NY金市場で$1923.7の史上最高値に!「金の価値を世界が認めた」復活劇

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東西冷戦の終りをきっかけに、価値の下がった金(ゴールド)は、そのままでは終わらずに華麗な復活を遂げます。今回は、そのお話しをいたします。

世界大戦の危機が去り、つかの間の平和を楽しむ経済界では、リスクヘッジの必要性が弱まった上に、金利を生まない金への注目度が下がり、資産運用への利用が減りました。株式や債券・投資信託への投資の方が、儲かるとされた為に、投資資金は株式や不動産に集中していったのです。

ところが、2001年9月11日に米国で起きた同時多発テロ。これをきっかけに、金を巡る流れがまたもや変わります。

同時多発テロが金に与えた影響は以下の通り。

  • 冷戦に変わるテロとの戦い開始
  • イラク、アフガニスタン、アフリカ、シリアと地域紛争の増加
  • 米国の戦費が増加

これは米国がベトナム戦争にのめり込んだ時と同じような状況。

平和が終りテロとの戦争

ベトナム戦争で米国の力が弱まり、ニクソンショックで金本位制が崩れた時と同じような事態が始まります。

戦争は、お金を使いますからね。テロとの戦争で必要な軍事費のために、供給量が増えた米ドルの価値は、経済の法則に従いやすくなります。ということは、米ドルの価値が下がり、相対的に金の価値が上昇することに。

そこに、中国・インドといった新興国の成長が更なる追い風を呼び込みます。

中国・インドの両国は、歴史的な経緯から金を好む民族。お金持ちになった彼らは、万一の資産保全などを理由に金を購入します。

このように、金を巡る環境が好転し、価格が上昇しているところに畳み掛けるような大事件が発生。

世界金融危機発生

米国のサブプライムローン危機~リーマンショックと続いていく世界金融危機が起きてしまいました。そもそも、このサブプライムローン自体が、(20世紀はやっぱり激動だった!資産価値が無くなる…金の暗黒時代とは)にお話しした、金融技術の進歩で生じた新しい金融商品であり技術。

持っている資産を担保に証券を発行するメカニズムが行き過ぎて、どんどん流通量を増やした結果、金融システム崩壊の危機に見舞われます。

ここで、苦境に陥った世界経済を救うために、中央銀行が取ったのが量的緩和政策。金利を限界まで下げた上で、お金を市場にどんどん供給することで、なんとか金融システムを安定させることに成功しました。

金利を生まないために見捨てられた金は、中央銀行が金利を下げれば、輝きを取り戻します。経済危機で株価下落の中で、リスクヘッジを求めて金に投資家が殺到しました。
市場にお金が大量に供給されているため、米ドルやユーロの価値は下がります。ならば、金とばかりに買いが集中した結果、2011年9月6日に、NY金市場では、1923.7ドルの史上最高値を付けました。

価値を失いかけた金(ゴールド)の華麗なる復活劇、マネーゴーランド

さて、金相場の歴史をカンタンにご紹介してきましたが何となく流れをご理解いただけましたでしょうか。

もっともお伝えしたいのが、歴史は繰り返すということ。

米国は、トランプ政権の誕生により、流れが変化し、金利上昇・株高・インフレへと舵を切っています。そのために、金利を生まない金の価値は下がっている途中。これはいつか来た道。この好調はいつまでも続かずに、バブルとなって弾ける時が来るでしょう。その時には、以前と同じく株価の下落・金利の引き下げが起きます。

しかも、現在のデリバティブ市場は、リーマンショック以上に膨らんでいるという指摘もあり、かつて、米国の衰退を代わりに支えた中国のような存在も見当たりません。それどころか中国も震源地の一つになりそうな状況。

ということは、次にバブルが弾けた時は、リーマンショック以上の衝撃になるというシナリオも現実のモノとなるかも知れません。

その時に、備えておくのが金(ゴールド)の役目。世間から見捨てられている時こそが、金をコツコツと貯めるチャンスだということを歴史は教えてくれているのです。

【シリーズ】なぜ金などの「実物資産」が好まれるのか

  1. 大富豪は「金」が大好き!お金持ちがゴールドを資産に選ぶ理由
  2. 昔の定説「インフレに強い」は嘘⁉︎ 金の価値が変わる真の理由は?
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