トランプ大統領演説中も市場は動けず…【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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1月第4週の見通し(2017/1/23)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「トランプ新大統領就任演説でも市場は動けず」
注目が集まった先週末のトランプ新大統領就任演説でしたが、結局市場はどちらにも動かずに静かな相場展開となりました。

先週は週初からポンドが急落して始まりました。メイ英国首相が欧州単一市場からの撤退を発表するとの報道からポンドは下落。英国はハードブレグジット(強硬撤退)を選択したとの見方からリスク回避の円買いも進みました。しかし、メイ首相のスピーチでは今後もEUとの交渉を続けるとの発言からポンドは一気に反発。円上昇の勢いも後退しました。

しかし、トランプ氏のドル高けん制発言報道でドル円の売りが強まり一気に112円60銭まで下落しました。この発言は中国人民元に対して発言したのであったものの、これまでトランプ氏からの直接的なドル高けん制発言がなかったこともあり過剰に反応しました。

参考:ビットコインが急落!世界が大慌て「人民元とビットコインの深い関係」

その後買い戻しが入る中、イエレンFRB議長が講演で「2019年までは2~3回の利上げが適当」と発言。利上げが今後も継続されるとの見方と同時にイエレン議長が特定の数字を述べたことに市場は反応。この発言を受けドル円は115円ミドルまで反発しました。

また、ムニューチン次期財務長官が公聴会で「長期的な傾向として強いドルは重要である」と発言。先日のトランプ氏のドルけん制発言に対しても「短期的な動きについて話しただけ」と言及したこともドルの下支えとなった。しかし、現状のドルのレベルに対しては「ベリーベリーストロング」との見解を示したことで押し戻されました。
結局ドル円は115円付近でトランプ新大統領就任演説を迎えることになりました。

トランプ新大統領就任演説は米国第一主義を中心とした保護主義的な内容が前面に押し出されるものとなり、政策に関しては殆ど見られませんでした。

参考:トランプが劇的勝利!政策から紐解く「世界情勢&日本への影響」どうなる?

結局、この演説の間ドル円は一時114円台前半に下落したものの、その後は114円ミドル付近で終了。大きな動きがなかったというよりも動けずに終わったという観もあります。
一つ言えることは、大統領就任というビッグイベントリスクを一先ず難なく通り過ぎたということです。

今週はこの流れを継いで暫く方向感の定まらない動きが続くと思われます。
市場が落ち着きを取り戻したところでトランプ政策への期待が再び高まり、ドル円は再び120円を目指して動き出すとみています。

今週のドル円予想レンジは117円50銭から113円50銭とみています。

参考:1ドル112円台に下落!ハチャメチャなトランプ大統領「日米の自動車貿易を不公平」と批判、TPP離脱にも署名

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