トランプ大統領が日米貿易を批判!保護貿易がもたらすメリット&リスク

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トランプ政権が掲げる「米国優先主義」。これが保護貿易に繋がるかもと話題を集めています。この保護貿易とは何でしょうか?そして、なぜ、そんなに危ないものなのでしょうか?

まず、保護貿易と自由貿易の違いから見ていきましょう。

保護貿易と自由貿易

国内で生産した物を、海外に売ることを輸出、海外の物を買うことを輸入、この二つをあわせて貿易といいます。
自由貿易は、輸出入時の制限が少ないこと。保護貿易は、できるだけ制限をかけること。

「輸出入の制限」
・高い関税:外国からの輸入時に、高い税金を課します。
・輸入規制:製品の輸入禁止や輸入できる量や金額に制限をかけます。
・許認可制度:自由な輸出入を禁止して、許可や認可を得た会社や団体だけしか貿易を行えなくします。

そして、自由貿易・保護貿易のどちらも理由があって、一方的にどちらが正しいということではありません。

保護貿易とは?!、マネーゴーランド

「自由貿易」
関税や規制を少なくすることで、自由な貿易を行います。上手に運営できれば、最も効率の良い経済を創り上げることができます。
アルゼンチンで穀物・サウジで石油・日本で精密機器を生産してお互いに輸出入しあう状態。得意な分野に専念して、不得意な分野は他国に任せることになります。

「保護貿易」
自国の産業や労働者を守るために、関税や規制をかけます。農業やエネルギーなどがその対象になることが多い。
これまで、自由貿易のメリットが強調されて、自由貿易=グローバル化が進められました。ところが、この自由貿易は、市場に任せることで多くの問題を引き起こしてしまいました。

・世界中の賃金コストが同じレベルになる⇒先進国の賃金は下がり後進国の賃金は上がる。
・格差が広がる⇒強い企業がより強くなり、国以上の存在になる。
・リスクが増える⇒世界中が繋がっているため、一つの国で起きたリスクが世界中に影響を与える。

新興国の中国やインドが成長し、仕事が増えて、働いている人の給料が上がっていくのは、喜ばしいこと。しかし、先進国では、仕事と給料が減ったため、耐えられなくなりました。

そのため、米国・欧州で反グローバリズムの動きが出てきたという訳です。トランプ大統領の掲げる米国第一主義は、行き過ぎた自由貿易を保護貿易側に引き戻す試みでもあるのです。

保護貿易のリスク

保護貿易が警戒されるのは、かつて、戦争を引き起こしたから。1930年代の世界は、景気後退が大恐慌に発展し、自国の産業や労働者を守るために、保護貿易が広がりました。

列強各国は、自国及び植民地で完結するブロック経済圏を作り、圏外からの輸入には高い関税をかける一方で、通貨安を進めて、自国の輸出はできるだけ行いたいという身勝手な政策がトレンドになったのです。

その結果、世界の貿易は、約1/3に減少、生産力も半減。ブロック経済に入れなかった国やブロックの力が弱かった国は、不況や失業にあえいで、戦争へと突き進む要因の一つとなりました。

この反省から第二次世界大戦後は、自由貿易が推奨されてきたのですが、ここにきて、行き過ぎた自由貿易の弊害から保護貿易の動きが台頭しています。行き過ぎた保護貿易主義になると、自国優先・ブロック経済化などが進み、はじき出された国は、武力に訴える可能性が出てきます。

保護貿易とは?!、マネーゴーランド

自国優先・保護貿易が行き過ぎないように、大事な時期が今ですね。
次回も宜しくお願い致します。

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