500万円超えも⁉︎ 「中古スポーツカーは海外ディーラーに売るべき」理由

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排ガス規制で非エコカーは税金も高騰。国内市場では二束三文だが、海外では状況が違う。アメリカではいま車齢25年以上のものは排ガス規制や安全基準の対象外。国内との価格差は見逃せない。

日本ではタダ、でも海外では売れる中古車

ここに1冊のカタログがあります。一般財団法人 日本自動車査定協会が出している『イエローブック(中古車卸売価格)』という業界向けの卸売価格表です。毎月発行され、最新の中古車卸売価格を知ることができます。この本を見ると、10年以上たった中古車の査定価格は、軒並み「0円」となっています。

中古車買取業者が「お客さん、このクルマは値段がつきませんよ。本来なら処分料がかかるんですが、せっかく来ていただいたんだから無料で引き取ります」なんて言って、その根拠に見せられることがあるこの冊子。まあ、その事自体は間違ってはいません。

この本は「国内の中古車需要に基づいた相場」が書かれているので、その数字自体はウソではありません。しかし今日びタダで処分費用のかかるクルマなんてまずありません。ほんとにタダでも解体業者へ持ち込めば1、2万円にはなります。しかし彼らがタダで引き取るには別の理由があります。

日本ではタダでも、海外では大金で取引されるクルマがあるのです。

こんなクルマが海外で大人気

GT-Rは国内中古車販売価格より200万円も高い!?

まずはスポーツカーから。ニッサンを象徴したスカイラインGT-R(R32)は、平成元年デビュー。当時500万くらいしたクルマですが、『ヤフオク!』には100万円以上の売値で登場しています。ところが海外市場では300万円オーバー、ブレーキまわりを強化してサスペンションのセッティングを調整した「Vスペック」に至っては、新車価格を超えるものまであります。R32は北米仕様がなかったということもあり、根強い人気を誇っています。

中古の80スープラが新車並みの価格!?

さらに人気なのが「THE SPORTS OF TOYOTA」 と呼ばれたスープラ。80年製のものですら350万円以上の値がつきます。海外誌の「90年代の名車ランキング」で1位を獲得したこともあるMARK Four(A80)などは500万を超えることもしばしば。国内価格が50〜300万円であることを考えても破格です。この人気は映画『ワイルドスピード』に何度も登場しているのも影響しているのでしょう。人気を受けてか2017年には新車種が登場します。

スポコン系は軒並み高額!

他にもマツダRX-7、三菱GTO,セリカGT4やMR2、もちろんZシリーズも高値で取引されています。

高級ミニバンも人気沸騰中!?

高級ミニバンや4WD車も人気です。一時期話題に上がったのはトヨタのヴェルファイア。海外での発売がなかったこともあり、中古車が日本の新車価格を超えて取引されていました。

安定のトヨタカローラ

一方「こんなクルマが売れるの?」というものも。日本ではあまり人気がなくなった『カローラ』は、中古車が海外で「優良車種」として売れます。他にも荷物スペースの広いハイエースなどのバン類も人気が衰えません。もっともカローラやハイエースなどは単価も安いので、個人売買では手間ばかりで実利は期待できません。

なぜ日本車の中古車が高値?納得の理由

海外で日本の中古車が人気なのには理由があります。主な声を上げてみると

車検がある

車検があるのは世界でもイギリス、ドイツなど一部の国のみ。日本車は確実にメンテナンスがされているため安心して乗れるのです。

クルマを大切に乗る人が多い

運転は慎重。車内が禁煙なのはもちろん、人によっては土足禁止なんて習慣があるのは日本くらい。洗車もワックスがけもまめにされているので、サビが圧倒的に少ないのが有利です。

道路事情がいい

日本ではクルマが走るのはほぼ舗装路。こんな国は珍しいのです。サスペンションをはじめ足回りに負担がかからないので、これも安心して乗れる条件となっています。

装備が高級

これは車種によりますが、上位クラスでフルオプションのクルマは買い手がつきやすいのです。サンルーフに本皮シート、パワードアやサラウンドスピーカーなど、わかりやすいオプションが目を引きます。日本じゃ下取り時に査定が低くなる社外品のオプションパーツも、性能を正当に評価されることも多いようです。

売り方で希望価格での販売も夢じゃない

さて、では自分のクルマをどうやったら海外で売れるか? いろんな方法がありますが、大きく分けて海外輸出業者に売るか、自分で海外の雑誌やオークションに広告を出すことになります。輸出業者に売るのは先方の言い値になってしまいますから、下取りや国内業者に売るのと大差なし。あまり面白くありません。

海外に高額で売るならココ!

海外の業者でも雑誌やカーオークションサイト、またその車種のファングループの掲示板などをマメにチェックしている人がいます。日本からの広告は珍しいので、意外と目立つのがポイントです。

業者であれば手続きや配送の手配もできるはずです。これを買い取りの条件にしておくといいでしょう。また中古車を正規の手続きで海外に輸出するには、抹消登録が必要です。これをどうするかも決めておいたほうがいいでしょう。海外に持っていくなら「輸出抹消登録」を申請します。必要なのは車検証と印鑑証明、ナンバープレート。申請書代と手数料をあわせても450円です。

条件の記載は忘れずに!

引き取りに来ること(登録抹消したクルマは走れません)、輸出にかかわる費用は先方持ちであること、支払いは引渡しと同時に現金でおこなうこと。買い取り条件として以上を設定し、あとは価格交渉です。先方は代理人をクルマの状態確認によこすでしょうから、その時条件を明文化しておくと間違いありません。

手間のようで、実はあまり時間がかからない海外への中古車販売。興味があったら試してみませんか?

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