チームに必要な情況把握力とは?自分と相手の立場を理解する方法

読了目安[ 4 分 ]

社会人として誰からも必要とされる人になるためには、どのような能力を身につければ良いでしょうか。

経済産業省が提唱している「社会人基礎力」は、「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力と、それらの能力を構成する12の要素があります。

参考|社会人基礎力(METI/経済産業省)

この「社会人基礎力」を身につけるために、能力を構成する12の要素をクイズ形式で診断してみましょう。

今回のテーマは、「チームで働く力」の構成要素である情況把握力です。まずは、あなたの情況把握力を事例クイズでチェックしてみましょう。

情況把握力の事例クイズ

新人のあなたは、上司から「すぐにキャンペーン用のチラシを支店周辺の住宅地に1,000枚配布するように。」と指示を受けました。

あなたは、「チラシよりも、ターゲットを絞ってダイレクトメールを郵送する方が効率的なのでは?」と感じています。

そんなとき、あなたはどのように対応するべきでしょうか。

A.チラシ配布に意味があるのだろうと考え、黙って上司の指示に従う
B.「チラシ配布より、ダイレクトメールに切り替えるべき」と上司に意見を伝える
C.チラシ配布の有効性や意図を上司に確認し、チラシ配布が難しい地域はダイレクトメールへの切り替えを提案する

情況把握力とは

情況把握力とは、客観的に見た自分の立場や周囲の状況を的確に捉え、自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力のことです。

「情況」は、「状況」とほぼ同義で使われますが、外形だけでなく、より内面的な状況を表すときに使う言葉です。

仕事を行う環境は常に変化しています。その変化に対応するためには、たとえ同じ仕事でも、周囲の情況によって仕事の進め方や優先順位を変える必要があります。

チームは、自分を含め、様々な人や物事のつながりでできています。「自分さえ良ければ、他人は関係ない。」と言う意識は捨てなければいけません。そのため、情況把握力はチームで働く力の中で最も重視してください。

自身が置かれた状況を理解し、常に最適な環境を作るように対応することで、企業も人も成長し発展していくことができます。

情況把握力の診断結果

A:情況把握力50点
B:情況把握力0点
C:情況把握力90点

Aを選択する人は、仕事の状況を把握しようとしていない人です。もしかしたら、自分以外の人はすべて、チラシ配布の意味を理解しているかもしれません。疑問を感じたら、批判にならないように聞いてみましょう。

Bを選択する人は、仕事をするうえで相互理解が大切なことをわかっていない人です。これまでのキャンペーンに対する取り組みを何も知らない新人のあなたが、上司の指示をいきなり無駄だと主張するのは論外です。

Cを選択する人は、現在の状況を理解しようと努める懸命な人です。もし、疑問点を確認したうえで、それでも必要だと思えることがあれば、提案事項として上司に代替案を共有しましょう。

情況把握力を鍛える5つのポイント

では、社会人に必要な情況把握力を鍛えるためにはどうすれば良いのでしょうか。基本は以下の行動を理解することです。

  1. 自分に求められている役割を常に考える
  2. 他人が置かれている情況を配慮する
  3. 物事の優先順位を常に意識する
  4. 組織の方針に従い、まずはそれに沿った行動をする
  5. 疑問点を含め、様々な情報収集に努める

状況把握力を高めることができれば、チームで仕事をする意義が理解でき、次のステップであるリーダーシップの能力を高めることにもつながります。また、状況把握力は社内のチームだけでなく、他社との連携や顧客との仕事の役割を明確にすることにも役立ちます。

まずは、全体像を把握し、その中で常に自分の立ち位置をイメージできるようにしておきましょう。

社会人基礎力講座

  1. 社会人として誰からも必要とされる人になるための12のスキル
  2. なぜ社会人には主体性が必要なのか?主体性の事例と鍛える方法
  3. 働きかけ力を向上させたい!周りを巻き込むには人間関係と準備が大切
  4. 社会人に必要な実行力を身につける方法は?行動力だけではダメな理由
  5. 仕事の計画力を強くする方法は?普段の電話応対で計画力を自己診断
  6. 仕事の創造力を鍛えるには?必要なものは才能よりも知識と工夫
  7. 新社会人に必要な傾聴力とは?聴く力の向上で仕事を効率化する方法
  8. 仕事で発信力を高めるには?人間関係を構築する情報の正しい伝え方
  9. 柔軟性がある性格とは?仕事や人間関係を円満にする自己診断
  10. チームに必要な情況把握力とは?自分と相手の立場を理解する方法
  11. 規律性のある行動とは?人から信頼される規律を守る社会人診断
  12. 耐える力は必要なし!仕事のストレスコントロール力とは
  13. 社会人に必要な課題発見力とは?課題を見つける情報収集と整理方法

このシリーズは、著書『わかる!できる!「社会人基礎力」講座 誰からも必要とされる人になるための12のスキル』(高橋忠寛著・ビジネス教育出版社)を一部改編しながらお伝えしていきます。

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