ドル高調整の動きは継続か!? 【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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12月第1週の見通し(2016/12/5)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「ドル高調整の動き継続」
先週はOPEC石油輸出国機構が8年ぶりの減産で合意したことから原油価格が上昇。市場は今回も合意に至らないのではといった観測が広がっていただけにサプライズの結果となりました。

この結果を受けリスク選好の動きが強まりドル円は114円80銭まで上昇しました。米長期金利も2.45%に上昇するなどドル高の流れが加速しました。しかし、NY株式市場は金利や原油価格の上昇に対して一部警戒感が広がり始めました。NYダウの上昇に対しナスダックやS&Pは売りで反応するなど各市場がまちまちの動きとなりました。

週末には注目の米国11月雇用統計の発表を控え東京市場でドル円は113円ミドルまで押し戻されました。欧州市場でもユーロやポンドなどに対してもドル売りが強まるなど、これまでの調整とみられる動きがみられました。

そして、発表された米国雇用統計は雇用者数が17.8万人と予想の18万人を若干下回りましたが、失業率は9年ぶりの水準となる4.6%まで低下しました。これを受け市場は売りと買いが交錯したものの、最終的にドル円は上値の重い展開で終了。

12月に入り米国大統領選後続いたドル高円安の流れにも変化が見え始めました。
先週のドルインデックスを見ると前週から低下するなど、ドル高に一服感が広がります。
一方、好調な米国経済指標や原油価格の上昇でリスクオンによる円安の流れが強まったことがドル円の下支えとなりました。

米国長期金利とドル円はこれまで連動する形で上昇してきましたが、ドル高ではなく円安が主流の動きが続いたことになります。

今週は週明けからイタリア改憲を巡る国民投票の結果が明らかとなります。もし否決となればレンツィ首相は退陣。イタリア大手銀行の一部の再建に支障が出て金融市場の混乱を招きかねません。そうなればリスクオフの円高が強まりドル円の下落が一段と強まる可能性があります。ただ、ECB中央銀行は結果次第でイタリア国債を買い支える姿勢を示していることから大きな混乱は回避されると思われます。

今年はブレグジットから始まり米国大統領選挙、そして今回のOPEC総会など、ことごとく予想が外れています。まさかの出来事が多く起こりましたが、GDPやその他の米国経済の拡大が見られます。更に、トランプ次期大統領の掲げる政策により、米国が世界のけん引役としても期待が高まります。市場のセンチメントは楽観的に傾いていることら、ドル高円安の流れは今後も継続するとみています。
今週のドル円予想レンジは112円50銭から115円50銭とみています。

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