オバマ&ブッシュ時代も波乱含み…「トランプ米大統領就任前後の為替・ドル円」徹底比較

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2017年1月にトランプ氏がアメリカの大統領に就任しました。米国の大統領が変わることによって、為替や株価にどんな変化を起こすのでしょうか?

新トランプ政権がスタートしわずか10日あまりですが、実際に様々な行動を起こし始めました。まず、その中でも重要度の高いアクションを4つあげてみました。

  1. TPP離脱(環太平洋経済連携協定)
  2. NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉
  3. 石油パイプラインの建設
  4. メキシコ国境の壁建設費用に、メキシコからの輸入品に関税20%をかける
  5. 難民受け入れ停止と7か国を対象にした入国禁止措置

トランプ政権のメインシナリオ

彼、本気です。世界全体の成長や恩恵より米国を重視するということを就任式で話した通りの行動を始めています。
それが、TPPやNAFTAの再交渉や関税率アップのお話。アメリカ・メキシコ・カナダの間は、NAFTAのおかげで関税がほぼゼロ。それはメキシコと多国籍企業を有利にするだけ、という背景から見直し。

石油のパイプラインは、環境保護派の強い反対を受ける案件。オバマ政権の元で進んだ環境保護・再生可能エネルギーを、石油・ガス重視に切り替えます。

そして、どこからお金を出すかですが、貿易の関税率アップ、海外資産や企業を米国に引き戻すことでの税収増加。さらに財政支出をインフレで賄うことになりそうです。

予想される政策は、「金融緩和+財政緩和(支出増加)」。株価・不動産価格を上げつつ、将来的なインフレを目指していく形。FRB(米国の中央銀行)は、インフレ目標2%を掲げています。もしかすると、2%以上を許容するかも?と言われており、利上げを遅らせてくるとの話が出ています。

トランプ政権は、インフレと米国の高成長というシナリオを描いています。そうなると、米株価上昇・金利上昇・米ドル高上昇がセオリー

トランプ政権の「金融緩和+財政緩和」は本当に上手くいくのでしょうか?

米ドル/円の動きは難しいところ。。。

政策的に米ドル高に進みそうながら、行き過ぎた米ドル高は、景気を冷やしてしまいます。米国独り勝ち・他国は弱まる形になれば、ますます米ドル高になりますからね。トランプ政権はドル高が行き過ぎると、何らかの形で他国に圧力をかけて、ドル安に誘導すると思います。

米国大統領就任前後の米ドル/円・株価の動き

さて、ここで、過去の大統領の就任前後の株価や米ドル/円の様子を見てみましょう。ブッシュ大統領とオバマ大統領は二期8年を過ごしましたので、2000年以降の米大統領は、トランプ氏で三人目。

各歴代大統領が就任した年

  • ジョージ・ブッシュ:2001年
  • バラク・オバマ:2009年
  • ドナルド・トランプ:2017年

大統領就任前後の株価等の動き

ジョージ・ブッシュ 00年11月初 01年1月初 01年1月末 01年2月末 01年12月末 02年12月末
米ドル/円 108.84 114.43 116.59 117.34 131.68 118.55
NYダウ 10966.21 10790.92 10887.36 10495.28 10021.57 8341.63
日経平均株価 14557.45 13898.09 13843.55 12883.54 10542.62 8578.95
バラク・オバマ 08年11月初 09年1月初 09年1月末 09年2月末 09年12月末 10年12月末
米ドル/円 98.63 90.7 89.99 97.55 92.92 81.17
NYダウ 9326.04 8772.25 8000.86 7062.93 10428.05 11577.51
日経平均株価 8702.77 8991.21 7994.05 7568.42 10546.44 10228.92
ドナルド・トランプ 16年11月初 17年1月初 17年1月末 17年2月末 17年12月末 18年12月末
米ドル/円 104.81 116.89 115.08
NYダウ 18158.24 19872.86 20093.78 7062.93 10428.05 11577.51
日経平均株価 17380.54 19298.68 19467.4 7568.42 10546.44 10228.92

※:2017年の1月末は27日
※:オレンジは上昇、青は下落

ジョージ・ブッシュ大統領

ジョージ・ブッシュ大統領は、同時多発テロ(2001年9月11日)が起きてテロとの戦争に突き進んだことで有名。同時に、株価・為替面での重要なポイントは、ITバブル(ドットコムバブル)の崩壊。

インターネット関連企業の株価が上昇した後に、大幅下落したことで、世界経済を不況に落とし込みました。新興企業の多いナスダック総合指数は、2000年3月に5,132ポイントの天井をつけた後に、大きく下落しています。また、NYダウ・日経平均株価も大きく下落しました。

バラク・オバマ大統領

「チェンジ」というワードを掲げたオバマ大統領は、就任早々、リーマン・ショックからの世界経済危機に対処することになります。リーマン・ショックは、2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻したことから始まった危機ですから、ブッシュ大統領時代の出来事。ちょっと、ブッシュ大統領が気の毒になる位、未曽有の災害でした。

その影響で、オバマ大統領は就任早々から、株価は、どんどん下落していきます。結局、米NYダウの底値は2009年3月の6,400ドルでした。

過去2代に見る不気味な要素

過去2代の大統領を見ると、就任前後にバブル崩壊していることが不気味な要素。

  • ジョージ・ブッシュ大統領:ITバブル
  • バラク・オバマ大統領:サブプライムバブル~リーマン~世界経済危機
  • ドナルド・トランプ大統領:金融緩和(量的緩和)バブル?

過去の大統領を見る限り、大統領就任直後は、ご祝儀で株価が上がるというハネムーン相場という言葉は忘れた方が良さそうです。

トランプ大統領が就任前に、米株価はバブルだから、いずれ崩壊すると発言したのも、気になります。相場は上がる時には天井知らずで上がるもの。しかし、バブル崩壊しても慌てず、売り抜けられるように心の準備をしておきましょう。

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