病院&薬局の領収書は捨てちゃダメ!子どもに教える「保険とお金」

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みなさんは、お子さんが風邪を引いたりケガをしたりして、病院で医療費を支払うときに、お子さんから「病院に行ってもお金がかからないの?」「病院に行ってもこれだけしか払わなくていいの?」と尋ねられたことはありませんか?

そんなときは、お子さんが計算問題に取り組み、さらに健康保険の助け合いについて学べるチャンスです。

子ども医療費助成制度のしくみ

健康保険(国民健康保険や会社の健康保険)は、病気やケガをしたときに安心して医療が受けられるように、加入者がお金(保険税)を出し合い、お互いに助け合う制度です。そして、子どもの医療費の自己負担は、小学校に入学する前の乳幼児は2割、小学生以上は大人と同じ3割を窓口で支払うようになっています。

これは国が決めていることで全国どこに住んでいても同じですが、自治体が独自の予算で医療費の負担を減らすことができるようになっています。それが「子どもの医療費助成制度」で、いまでは全国のすべての市区町村が、少子化対策の一環としてこの制度を設けています。

ただし、対象になる年齢や助成の内容は自治体によって異なり、医療費の自己負担は無料あるいは通院であれば1回の診療につき500円程度の自己負担を求めるところが多くなっています。

この違いは、市区町村の施策によるもので、 限りある財源をどのように使うかはその市区町村の裁量に任されています。

病院や処方せん薬局の窓口で子どもが学べることは多い

子どもの医療費の負担は大きいので、子どもを持つ親にとって、この助成制度はとても助かります。私もその1人です。ただ、この「助かる!」という気持ちを親だけが味わうのはとても勿体ないのです。

なぜなら、この助成制度から子どもが学べることはたくさんあるからです。これからご紹介するのは、実際に私の子どもが病院の支払いの窓口で「えっ!たった500円でいいの?」と言い、処方箋薬局で「薬ってタダなん?じゃあたくさんもらった方が得やん」と言った時に、私が子どもとQ&A方式で会話した内容を一部まとめたものです。

・健康保険の制度がなかったら、本来の医療費はいくらか
・なぜ健康保険はあるのか
・健康保険制度とはどういうしくみなのか
・健康保険の制度があるのに、なぜ子ども医療費助成制度があるのか
・自治体によって助成制度の対象年齢や内容が違うがなぜか?
・子どもが医療費を払う立場なら?
・日本に住んでいなかったら?

h2>例えば子どもとこんな会話をしてみよう

例えば、次のような問題が作れます。

A君が病院で支払った医療費は500円でした。受け取った領収書には、合計点数が1,000点だったとします。1点は10円です。日本の健康保険制度では小学生の医療費の自己負担は3割です。では、A君の住むT市は、いくら助成してくれたでしょう。

答えは、次のとおりです。

本来の医療費は10,000円(1,000点×10円)ですが、健康保険のおかげで窓口での支払いは3,000円(10,000円×3割(30%))になります。実際の窓口での支払いは500円ですから、自治体が助成してくれたのは2,500円(3,000円-500円)です。

つまり、ここには算数計算がいくつも出てきます。そして、健康保険制度のしくみや自治体独自の助成制度についても話すことで、単なるお金の計算問題ではなく、社会保険制度や日本が抱える問題の一部を子どもが知るきっかけになります。

お子さんが小学校3、4年生なら、学校ではまだ習っていない計算もあり、話の内容に頭の中が混乱するかもしれないので、理解できる範囲でゆっくり話してあげるといいでしょう。小学校5、6年生になると、話の内容も理解でき、計算はすべてできるようになります。

子どもに「なぜだと思う?」と聞くだけで、子どもとの会話が広がり、子どもが学べることは多いですよ。

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