血液検査は5千円、避妊手術は数万円?「ペットの医療費」全国調査一覧

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ペットの医療費は「フツウ」いくらぐらいが妥当なのか?ちょっと気になリますよね。

日本獣医師会が平成27年に発表した「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」の結果があります。これは全国1,365名の小動物臨床獣医師の回答を元にしたものですので、ご紹介しましょう。

こんな医療費がかかっている

統計の項目がかなり多いので、ワクチン接種や去勢・避妊手術、検査など多くの人が経験しそうな項目を抜粋してご紹介します。

ただし、動物病院といっても様々です。地価の高い地域にある病院やラグジュアリーな病院は施設コストがかかっているでしょうから、それが料金に転嫁され、同じ治療でも価格は高めになるかもしれません。

ためしに初診料は統計全体の結果を挙げてみましたが、無料から15,000円超えまでと、かなり幅があります。他の項目も幅があるため、他の項目は参考値として「中央値」を掲載しました。「中央値」は単純な「平均」ではなく、結果の個数(今回でいえば調査に回答した方の数1,365名)の真ん中のケースなので、多くの場合この前後の金額だろうと想像できる基準値になります。

・初診料
ペットの医療関係費ってどのくらいかかっているの?、マネーゴーランド

・入院料(小型犬)…2,729円
・入院料(大型犬)…4,201円
・入院料(猫)…2,619円
・ワクチン(狂犬病)…2,944円
・混合ワクチン(犬、8・9・10種)…8,180円
・混合ワクチン(猫、Felv を含まないもの)…4,474円
・創傷処置…1,868円
・局所麻酔(体重や時間によって料金が変わる施設もある)…2,085円
・血液検査…採血料727円、生化学検査4,625円
・腹部エコー…3,204円
・健康診断(1日ドック)…14,021円
・去勢(猫)…12,652円
・去勢(犬)…17,675円
・避妊(猫)(卵巣子宮切除)…20,986円
・避妊(犬)(卵巣子宮切除)… 27,413円

いかがでしたか?
この統計を見ての率直な感想ですが、正直、素人が動物病院で請求される料金が妥当かどうか判断するのは困難だろうなと思いました。なにしろ医療行為は専門性が高く、原因究明から対策まで動物の状況によりケースバイケースのはずです。

そのひとつひとつの判断には知識や経験が必要でしょうし、検査、処置には技術や道具、薬剤が必要で、そのために動物病院や医師、看護師のみなさんは時間や費用など膨大なコストを払ってきたわけです。

そしてその集大成を、私達の大事なワンコ、ニャンコに提供してくれるわけですから、あまりにも安価では医師や看護師のみなさんに申し訳ない気もします(倒産されても困りますし(^_^;)。だからといってあまりにも高いと、現実問題としてお財布が持ちません。診療に通い続けられなければ動物にとっても幸せな結果になりません。

動物病院の医療費は「自由診療」といって、病院側の判断で独自の料金設定ができる仕組みです。ヒトの病院のように健康保険による一律料金というわけにはいきませんので、その点をあらかじめ理解した上で、無理しすぎない範囲でご自分のお財布に合った病院と長いおつきあいをしましょう。

その他のサービスも合わせているところも多い

動物病院では医療行為のほか、ペットホテルやトリミングなども行っているところが多いようです。調査結果では各種サービスに対応している施設の割合は、以下のようになっています。

・ペットホテル営業…57.9%
・トリミング営業…36.2%
・クレジットカード支払い…52.7%
・ペット保険取り扱い…73.1%

入院できるわけですから健康な時の泊まりも引き受けてくれるケースが多いようですね。支払いも、クレジットカードで精算できるなら急な病気やケガで手元に現金がないときも安心して病院へいけます。ヒトの医療費と違ってお財布にいつも入っている範囲では足りないこともあるでしょうから、「お金の面でペットを病院へ連れて行けない」という切ないケースを減らせそうです。

とはいえFPとしてはカードの使い過ぎは未来の自分の家計を圧迫するため、できるだけ避けて欲しいところではありますが…。

毎回の支出を抑える一つの手段としてペット保険がありますが、73%の施設がペット保険を取り扱っているという結果が出ています。確実にその病院で使えるペット保険がわかるわけですから嬉しいポイントかもしれません。

ただし、保険の支払われ方はいろいろですから、ニーズに合った保険を選ぶことが大事です。その病院で契約したペット保険でなくても、たいていのペット保険は国内の動物病院であれば補償対象にしているので、選択肢は他にもあるという点を覚えておくと良いでしょう。
ペット保険については以下のページもご参考に。

<ペット保険の選び方シリーズ>
契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1
保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2
割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3
保険会社が破綻したらどうなる? − ペット保険の選び方4
賠償金200万円の事例も!ペットが他人をケガさせたら…【ペットのおかね】

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