借入額は年収の8倍or5倍?「住宅ローンで大損しない」見極めポイント
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住宅の購入を検討していますか?
今検討している方、今後検討する可能性のある方、いずれにしても知っておくと役に立つポイントをお教えします。
この記事の目次
住宅購入における4つのクイズ
以下の問題ですが、どちらが正しいと思いますか?
- 住宅ローンにおいて借り入れる時の金額はどちらが正しい?
- 年収の8倍
- 年収の5倍
- 住宅購入時の頭金はどちらが正しい?
- 頭金を貯めてから買う
- 頭金を貯める前に買う
- 住宅ローンにおける金利はどちらを選ぶのが正しい?
- 長期固定金利
- 変動金利
- 住宅ローンを組むとき選ぶのはどちらが正しい?
- 銀行の35年固定
- フラット35
住宅ローンの専門家でファイナンシャルプランナーの平井美穂さんに答えを聞いてみました。
1.住宅ローンにおいて借り入れる時の金額は、「年収の8倍」
以前は、世帯年収の5倍まで貸出の限度額でした。
それが今では、8倍まで金融機関はお金を貸してくれます。
たくさん借りることができるということは、金融機関が親切になったのでしょうか?
いえ、借りる人のためではなく、金融機関は、マイナス金利の影響で貸出を増やしたいだけです。
年収の8倍を借りて大丈夫?
借りる側にとっては、8倍というのは、「無謀」としか言いようがありません。
ちょっとしたトラブル(仕事を辞めた、病気をして収入が減った、など)で、返済が苦しくなってしまう可能性があるからです。
貸す側は8倍まで大丈夫と言っても、借りる側は大丈夫ではありません。
2.住宅購入時の頭金は、2の「頭金を貯める前に買う」
史上最低の金利が続いているので、低金利を活かしたほうがお得です。
どうせ家を買うのであれば、早めに購入をしてしまって、繰上返済などを利用してできるだけ早めに返済した方が、圧倒的にお得になります。
3.住宅ローンにおける金利は、1の「長期の固定金利」
いまは、変動金利と固定金利の差は、0.5%ぐらいしかありません。
変動金利を選んだ場合、金利が上がったらどうしようという不安から解消されたいのでしたら、0.5%位の差なら、安心材料とも言えます。
モデルルームなどでは、「みんな変動金利を選んでいますよ」などと相変わらず試算されているみたいですが、もはや変動を選ぶ理由はありません。
4.住宅ローンを組むときは、1の「銀行の35年固定」
「フラット35」は、銀行の35年固定ローンに比べて利率が安いのですが、団体信用保障保険の保険料が別に必要になります。
この保険料が結構高いので、総支払額を計算すると、銀行の35年固定ローンの方が安い場合が多いのです。
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その他の疑問を解消したい場合は、『住宅ローン 借り方・返し方 得なのはどっち?』平井美穂著(河出書房新社)の本を参照してください。全部で43の疑問に答えてくれます。

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