大納会・大発会の株は上がる?下がる?過去の値動きから検証した結果

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日本では、年末年始は株式市場もお休みです。

証券取引所の年内最後の営業日(12/30)は「大納会(だいのうかい)」、年始最初の営業日(1/4)は「大発会(だいはっかい)」と言い、それぞれ相場関係者、投資家にとって年末年始のイベントになっているのは有名ですよね。

この大納会と大発会ですが、「大納会は株価が下がり、大発会で株価は上がる」というセオリーがあることを知っているでしょうか。

今回は、「大納会は株価が下がり、大発会で株価は上がる」と言われる理由、また、実際にこのセオリーが通用するか過去のデータを見ながら検証してみたいと思います。

大納会で株価が下がる理由

なぜ大納会で株価が下がるのでしょうか。年末年始の休みに備えて売りが出やすい理由はなんでしょうか。

1.年末年始のリスクを嫌い株売りの動き

日本の株式市場は、年末年始に取り引きがなく休んでいます。ところが、海外市場は元日だけが休みの市場がほとんどです。

そのため、何かがあった場合のリスクを嫌う投資家・短期売買の投資家は下落を嫌気して、ある程度の保有株を売ってしまいます。そのため、大納会は売りの勢いが強く下がりやすいと言えます。

2.節税対策で売りが増える

大納会の1-2週間程前からの現象として、節税対策の売りが入ります。この一年間の運用利益が大きい投資家は、含み損のある株を売り費用計上をして利益を減らせる状態を作ろうとします。

ただし、ある程度の株を持っている投資家は、時間をかけて売りに出すため、大納会だけではなくその前から行動を起こしています。手仕舞いの最後の仕上げのようなものでしょう。

大発会で株価が上がる理由

1.ご祝儀・縁起をかついで買いやすい

日本では、株式相場にたずさわる人達は縁起を担ぎます。また、投資家や株を買う起業家も縁起を担ぎます。大発会に晴れ着姿の女性が現れるのも、相場関係の人達が神社に参拝するのも縁起担ぎの一つです。

そのため、最初の大発会で株価が上昇すれば、その年は良い一年になると考え、株を買う勢いも強くなります。つまり、ご祝儀相場ですね。もちろん、このような市場の思惑から余計に買いが出やすくなります。

2.年末に処分した分を買いなおす

大納会は株価が下がりやすいと話しましたが、短期売買をする投資家は、年末年始の休み前に保有した株式を売ったら、年が明けの大発会に買い直しの傾向が強くなります。そのため、株価も上がりやすくなります。

このセオリーが正しければ、大納会の終値で買い、大発会の終値で売れば儲かりそうですね!

過去の大発会&大納会の値動きを見てみましょう

さて、ここからは論より証拠。賢い投資家はこういったセオリーを闇雲に信じていてはいけません。

実際の値動きでセオリーが正しいかを確認してから行動しましょう。厳しい相場の世界で生き残るには、人の話を鵜呑みにせずに何でも自分で実験や確認をしてください。

日経平均株価|大発会と大納会の終値の検証

大発会終値 前日比 大納会終値 前日比
2016 18,450.98 -582.73
2015 17,408.71 -42.06 19,033.71 51.48
2014 15,908.88 -382.43 17,450.77 -279.07
2013 10,688.11 292.93 16,291.31 112.37
2012 8,560.11 104.76 10,395.18 72.2
2011 10.398.10 169.18 8,455.35 56.46
2010 10,654.79 108.35 10,228.92 -115.62

2010年から2013年の大発会は、セオリー通りご祝儀相場で値上りしています。しかし、2014年から2016年の大発会は値下がりしています。しかも、2014年は382.43円、2016年は582.73円と大きな値下げです。

大納会も6年間の動きを見てみると、下げ幅は279.07円、115.62円と大きいものの値下がりをしているのは2回のみです。

単純に、大納会で買い・大発会で売るのは難しそうに思えます。

ご祝儀相場で大きく値上がりしたところで、皆が利食い売りを入れて、値下がりするという仮説も成り立つため、始値と高値の関係も見てみましょう。

大発会の始値で買い、終値で売った場合は、2015年が少しプラスに動き、2016年と2014年はマイナスです……。

つまり、始値と高値を比べてみても、あまり有効な策ではなさそうです。そうでなくても、ピタリと高値で売るなんてできませんからね。

日経平均株価:大発会の四本値

日付 始値 高値 安値 終値 高値-始値
2016年1月4日 18,818.58 18,951.12 18,394.43 18,450.98 132.54
2015年1月5日 17,325.68 17,540.92 17,219.22 17,408.71 215.24
2014年1月6日 16,147.54 16,164.01 15,864.44 15,908.88 16.47
2013年1月4日 10,604.50 10,734.23 10,602.24 10,688.11 129.73

こうして実データで検証をしてみると、大発会と言えども思った通りのご祝儀相場は来ず、大納会と言えどもうまく手仕舞いができないということがわかりましたね。

特に日本人は年末年始のような区切りが大好きなので、何かと意味を付けたがります。市場の思惑全てがその方向に動いているならば、素早くキャッチして良い行動を取れることもありますが、あまり現実的ではありません。

やはり、銘柄ごとの動きやその時の状況を日頃から掴んで、ある程度計画的に売買を行うことが大切だということです。

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