家族の急死で遺族年金がもらえない…「会社員の妻の落とし穴」と救済措置

読了目安[ 4 分 ]

「年金(ねんきん)」って聞くと、「あぁ、年取ってからのナニカでしょ?」と思われがちですが、じつは若い今も公的年金をもらえる場合があります。

若いときからもらえる年金もある

たとえば重い障害を負ってしまったときは、国から年間78万円や97万円といった「障害基礎年金」を受け取れます(障害の重さで額が異なる)。その障害状態が続いている間10年でも20年でも受給できますから、何百万円、何千万円を受け取れる可能性があるということです。

また、小さなお子さんがいる家庭なら、親がもしも亡くなってしまった場合、遺族は「遺族基礎年金」を受け取れます。たとえば夫が亡くなり、妻と子供一人が遺されたときは年間約100万円が、子供が18歳になってから初めてむかえる3月末になるまでもらえます。亡くなった方が会社員などで厚生年金に入っていた場合は、障害年金も遺族年金もさらにもう少し上乗せがあります。

参考:旦那さんが急死…家族が受取れる遺族年金はいくら?40歳男性の試算例

しかし‼︎

“所定の要件”を満たさないともらえません。その要件が“保険料を納める”ことです。

実はこの“保険料を納める”要件に穴が空いてしまう危険があるのが、会社員や公務員に扶養されていたことがある妻や夫、いわゆる“第三号被保険者(以下、第三号)”です。

会社の退職/自営業開始/扶養を外れた時期は要注意!

第三号だった妻が亡くなった場合、要件を満たせば遺された夫と子供は遺族年金を受け取れます。ただし、妻が納めた保険料に穴があるともらえない可能性が出てきます。

たとえば、第三号期間中に妻が扶養の範囲を超えて働いていた期間があったのに届け出ていなかった…とか。あるいは、夫が会社を退職して自営業を始めたのに、うっかり手続きを忘れていて第三号のままだった…とか。

この期間は、本当は妻も自分で保険料を払わなければいけないのですが、手続きが抜けていた場合に“穴”になってしまうわけです。

穴埋めサービス期間は平成30年3月まで

せっかく障害や遺族の年金という制度があるにも関わらず、保険料を納め損ねていたり、手続きを忘れていて受け取れないのはもったいないです。

でも「当時はよくわかっていなかったから手続きも知らなかったの!」という方のために、届け出をすればその期間を特別に「年金を受け取れるかどうかの判定をするときに“◯”の期間ということにしますよ」という“特定期間該当届”制度があります。これを届ておけば、忘れていた期間のせいで権利が消えるという残念な結果を避けることができます。

ただし、結局その間の保険料は払っていないため“老後”の年金額はその分少なくなります。これをちゃんとしたい場合「平成30年3月31日までなら過去10年分の穴埋めを受け付けますよ」という“特例追納”制度もあります。

とかく公的年金制度はわかりにくいといわれますが、なにはともあれ
障害…今も老後もフォロー
遺族…今も老後もフォロー
老齢…老後をフォロー
というイメージですから、受けられるフォローを受けられるように手続きをして権利をGETしておくことをおすすめします。

気になる方は年金事務所へ相談に行ってみてください。ネットで所在地や受付時間なども調べられます。
日本年金機構 https://www.nenkin.go.jp/section/soudan/index.html

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