最適な資産運用方法は?個人型DCの拠出額はいくらが良い?元銀行員FPに相談

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老後の生活、将来の生活に対して、漠然とした不安を抱える方は多いはずです。

ある程度の蓄えが必要だとわかっていても、いつからどのようにどれ位を貯蓄をしておけば良いかは、受け身ではなく、自分から求めていかなければ情報が集まりません。

今回は、マネーゴーランド編集部に寄せられた将来の漠然とした不安を抱える男性、また将来の生活に向けて一歩踏み出した女性からの質問にお答えしたいと思います。

ご質問にお答えいただくのは、10年以上の銀行勤務を経て、あらゆる側面でお金を扱うプロフェッショナルなFPとして活躍されている高橋先生です。

質問1.将来を見据えた資産形成の方法が知りたい

相談者|東京在住の男性(27歳)
家族構成|情報なし
予定年収|情報なし

これから結婚を控えており、将来の資産形成に漠然とした不安を抱えています。すぐに大金が必要なわけではないのですが、投資を始めてみようと思いましたが、株式やFXなど右も左もわからない状態です。

結婚、子育てなど将来を見据えた資産形成の方法として、何かおすすめの方法はありますか?

アドバイス1.収入と支出のバランスをチェックしましょう

例えば結婚を控えているのであれば、結婚式や新婚生活の費用、後々お子様が生まれた場合の費用など、想像できる出費がいくつかあります。さらに、事故や病気など急な出費の備えも必要です。

ただ単純に「資産を増やしたいから投資だ!」と、急いでしまう前に、現状の収支のバランスや貯蓄の状況を見直してみましょう。

アドバイス2.おすすめの投資対象は投資信託

投資信託とは、多くの個人から資金を集め、世界中の企業の株式の中から最適だと思われる運用を投資のプロに運用を任せる資産運用方法です。お金も月々数千円という少額から始めることが可能です。

また、毎月決まった金額を生活用の口座から自動引き落としにすることで、積み立てしながら投資も可能なので、手間はほとんどかかりません。また、途中でお金が必要になった場合には預けている資金の一部を解約して引き出すことも可能です。

将来の資産形成を考えると、少額でも良いので早く始めるに越したことはありませんが、1番大切なのは現在のご自身の生活です。無理に投資を始めるのではなく、急な出費にも対応できるだけの貯蓄が用意できてから、始めるのが良いタイミングと言えるでしょう。

▼元銀行員 高橋さんが動画で解説もしてくれています。

質問2.個人型DCの拠出額が収入に見合っているか知りたい

相談者|はなこ(32歳)
家族構成|夫(32歳)と二人暮し
予定年収|300万(手取り月約17万)

税金を納めることは世の中のために大事なことだとはわかっていますが、税金控除に興味があり、できるだけ抑えられたらとも考えています。 

また、今の職場では退職金があてにできないため自分で何とかしなければいけないと思い、2016年6月から月23000円を拠出金として、個人型の確定拠出年金を始めました。

自分の収入などあまり考えずに始めたのですが、拠出金額が収入に見合っているか、また個人型DCを続けて行く上で気をつけるべきことがあれば教えていただけますでしょうか?

アドバイス1.個人型DCの特徴

はなこさん、はじめまして。

ファイナンシャルプランナーの高橋忠寛です。国や会社をあてにせず、自力で将来に備えて個人型DC(確定拠出年金)を始められたのは大変素晴らしいことです。これからの時代は、誰もが個人で将来の資産形成に取り組み、資金を管理・運用していく必要があります。

確定拠出年金制度とは、将来の老後資産の準備のために資金を少しずつ積み立て、それを自分の責任で個人が管理運用していく制度です。

確定拠出年金制度には、企業型と個人型があり、積立するお金を会社が出してくれるのが企業型、自分自身でお金を出して積立していくのが個人型ですが、はなこさんは個人型に加入されたとのことですね。

自分自身で管理運用していくのは面倒だと感じるかもしれませんが、税務上大きな優遇が受けられるので、利用しないともったいない制度だとも言われています。

アドバイス2.拠出額が収入に見合っているか?

予定年収が300万円(手取り月約17万円)で月23000円の個人型DCへの拠出額が妥当かということついては、ご主人の収入など、家計全体の収支バランスをみないと判断できません。

個人型DCは、一度加入すると基本的には60歳まで脱退できない制度です。また個人型DCで運用している資金は60歳までは引き出せず、自由に使うことができないため注意が必要です。

例えば、後々お子様が生まれた場合、出産や教育費などの出費、住宅購入などの中長期的なお金の支出がある場合は、別にお金を用意しなければいけません。

ただし、毎月の拠出額は減額も可能なので、1度将来を見据えたライフプランをしっかりと立て、その上で負担にならない拠出金額を適宜判断されると良いでしょう。

アドバイス3.個人型DCのポイント

最後に、今後個人型DCを続けるうえで気をつけるべき点ですが、個人型DCの運用だからといって、他の資産運用に比べて特別なことはありません。

資産運用の基本を守って投資をすれば良いのです。資産運用の基本とは、投資対象をいくつかに分散し、それぞれ積立投資をしながら、株価など短期的な相場の動きに一喜一憂せず、長期的な視点で取り組むということです。

このような資産運用の基本に忠実に取り組めば、資産運用は難しくありません。DCは商品の選択肢が限られている分、ご自身でゼロから資産運用に取り組むよりは負担も少ないはずです。

DC運用の注意点は、個人資産全体でのバランスを考えることです。分散投資を実践する際に、DCの資金だけで分散投資しなければと勘違いしがちですが、効率的な資産形成を目指すのであれば、DCの中だけの分散投資では意味がありません。

家計全体を把握し、他に貯蓄はあるのかどうかなど、老後資産準備における個人型DCの位置付けや割合を意識しながら運用を行いましょう。

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