ユーロ下落だがドル円は安心感か【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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10月第4週の見通し(2016/10/24)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「リスク低下による円売りと米利上げ期待」
先週は中国経済や大統領選挙の行方、そしてECB金融政策に市場の注目が集まりました。
前週に中国の貿易収支が悪化したこともあり、週初発表される中国GDPに注目が集まりました。結果は予想通りとなり先行き景気減速懸念が和らぎ市場には安心感が広がりました。

その次の日は米国大統領候補による第三回TV討論会が開かれ、前回同様クリントン候補が優勢との見方が広がりました。トランプ氏が巻き返しを狙ったものの失敗。市場は最終的にクリントン候補が次期大統領になるとみてドル買い円売りの動きが強まりました。

また、先週はECB理事会が開かれ政策金利を据え置くことを決定しました。それ自体は予想通りでしたが、ドラギ総裁は来年3月に終了する量的緩和の期間延長は議論されなかったと発言。市場の一部では期間延長が予想されただけに失望感からユーロは上昇。一方、量的緩和終了に向けた、いわゆるテーパリングによる量的緩和規模縮小の議論もなかったことが伝わるとユーロは一転して下落。議長は12月の理事会で追加緩和について判断すると発言したことから更にユーロ売りが加速しました。

ユーロが下落したことからドルは全般に買いが強まりドル円は104円台に乗せるなど堅調に推移。ところが、日銀の黒田総裁が次回の会合で追加緩和を見送る姿勢を示したことで円が全面的に買われドル円は103円ミドル付近まで下落しました。
ECBと日銀の緩和政策の違いからユーロ売り円買いの動きもドル円の上値を抑える要因となりました。

先週の原油価格は、1バレル50ドル台を維持するなど堅調な地合いで推移しました。
ドル円にとって下落リスクとされていた大統領選挙や中国経済への懸念、そして原油価格の下落などがここにきて後退。まだ不安感が完全に払しょくされたわけではないものの、一先ずドル円には買い安心感が広がり始めています。

今週の市場の注目は再び米国金融政策に移るとみられます。
市場は12月利上げを既に織り込んでいることから、次は来年の利上げペースに注目が集まります。今週は多くのFRB幹部の講演があり、その発言からその行方を探ることになりそうです。

今週のドル円は米国の長期金利やNY株式市場の動向を睨みながら底堅い動きを予想します。ドル円予想レンジは105円~103円とみています。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。

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