今年こそ老後資金を貯める!「NISAと確定拠出年金」お金のプロが徹底比較

読了目安[ 5 分 ]

「今年こそは、お金を効率よく増やしたい!」
マネーゴーランド読者のみなさんからはそんな声が届いてきそうです。
でも願っているだけ、知っているだけでは、未来は何も変わりません。

今回は、個人が資産形成する上で欠かせない優遇税制、「NISA」と「確定拠出年金」にフォーカスを当てて、徹底比較をしてみました。
読んだ後には、行動に移してもらえる読者が多いと嬉しいです。

「NISA」と「確定拠出年金」をカンタンにおさらい

「NISA(少額投資非課税制度)」とは、年間120万円までの少額投資に対する売却益や配当金が非課税になる制度のこと。非課税期間は5年間、最大600万円が非課税枠でしたね。

「確定拠出年金」とは

老後資産をつくるための最強の制度です。現役時代に一定金額を毎月積み立て運用し、その運用結果を老後に受けとることができる制度のこと。英語では”Defined Contribution Plan”と言い、略して「DC」と言います。DCが最強と言われるのは、圧倒的な節税効果、そして投資信託の手数料が安いからでしたね。

NISAより確定拠出年金が有利な非課税制度に着目

まず、「非課税制度」という点で見てみます。これはNISAよりも確定拠出年金のほうが圧倒的に有利です。下の表で見比べてみましょう。

個人型確定拠出年金(DC)(iDeCo 企業型確定拠出年金(DC) NISA
金額制限(年) 1号 年81.6万円 企業年金なし 66.0万円 120万円
(総額5年で600万円)
2号 年14.4万円~27.6万円
(人により異なる)
3号 27.6万円

企業年金あり 33.0万円
非課税期間 掛金 60歳まで 掛金 60歳まで 5年間
(ロールオーバーすればさらに5年間)
運用益 70歳まで 運用益 70歳まで
対象 国民年金保険料を収めている人 制度を採用している会社員 日本国内に住む20歳以上
解約 原則として60歳まで引き出せない いつでもできる
課税
  • 掛金を出した時
  • 運用益がでた時
  • 受け取る時

それぞれに控除あり

1回限り運用益が非課税
(損益通算や損失繰越はできない)
口座維持手数料 あり なし

「非課税制度」という点で見てみると、

  1. 投資資金を積み立てているとき
  2. 運用中
  3. 受け取るとき

という3つの場面における非課税の仕組みと、その適用金額をみると明らかでしょう。

投資資金を積立ているときのNISAと確定拠出年金の違い

まず、投資資金を積み立てている場合について考えてみましょう。
NISAでは拠出した額に対する所得控除が一切ないのに対して、確定拠出年金では掛け金の全額が所得控除の対象になり、所得税と住民税が軽減されます。

どういうことかおさらいしておきましょう。
例えば、毎月2万円、つまり年間24万円分を投資する場合で比較してみます。確定拠出年金を利用した場合、所得税(10%)・住民税(一律10%)と合わせて20%であれば、1年間に4万8000円の税金を払わずに済みます。すなわち税金を取り戻せたことになります。

NISAを利用した場合では、この4万8000円は所得控除できないため、税金は払わなければなりませんので、確定拠出年金と比べると、損をしている状態と言えます。

つまり、投資を始めるスタートラインに立った瞬間から、確定拠出年金はNISAよりも確実にプラス4万8000円のリードを広げた位置からスタートできるわけです。

NISAと確定拠出年金の運用中や受け取るときのメリット

運用中に関しては、NISAも確定拠出年金も、運用益に対しては非課税になるのでメリットとしては同じです。

次に受け取るときですが、NISAは受け取るときの収益に課税されることはありません。一方、確定拠出年金の場合、受け取り額に対して通常どおり課税されるものの、「退職所得控除」や「公的年金等控除」が利用できるので、税負担がかなり軽減されています。メリットはほぼ同じといえるでしょう。

NISAと確定拠出年金の非課税投資金額について

最後に、税制のメリットを受けることができる金額を比べてみましょう。NISAは年間120万円、総額で600万円が非課税の上限です。

これに対して確定拠出年金は、個人型確定拠出年金(iDeCo)の最高額で年間81万6000円ですが、総額の上限は設けられていません。
もし、30年間積み立てたとすれば、元本部分だけで総額は2448万円。これだけの金額を非課税で運用できるとなると、圧倒的に確定拠出年金のほうがメリットは大きいといえますね。

NISAと確定拠出年金のまとめ

税制のメリットという点でみたときは、確定拠出年金が圧倒的に有利です。ただし、NISAのほうが有利という点ももちろんあります。

それは「現金化のしやすさ」「手軽さ」です。NISAは解約や売却によって、いつでも簡単に現金にすることができますが、確定拠出年金はあくまでも「年金」なので、60歳よりも前に現金化するのは非常に難しいのです。

もっとも、簡単に解約できてしまうと、その時々の誘惑に負けて、老後資金を作れなくなってしまいます。意思が弱い筆者にとっては、解約できないことは逆にメリットだと思うのですが、みなさんはどう思われますか?

タイトルの結論ですが、「収益性」を重視するなら確定拠出年金、「流動性」を重視するならNISAを活用するのが良いでしょう。
ただ、筆者としては、どちらも始めてみて、両方のメリットを得るのが一番の得策だと思います。

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