夫婦からすれば、「それくらいのことで、離婚なんて若いねえ。」と言いたくなるような理由です。

たとえ夫婦が不仲になってしまったとはいえ、結婚をした相手は、人生の貴重な時間を共に過ごした深いご縁がある方です。

春はお別れの季節、新しい人生の転機の季節とともに、草木が芽吹く希望に満ちた季節でもあります。お互いが感謝と幸運を祈って、気持ちよく人生の新しいっぽを踏み出したいものですね。

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