タワーマンションで勃発する不公平!「高層階ほど節税できる」問題とは

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ランドマークのようにそびえる “タワーマンション”。素敵なエントランスに、広々としたロビー、受付にはいつもコンシェルジュがいて笑顔で迎えてくれる…そんな憧れのマンションライフ。セキュリティも万全だし、高層階なら眺めも抜群とあって人気も高いですね。

でも、そんなタワーマンションが、実は階数によって税金が違うって、知っていますか? そこで今回は、タワーマンション所有にかかる税金について見てみましょう。

マンションの固定資産税の計算方法

 
まず、マンションには、どんな税金がかかるか知っていますか? マンションの税金といえば、まず「固定資産税」ですね。毎年6月頃に、市区町村から納税通知書と納付書が送られてくるあれです。でも、中を見ても細かい数字がいっぱいで何だかよくわからないのではないでしょうか?

固定資産税は、簡単に言えば土地や建物にかかる税金のこと。毎年1月1日に土地や建物を持っている人に、市区町村がかける税金です。

では固定資産税は一体どのくらいかかるものなのでしょうか? 固定資産税は「固定資産税の評価額×税率」で計算します。この「固定資産税の評価額」は、一度決まると3年間据え置きとなります。税率は標準税率で1.4%です。

マンションの場合には、まず1棟全体を評価して総額を計算します。その後各部屋の床面積に応じて税額を割り振れば、その部屋の固定資産税が計算できます。

また、住宅用のマンションの土地や建物には、固定資産税が安くなる軽減がありますが、平成30年3月までに新築される一定マンションについては、新築後7年間、固定資産税が1/2に減額されます。

タワーマンションと戸建て、固定資産税はどう違う?

では、タワーマンションと戸建てで固定資産税がどのくらい違うかを計算してみましょう。同じタワーマンションと近隣の戸建てで比較することにします。

<条件>
・タワーマンションは、同じマンションで階数が違う
・専有面積はタワーマンション・戸建てとも同じ
・税率は標準税率1.4%で計算

【ケース1】:タワーマンション2階・3LDK(70平方メートル)・時価3,000万円、固定資産税評価額5,000万円
固定資産税 5,000万円×1.4%=70万円

【ケース2】:タワーマンション60階・3LDK(70平方メートル)・時価1億円・固定資産税評価額5,000万円
固定資産税 5,000万円×1.4%=70万円

【ケース3】:3LDKの戸建て(70平方メートル)・時価5,000万円・固定資産税評価額3,000万円
固定資産税 3,000万円×1.4%=42万円

いかがでしょうか?
タワーマンションの場合、同じ床面積なら何階でも同じですが、実際に売買するとしたらどうでしょうか? 高層階ほど高いですよね。つまり高層階と低層階とでは価格がかなり違うのに、固定資産税は同じ。これでは、低層階ほど負担が重くなるので公平とは言えませんよね。

高層階ほど固定資産税の税額が高くなるように見直し

そこで、今度の税制改正では、20階建て以上のマンションを対象に、高層階ほど固定資産税の税額が高くなるように見直しをしようと検討されています。1棟全体の固定資産税の総額は変えずに高層階は今より増税、低層階は減税となるようです。

タワーマンションは、高層階ほど売買価格が高い割に固定資産税や相続税が割安になるため、節税対策の一つとして活用されることがあります。しかし、今回の税制改正によっては節税効果が変わることになるでしょう。マンションに限らず不動産の取引価格は大きく変動することがあります。単に節税だけでなく、そのエリアでのニーズや市場の動き、需給バランスなど、定期的に確認するとよいですね。

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