年末年始に買ってはいけないFX&外貨は?変動リスク要因3つを整理

読了目安[ 4 分 ]

今年の年末年始はリスク要因が例年より多く、市場自体の変動が大きくなるのではと思います。
そこで年末年始にかけて、重要なリスク要因を3つピックアップ。

2016-17年の年末年始:ビッグイベント!

1.トランプ大統領の誕生(1/20)

トランプさんが実際にどのような人事・政策を取るのか本番はこれから!
参考:●トランプが劇的勝利!政策から紐解く「世界情勢&日本への影響」どうなる?

2.FRBの利上げ(12/13・14)

12月の利上げは高確率。そして、利上げは、米ドルにリンクする新興国にダメージを与える可能性!

3.イタリアの憲法改正に関する国民投票(12/4)

レンツィ政権は負ければ辞任を明言。2017年の欧州は選挙の年。それは、イタリアから始まります。

日程 イベント
12月4日 オーストラリア大統領の最決選投票
12月4日 イタリア:憲法改正の国民投票
12月11日 ルーマニア:マケドニアで議会選挙
12月13・14日 アメリカFMOC
12月19日 アメリカ:大統領選・選挙人による投票
1月17~20日 ダボス会議(世界経済フォーラム)
1月20日 アメリカ新大統領の就任式
1月31・1日 アメリカFMOC

トランプ大統領の誕生とFRBの利上げ

トランプ大統領の誕生で、米政府の財政支出が増えると予想。
さらに、減税・規制緩和を行い、経済成長と雇用増加の目標を達成する「ビジネスフレンドリー政策」を実施するともと考えます。
これを先取りして、米国は「株価上昇・金利上昇・米ドル高」のトリプル高がすでに起きています。この流れは、今後も続くのでしょうか?

実は、そうとも限りません。
トランプ氏は、以前より、今の株価は高すぎる・金利は低すぎると発言しています。
そして、彼の経済政策の根幹にあるのは、「低金利のうちに、政府は借金をして財政出動を行い、インフラを整備する。」という考え。

ということは、今、起きているトリプル高は、避けたいシナリオなのです。
トランプ氏とそのブレーンは、今の状況をやきもきしながら見ているはず。就任前に株価が暴落し、金利も下がった状態で、新しい経済政策を掲げて颯爽と登場したいのが本音。

その鍵を握るのはFRB(米国の中央銀行)の利上げ。
いよいよ12月の利上げが確実視。利上げによる米ドル高と金利上昇は、米ドルでお金を借りている新興国の借金を増やします。
また、新興国に投資していたお金の一部は、金利が上がった米国へと戻ることになるでしょう。
そのため、米利上げは、新興国の経済にダメージを与えます。これは、過去の米利上げ局面で起きたこと。

参考:「米国の利上げ」って何?なぜ重要なの?【1万円で始める初心者FX】

年末年始にリスクの大きい通貨は?

年末年始にかけて、FXや外貨預金で買ってはいけない通貨は新興国通貨
メキシコやトルコ・南アフリカをはじめとした新興国通貨のリスクは例年以上に高まっています。
トランプ氏が勝利したことで、NAFTA(北米自由貿易協定)の見直し・米企業の国内回帰の可能性を見越して、メキシコやブラジルなどの通貨や株価は下がっていますからね。
中国に対しての圧力も強まりそうですので、人民元も要注意。

イタリアから始まる欧州の危機!

さて、3つ目のリスク要因は、イタリアの憲法改正問題。

イタリアの議会は、上下両院ともに権限が平等なことから、政権が安定しません。そのため、法案も通り難い欠点を解消する目的で、下院優位にする憲法改正問題。
これだけ聞くと改正した方が良さそうですよね。
でも、背景には、イタリアの不良債権問題やイタリアに外資投資を増やすために法律を通したいEUの意向があります。
そう、ここでも、グローバルを巡る対立・EUの中央集権or国家分権かという英国・米国と同じ構図
そして、いよいよ来年に控える欧州各国の選挙の行方を占う大イベントになるでしょう。

ユーロは、この辺りの話を踏まえて売買してくださいね。
そして、欧州の混乱で起きる過度なユーロ安は米ドル高の裏返しであり、トランプ政権を苦しめることになりかねません。

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