ホリエモン逮捕、真の理由…ライブドア事件から考えるモラルとは

読了目安[ 5 分 ]

ホリエモンで有名なライブドア事件。すでに10年以上前に起きた事件ですが、ここで、もう一度、この事件を振り返ってみましょう。
投資を始めたばかりの初心者にとって、投資先の選び方の一つに、社会への「正義やモラル」を入れておくべきだという教訓になります。

粉飾決算

ライブドア事件で問題になったのは、粉飾決算(有価証券報告書虚偽記載)と偽計及び風説の流布
これが証券取引法違反になったという内容。

株式投資は、決算の数字を元に株式を売買します。会社がどれだけ儲かったか(損したか)を示す決算書の数字が人為的に修正されていたら、株式投資の根本が揺らぎます。
決算で10億円儲けたと発表したのに、実体は、2億円の損失でした・・・というのが粉飾決算の例。

ライブドアの粉飾決算は、約50億円と、過去に起きた粉飾決算の中では、大きな金額ではありません。
それよりも、モラルや正義感の面で、厳罰に処せられました。
「モラルや正義に反している」
「社会の秩序を乱した」
ホリエモンとライブドアは、社会に混乱と拝金主義というモラル低下をもたらすと考えられたのです。

ライブドア事件:社会正義とモラルに挑んだホリエモンの挫折、マネーゴーランド

ライブドアとは

元々『ライブドア』は、堀江貴文さん(ホリエモン)を中心に設立した『オン・ザ・エッジ』という会社が前進で、ウェブサイト(ホームページ)の制作やインターネット広告のプログラムを作っていた会社です。

ところが、会社が大きくなるにつれ、ライブドア経営陣は、ウェブサイトを作るよりもっと効率良くお金を稼ぐ方法を見つけます。
それが最終的に問題の引き金になった「会社の売買や投資」で儲ける方法。

LBO(レバレッジドバイアウト)とは

ウェブサイトを作る過程で成長した会社はある程度の資金を手に入れて、株式上場します。
これによって、さらに資金を得たライブドアは、会社をどんどん買収して規模を拡大。
そして、株価の時価総額を上げれば、更に、大きな会社を買うことができるようになります。
これが、米国で流行したLBO(レバレッジドバイアウト)という手法。

これって・・・いいのと思う方もいるはず。
買収された会社は、借金を返すためにリストラ・事業売却などが生じます。
良い面は、それまで効率的に経営していなかった企業の悪い面が淘汰されること。

拡大するライブドアは虎の尾を踏む

しかも、繰り返せば、どんどんライブドアという会社は大きくなっていきます。
実際、フジサンケイグループの中核で親会社の
ニッポン放送買収・プロ野球の大阪近鉄バッファローズ買収
とホリエモンの野望は粉飾決算で止まるまでは破竹の勢いでした。

ニッポン放送とプロ野球の買収問題では、政財界に多くの敵を作り、現在のトランプさんのように、本音をガンガン言う事で世論の反感を買いました。
もちろん、ホリエモンに賛成の世論も多かった!

企業は、法律だけでなくモラルを守る必要がある

代表的な言葉は、やはり、「金で買えないものはない」という言葉でしょう。
「人間を動かすのは金」「女はお金についていく」と・・・これが、芸人だったらいいのですが、大企業の経営者、フジテレビを買おうとする人物が発言したために、粉飾決算以上にモラル低下を恐れた人達がたくさんいたのです。
今では、何とかしてホリエモンとライブドアを潰そうとした組織が多かったことが分かっています。

社会を維持するには、秩序とモラルが必要です。
近代社会では、法律・社会の倫理・宗教などで、人の行動を縛りますから、ホリエモンの行ったことは、単なる粉飾決算ではなく、社会の秩序への挑戦だったのです。

だからこそ、東京地裁は、厳罰を下したのです。
投資をする上で、気を付けなければいけないのは、世間の反感を買うこと。
小さい企業の時には、利益至上主義で良くても、影響力のある大企業に成長すれば、社会貢献の出来ない会社・法律には反していなくてもモラルの低い会社は、いつかダメージを受けます。

フジサンケイグループ自体も創業者の鹿内家とその周辺での凄まじい権力争いがあった会社なんですけどね。

激変の時代、見つめ直す良い機会かも知れません。
次回も宜しくお願い致します。

おすすめ記事


コメントを残す

  • コメント欄には個人情報を入力しないようにしてください。

  • 入力いただいたメールアドレスは公開されませんがサーバーに保存されます。
  • 入力いただいた情報の他に、IPアドレスを取得させていただきます。取得した IPアドレス はスパム・荒らしコメント対処ために利用され、公開することはありません。