トランプ氏勝利から一ケ月!「ゴールド・為替・金利」世界の動きは?

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米大統領選挙での劇的なトランプ候補勝利から数週間が経ち、金・為替・株価が様々な動きを見せています。
そこで、各金融市場がどのような動きを見せたかを確認しておきましょう。

NY金は大きく下がり、日中米の株価は上昇

大きく下がったのは、米ドル建ての金と白金。
次に下落率が高いのは、メキシコ株とブラジル株。
金が下がった理由は明らかに米国の長期金利上昇とドル高
それによって、金利を生まない金は大きく値を下げました。
さらに、トランプ氏の政策は、当選前に報道されていたより、現実的では・・・という見方から安心感が広がり、金に逃げていた資金は、株式の方に流れ込んでいます。

トランプ後の世界はどうなった?金(ゴールド)・為替・金利の動きは、マネーゴーランド

10月31日 11月25日 変動幅 変動率
NY金 1,271.5 1,178.2 -93.3 -7.9%
NY白金 978.6 908.3 -70.3 -7.7%
東京金 4,283 4,276 -7 -0.2%
東京白金 3,300 3,307 7 0.2%
NYダウ 18,142.42 19,152.14 1,009.72 5.3%
日経平均株価 17,425.02 18,381.22 956.2 5.2%
ブラジル株(ボベスパ) 64,924.52 61,559.08 -3,365.44 -5.5%
メキシコ株(ボルサ) 48,009.28 45,357.85 -2,651.43 -5.8%
上海総合 3,097.19 3,261.94 164.75 5.1%
米ドル/円 104.82 113.08 8.26 7.3%
ユーロ/ドル 1.0981 1.0587 -0.0394 -3.7%
ユーロ/円 115.1 119.72 4.62 3.9%
豪ドル/円 79.77 84.18 4.41 5.2%
人民元/円 15.4697 16.3415 0.8718 5.3%
米長期金利(10年) 1.825 2.359 0.534
日本長期金利(10年) -0.049 0.037 0.086

金は持っていても金利を生まないので、米国の金利が上昇する局面では、値下がりします。日本の金は、為替相場が大きくドル高円安に動いたため、NY金の値下がりと円安による値上がり分が相殺されて大きな動きはありません。

金利上昇 ⇒ 金利を生まない金よりも、金利や配当を得られる国債や株式が有利

上昇率の高かった商品は、米ドル/円や豪ドル/円など。
そして、NYダウや日経平均株価も上昇。意外なのが中国。
トランプ候補は、中国を通貨安誘導・米国の雇用を奪う標的と認識していたことから、勝利によって中国株は下がるだろうとみられていました。

この理由として挙げられるのが、中国に圧力をかけることで、中国の市場開放が進むという見方。
もう一つの理由は、米国が内向きになることで、中国はアジアへのインフラ投資や輸出を進めやすくなるという見方。
高度経済成長時代に起きた日米貿易を巡る対立のように、対立はしても、米中ともに大人の対応ができるのではという楽観論中心で中国の株価も上昇しています。

低金利時代は終わり政府の役割が変化

米国の長期金利の上昇です。
どこまでも上がることはないにせよ、10月31日の1.825%から11月25日の2.359%まで、0.534%も上昇しています。
米FRB(米国の中央銀行)が12月のFOMC(日本の金融政策決定会合に該当)で、利上げを行うことが確実視されている中、世界的な低金利時代は終焉を迎えるかもしれません。

※利上げとは:「米国の利上げ」って何?なぜ重要なの?

トランプ氏の当選は、今後の経済に大きな影響を与えるかもしれません。なぜなら、過度な自由市場・貿易が格差拡大や金融危機を引き起すため、政府によるコントロールや財政出動が必須との考えの元に政策が行われるからです。

最近は、経済への政府の関与はできるだけ減らして、民間(市場)に任せた方が上手くいくという考え方が主流でした。
そして、政府が財政出動をして景気を良くする方法を古い・箱モノや道路を作るだけで役に立たないと断罪する例が多々ありましたね。これが緊縮財政的考え方。

さらに、グローバル化による自由貿易推進派は、「関税の撤廃や減税」「政府の補助金や規制縮小」「資本移動や金利の自由化」を求めてきました。⇒これへの反発がトランプ氏勝利の一つの要因。

それに対して、トランプ氏の政策は、政府が財政出動してインフラ整備をすべしというもので、景気刺激策になります。これを行うと国債発行高が増えて、金利は上昇・インフレへと動き出します。

中長期的な流れとしては、現在の動きそのままに、金は値下がり・金利上昇・株価上昇になる確率が高いのではと予想しています。
もちろん、トランプ氏の政策が上手くいかないリスクもありますし、予想外の出来事で、ゴールドの上昇シナリオに戻ることもありえますので、しっかりと状況を見ていきましょう。

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