EU離脱でも英国株が上昇…イギリスが金鉱山を手放さない理由は?

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大英帝国は、世界最強の覇権国として20世紀以降の世界に君臨していました。

日本も明治維新以降に日英同盟を結び、英国覇権の一翼を担っていたことはご存知ですよね。残念ながら、第一次・第二次と続いた世界大戦、その後に起きた植民地の独立、米国の台頭で世界の覇権国としての地位を譲り渡すことになりました。

この日本よりも小さな面積の国、英国は、今の世界に大きな影響力を持っています。
日本の面積377,914平方キロメートル(世界60位) : 英国の面積244,820平方キロメートル(世界76位)

2016年に英国がEU離脱を決めたことはまだ記憶に新しいことでしょう。この英国、今も世界の金鉱をはじめとする鉱山株をたくさん保持しています。英国を無視して、金を語ることはできません。

今も金をはじめとした資源を握る英国

英国のEU離脱投票後、英国経済の落ち込みを嫌い、英国株が売られると思った人は多いでしょう。ロンドンの不動産価格は下がりましたしね。

ところが、英国株は上昇しました。この理由の一つは、英国の持つ鉱山株の力。英国のEU離脱投票で、リスクを恐れた投資家は、あわてて金を買いに走りました。その結果、金とともに金鉱山株も上昇しました。英国は、世界の植民地は手放したものの、金鉱山株をはじめとした株式の保有はいまだに多いのです。

世界の株式時価総額

世界の株式時価総額では、米国52.2%、日本8.8%に次ぐ第三位が英国の6.1%で、ドイツやフランスよりも上。

世界の株式時価総額:国別シェア(%)
世界の株式時価総額、マネーゴーランド

この株式から上がる収益と北海油田は、英国の大きな権益。もし、スコットランドが独立すれば、北海油田の権益が大きな問題になります。

英国の主な金鉱山・資源株

Anglo American(アングロ・アメリカン)

:有名なダイヤモンド会社のデビアス社を傘下に持つ会社。南アフリカのダイヤモンド・金の帝王とも称されたアーネスト・オッペンハイマーが1917年に創業した会社。世界最大クラスの資源を持つ会社。

BHP Billiton(BHPビリトン)

:オーストラリアのBHPと英国のビリトンの合併会社。ビリトンは、インドネシアのビリトン島での資源開発が大元の会社で、アジア・オセアニア地域に多くの鉱山や資源権益を持つ。

Rio Tinto(リオ・ティント)

:アルミ・ダイヤ・金・ウランなどの生産を行う資源に関する世界企業。元は、有名な財閥「ロスチャイルド家」の持つ基幹企業で、世界経済の歴史において、登場する頻度の多い会社の一つ。

興味のある方は、アングロ・アメリカンやリオ・ティントについて調べてみると、面白いですよ。欧州を支配した財閥「ロスチャイルド家」が、金融・鉱業を握ってきた歴史を見ることができます。

金の生産量では、中国やアメリカの方が上ですが、南アフリカをはじめとしたアフリカの資源埋蔵量はまだまだ多い。ナイジェリアの石油をはじめ、アフリカ開発に米欧・中国が躍起になっているのも資源というモノの価値を良く知っているからです。

EU離脱で英国の力が弱まるとの論も聞きますが、今後の流れを見ていくと、より困るのは欧州になる可能性が高いことが金や鉱山株を巡る動きでも理解できます。英国抜きでの欧州経済は成り立ちませんし、他国と比べてドイツの力が強すぎて安定しません。覇権を米国に譲ってからも、英国の隠然たる影響力はまだまだ大きいことをお忘れなく。

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