パワハラで自己都合退職…不当な理由でも失業保険給付をすぐもらう方法

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本当の退職の理由が、上司のパワハラが原因なのに、退職願を書かされて「一身上の都合」とした場合、雇用保険の給付にあたり、いくつもデメリットがあるのはご存知ですか?

デメリットがあるのは知っていたけど、退職理由にまで圧力をかけられ、仕方なく自身の都合で退職したことにした場合、泣き寝入りするしか方法はないのでしょうか?

今回は、パワハラで退職に追い込まれた場合に、覚えておきたいことをお話します。

退職理由によって失業保険の内容が変わる

雇用主が書いてハローワークに提出する「離職証明書」の離職理由によって、失業保険の3ヶ月の給付制限と給付日数が変わってきます。そのため、7日間の待機期間修了後、雇用保険の基本手当(失業手当)をすぐに給付してもらえるはずが、日数が少なくなったり、3ヶ月も待たなければいけなかったりと損をするケースが少なくありません。

例えば、8年勤続した会社を自己の都合で退職した場合、支給日数は90日。それが、パワハラやセクハラにより退職を余儀なくされた場合、120〜180日(年齢による)となります。

失業手当はいつまでもらえるの?

失業手当をもらえる日数ですが、一般の受給資格者であれば最大で150日です。また、倒産や解雇で失業した場合は、特定受給資格者としてもえらえる日数が多くなっています。

被保険者期間 1年未満 1〜4年 5〜9年 10〜19年 20年以上
一般 全年齢 90日 90日 120日 150日
特定受給資格者
特定理由離職者※1
29歳以下 90日 90日 120日 180日
30〜34歳 90日 120日 180日 210日 240日
35〜44歳 90日 150日 180日 240日 270日
45〜59歳 90日 180日 240日 270日 330日
60〜64歳 90日 150日 180日 210日 240日
就職困難者※2 44歳以下 150日 300日 300日 300日 300日
45〜64歳 150日 360日 360日 360日 360日
※1一部の特定理由離職者(理由「1」該当者)は平成34年3月31日まで特定受給資格者と同等の扱い
※2身体・知的・精神障害者など

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特定受給資格者とは

特定受給資格者とは「倒産」「解雇」等により再就職の準備をする時間的余裕なく離職を余儀なくされ離職した人のことを指します。

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特定理由離職者とは

特定理由離職者とは特定受給資格者以外の、期間の定めのある労働契約が更新されなかったことその他やむを得ない理由により離職した人のことを指します。

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要するに、会社が書くこの離職証明書の離職理由はとても重要です。離職証明書には、本人のサイン欄がありますので、納得できなければサインをしないでおきましょう。もしも「サインをしなければ離職証明書を提出できないので、失業手当がもらえないけどいいのか?」と言われたら、その言葉をそのままハローワークに伝えましょう。

離職証明書は、確かに失業手当をもらうために必要ですが、本人のサインがなくてもその旨を伝えればハローワークに提出できますので安心をしてください。

パワハラ等、本当の離職理由にしてもらえない場合は?

雇用主である会社としては、あなたの退職理由が

  • 雇用主からの働きかけによるもの
  • 職場における事情による離職

などの項目に該当した場合、助成金等がもらえないなど不利益を被るので「労働者(あなた)の個人的な事情による離職」の項目にしたいのが実情です。

では、本当はパワハラが原因で会社を辞めるのに、「労働者の個人的な事情による離職」の項目にチェックがしてあり、何も考えずにサインをしてしまったらどうなるのでしょうか?

安心をしてください。ハローワークで求職の申し込みをするときに、本当の離職理由を話してください。本人の話と離職理由が異なる場合は、ハローワークの担当者が会社に確認をします。

中には、会社から退職にあたり、退職願いを出すようにと言われることも多いかと思います。一般的に退職願いに本当の理由は書かずに(本当の理由を書くと上司から変えろと言われる場合が多い)「一身上の都合により退職させていただきます」等になるかと思います。

会社はそれを根拠に離職理由を「自己都合」とするケースがほとんどです。しかし、一身上の都合で辞めたことになっているのに、本人は本当は辞めたくなかったという現実の前では、本人の意見が認められることが多いようです。

パワハラでの離職が認められれば…

今回ご紹介した、パワハラが原因で退職した場合は、失業保険の3ヶ月の給付制限はなく、また年齢や雇用保険加入期間によって異なりますが給付日数も多くなります。

このように離職証明書の離職理由はとても重要ですので、退職するときは十分注意をしてください。

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