平野ノラ風バブリー妄想体験!朝と夜で値段が違う「不動産とバブル」

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バブル期というのは「すべての価格が上がった」時期だと言うことができます。つまり収入は必ず高くなる。いま売っているものもこれから高くなる。だから買っちゃえ、という時代だったのです。その典型的な例が土地でしょう。

最近はそんなバブル期をネタにした芸人、平野ノラさんが登場して人気を博しているとか。

今回は、バブル期を経験した筆者が、当時の不動産とお金についてご紹介します。

朝晩で値段が違った不動産

バブル期の住宅地価の推移を表したグラフがあります。これを見ると1985年に平米あたり200万だった土地が翌年には800万に。最盛期の88〜91年には1200万円を超えています。つまり、85年に200万円で仕入れた土地が、たった3年で6倍になったわけです。

なにしろ、土地さえあれば利益が見込めるのです。最盛期には「朝4000万で買った物件が、夕方6000万で売れた」なんて話もよく聞いたものです。

バブルといえば株、土地ですが、上がり下がりで利益を出す株と違い、土地は「買えば高く売れる」というシンプルさ。不動産業は人気の職業のひとつでした。学歴も要らない、経験も要らない。営業力さえあれば大金を稼げるのですから、不動産業は中高卒でも大金を手に入れることができる。

大金が動くこともあり羽振りもよく「毎月フランス料理店で社員全員の食事会」「社員旅行は海外、しかも家族も招待」なんて会社も多かったと聞きます。

確実に上がる=買えば儲かる

さて、土地は絶対に安くならないと分かれば、買って売ってを繰り返すだけで利益が生まれることになります。そこで土地の売り買いを繰り返して利ざやを稼ぐ「土地転がし」というビジネスが生まれました。

仕事はカンタン。土地を買って、その値段より高く他に売るのです。土地価格の高騰を受け、ビルやマンションを建てるにはまとまった土地を買うよりも、小分けの土地を端から買って大きな土地にするほうが安くなる。

デベロッパー側のそんな意向を受けて、土地を買い漁る人も数多くいました。中には多少乱暴なことをしてでも土地を手放させようという輩もいて、なかなか賑やかな業種だったようです。

人気の資格が「宅建業免許」

さて、土地を売買するには宅建業の免許が必要です。この宅建免許は当時人気の資格でした。難しさも「簿記2級と同程度」とそこそこ。大体200時間くらい勉強すればなんとかかなったのです。

そして宅建免許を取ってしまえば不動産業への就職はほぼ確定。そんな理由もあって、毎年のように20万人くらい受験し、合格者は約3万人ほど。この数字は今も変わりません。合格率16〜17%は国家試験の中では高いほうと言えるでしょう。

バブル期は自分で宅建免許を持ち、一匹狼で不動産売買をする人も多くいました。もっとも免許がなくても土地売買はできました。不動産会社に籍をおかせてもらい、自分で営業。成約時には重要事項説明を会社の人間におこなってもらう、免許もないのに売買担当をしている人もいっぱいいたのです。

ご存知の通り仕事はいくらでもありました。だから「割のいい仕事」を選ぶなら不動産だったのです。才覚があれば大金と自由が手に入る仕事。バブル期ならではの人気職業だったといえるでしょう。

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