ドル円上昇第二幕か!? 【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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12月第2週の見通し(2016/12/12)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「ドル円上昇第二幕」
先週は週初にイタリア国民投票の結果が否決となったことでユーロが下落し、同時にリスク回避の円高も強まりました。しかし、結果はほぼ予想通りという事もありその後は買い戻されるなど大きな混乱は回避されました。ただ、米国長期金利は前週に引き続き一服感が漂う中でドル円の上値も抑えられました。

しかし、米ISM非製造業景況指数やその他の米経済指標は好調な結果を示すなど米経済への期待からNY株式市場は連日史上最高値を更新。また、原油価格も週末のOPECと非加盟国との減産協議への期待から上昇。株高原油高によるリスク選好の動きから円安の動きが強まると、ドル円は114円を挟んでの底堅い動きが続きました。

先週最も注目を集めたのはECB理事会では来年3月に期限の来るQE(量的緩和)を12月まで延長。同時にこれまで毎月800億ユーロを600億ユーロに縮小することも決定しました。市場はQEの規模縮小は緩和政策の終了に向かって動き出す、いわゆるテーパリングに入ったとの見方から発表後ユーロドルは上昇しました。しかし、ドラギ総裁はテーパリングについては議論していないことを明らかにしました。また、期間延長は緩和政策の継続とみてユーロは下落に転じました。

緩和政策の継続と受け止められ市場には安心感が広がり、NY株式市場は三指数ともに上昇。NYダウは史上最高値を連日更新するなどリスクオンの動きにより円売りが強まりました。
また、それまで停滞を続けた米国長期金利も上昇に転じドルは全面高となりドル円は114円ミドル付近まで押し上げられました。

欧州の長期金利も米国金利の上昇に攣られて上昇する中で、日本の10年債利回りは依然として0%近いレベルで抑えられています。結果的に日米だけではなく欧州との金利差が拡大することで円売りの動きが今後も強まるとみてよいでしょう。また、先週はソフトバンクが米国に500億ドルの投資を行う事を決定したこともドル円の下支えとなりそうです。

今週は今年最後のビッグイベントとなるFOMC会合が開かれます。既に今回の会合では利上げが織り込まれており市場の注目は来年の利上げペースに移ります。FOMCメンバーがこれまでよりも早いペースでの金利上昇を予想する可能性が高く、ドル円の上昇は更に加速することになりそうです。

ドル円上昇の第二幕が始まりとみる事も出来そうです。

今週のドル円予想レンジは117円50銭から113円50銭とみています。

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