世界一は27%!日本は何番?消費税が高い国・低い国ランキング

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みなさんは、消費税と聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。

いくら日本が財政難だと言っても、増税で穴埋めをすることに良いイメージを抱く人は少ないでしょう。また、消費税自体は仕方がないことだと思っていても、消費税がどのように使われるかは不安だと考えている人は多いでしょう。

現在、日本の消費税は8%(2016年10月現在)ですが、そのうち10%になることは間違いなく、多くの人はさらに消費税は上がっていくものだと考えていますね。

消費税10%であれば、1万円の商品を買うと余計に1000円支払う必要があるため、インパクトはかなり大きくなります。

「日本の消費税って世界で上から数えて何番目くらいなんだろう……。」どんどん上がっていく消費税に不満を持つ人は、日本の消費税が世界で何番目か気になるはずです。

そこで今回は、世界の国の消費税率一覧と消費税率の高い国・低い国ランキングをご紹介していきます。

消費税とは

まず、消費税の定義をしておきましょう。消費税とは、物品やサービスを消費(購入)した際の売上に課される間接税の一種で、現在は6.3%が国税、1.7%が地方税として納められています。

ちなみに間接税とは、税金を支払う人と税金を納める人が異なる税金のことで、私たちが支払った消費税は事業者が所轄の税務署に申告・納税しています。

日本の消費税は、1989年に導入された比較的新しい税金なのですが、これまでに5%、8%と徐々に引き上げられており、今後も上がることが示唆されています。では、なぜ消費税が必要なのでしょうか。

日本の例で言うと、日本の財政は、平成28年度の歳出が100.2億円に対し、歳入が55.9億円と6割弱しかありません。足りない分はある程度の国債を発行することで賄います。

日本では歳出が歳入を上回る状態が続いているため、国債を発行し続けています。その赤字国債発行額が1000兆円を超えているため、少しでも歳入と歳出のバランスを保とうと消費税などの税収を増やす必要があるとしています(実際に増税の必要性があるかどうかは別問題)。

世界の国の消費税率一覧

まず、平成26年4月時点で、消費税(付加価値税)が設定されている世界148ヶ国の税率をエリアごとに税率が高い順でご紹介します。表最右の順位は全148ヶ国中の順位となり、税率が一番低い順位は25位となります。なお今回は、付加価値税率(標準税率及び食料品に対する適用税率)をベースにしています。

アジア・中東諸国 北中アメリカ諸国
国名 消費税率 順位 国名 消費税率 順位
トルコ 18.0% 12位 ドミニカ共和国 18.0% 12位
イスラエル 17.0% 14位 バルバドス 17.5% 13位
中国 17.0% 14位 ジャマイカ 16.5% 15位
パキスタン 16.0% 16位 メキシコ 16.0% 16位
ヨルダン 16.0% 16位 アンティグア・バーブーダ 15.0% 17位
バングラディシュ 15.0% 17位 グレナダ 15.0% 17位
ネパール 13.0% 19位 ドミニカ 15.0% 17位
インド 12.5% 20位 トリニダード・トバゴ 15.0% 17位
スリランカ 12.0% 21位 ニカラグア 15.0% 17位
フィリピン 12.0% 21位 エルサルバドル 13.0% 19位
インドネシア 10.0% 22位 コスタリカ 13.0% 19位
韓国 10.0% 22位 ベリーズ 12.5 20位
カンボジア 10.0% 22位 グアテマラ 12.0% 21位
ベトナム 10.0% 22位 ホンジュラス 12.0% 21位
モンゴル 10.0% 22位 ハイチ 10.0% 22位
ラオス 10.0% 22位 パナマ 7.0% 24位
レバノン 10.0% 22位 カナダ 5.0% 25位
シンガポール 7.0% 24位
タイ 7.0% 24位
台湾 5.0% 25位
日本 8.0% 23位

ヨーロッパ諸国 アフリカ諸国
国名 消費税率 順位 国名 消費税率 順位
ハンガリー 27.0% 1位 マダガスカル 20.0% 8位
アイスランド 25.5% 2位 モロッコ 20.0% 8位
クロアチア 25.0% 3位 カメルーン 19.3% 10位
スウェーデン 25.0% 3位 中央アフリカ 19.0% 11位
デンマーク 25.0% 3位 ニジェール 19.0% 11位
ノルウェー 25.0% 3位 ウガンダ 18.0% 12位
フィンランド 24.0% 4位 ガボン 18.0% 12位
ルーマニア 24.0% 4位 ギニア 18.0% 12位
アイルランド 23.0% 5位 コートジボワール 18.0% 12位
ギリシャ 23.0% 5位 セネガル 18.0% 12位
ポーランド 23.0% 5位 タンザニア 18.0% 12位
ポルトガル 23.0% 5位 チャド 18.0% 12位
イタリア 21.0% 7位 チュニジア 18.0% 12位
オランダ 21.0% 7位 トーゴ 18.0% 12位
スペイン 21.0% 7位 ブルキナファソ 18.0% 12位
チェコ 21.0% 7位 ブルンジ 18.0% 12位
ベルギー 21.0% 7位 ベナン 18.0% 12位
ラトビア 21.0% 7位 マリ 18.0% 12位
リトアニア 21.0% 7位 ルワンダ 18.0% 12位
アルバニア 20.0% 8位 アルジェリア 17.0% 14位
アルメニア 20.0% 8位 モザンビーク 17.0% 14位
イギリス 20.0% 8位 マラウイ 16.5% 15位
ウクライナ 20.0% 8位 ケニア 16.0% 16位
ウズベキスタン 20.0% 8位 コンゴ共和国 16.0% 16位
エストニア 20.0% 8位 ザンビア 16.0% 16位
オーストリア 20.0% 8位 エチオピア 15.0% 17位
キルギス 20.0% 8位 カーボヴェルデ 15.0% 17位
スロバキア 20.0% 8位 ギニアビサウ 15.0% 17位
スロベニア 20.0% 8位 コモロ 15.0% 17位
セルビア 20.0% 8位 ジンバブエ 15.0% 17位
タジキスタン 20.0% 8位 赤道ギニア 15.0% 17位
ブルガリア 20.0% 8位 ナミビア 15.0% 17位
ベラルーシ 20.0% 8位 モーリシャス 15.0% 17位
モルドバ 20.0% 8位 南アフリカ 14.0% 18位
フランス 20.0% 8位 モーリタニア 14.0% 18位
モナコ 19.6% 9位 レソト 14.0% 18位
ドイツ 19.0% 11位 ガーナ 12.5% 20位
アゼルバイジャン 18.0% 12位 セーシェル 12.0% 21位
キプロス 18.0% 12位 ボツワナ 12.0% 21位
グルジア 18.0% 12位 エジプト 10.0% 22位
マケドニア 18.0% 12位 スーダン 10.0% 22位
マルタ 18.0% 12位 ナイジェリア 5.0% 25位
ロシア 18.0% 12位
ボスニアヘルツェゴビナ 17.0% 14位
モンテネグロ 17.0% 14位
トルクメニスタン 15.0% 17位
ルクセンブルク 15.0% 17位
カザフスタン 12.0% 21位
スイス 8.0% 23位
リヒテンシュタイン 8.0% 23位

南アメリカ諸国 オセアニア諸国
国名 消費税率 順位 国名 消費税率 順位
ウルグアイ 22.0% 6位 サモア 15.0% 17位
アルゼンチン 21.0% 7位 ニュージーランド 15.0% 17位
チリ 19.0% 11位 フィジー 15.0% 17位
ペルー 18.0% 12位 バヌアツ 12.5% 20位
ブラジル 17.0% 14位 オーストラリア 10.0% 22位
ガイアナ 16.0% 16位 パプアニューギニア 10.0% 22位
コロンビア 16.0% 16位
ボリビア 13.0% 19位
エクアドル 12.0% 21位
ベネズエラ 12.0% 21位
スリナム 10.0% 22位
パラグアイ 10.0% 22位

■世界の消費税(付加価値税)の税率……平成26年4月版|全国間税会総連合会

※ 数字は標準税率です。国によっては食料品などに軽減税率が設けられています。
※ 日本の税率は26年4月から8%、27年10月から10%(税率引き上げについては、経済状況などを総合的に提案して判断することとされています。)
※ フランスは26年1月から20%。
※ アメリカなどこの表に載っていない国でも、多くの国は消費税(付加価値税)とは形態の異なる小売売上税、取引高税などの税制を実施しています。
※ 全て2014年4月時点の情報になります。

消費税(付加価値税)の高い国ランキング

順位 国名 消費税率
1位 ハンガリー 27.0%
2位 アイスランド 25.5%
3位 クロアチア 25.0%
スウェーデン 25.0%
デンマーク 25.0%
ノルウェー 25.0%
7位 フィンランド 24.0%
ルーマニア 24.0%
9位 アイルランド 23.0%
ギリシャ 23.0%
ポーランド 23.0%
ポルトガル 23.0%

社会保障制度が手厚い北欧諸国の消費税率が高く、アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドなどは、学費や医療費が軽減・免除されており、国会でも消費税増税の議論の際には「北欧の福祉先進国を目指して~」などのフレーズがよく使われます。

ただし、1位のハンガリーは財政難のため27%もの消費税をかけなければいけない国のようです。また、このランキングの中では、ルーマニアやギリシャ、ポルトガルも財政難の国として有名ですね。

また、これらの国の消費税は全ての商品に適用されているわけではなく、生活に関わる水道や交通、食料などには0%-数%程度の軽減税率制を導入している国がほとんどでしょう。

消費税(付加価値税)の低い国ランキング

順位 国名 消費税率
(付加価値税率)
1位 カナダ 5.0%
台湾 5.0%
ナイジェリア 5.0%
4位 シンガポール 7.0%
タイ 7.0%
パナマ 7.0%
7位 スイス 8.0%
日本 8.0%
リヒテンシュタイン 8.0%
10位 インドネシア 10.0%
エジプト 10.0%
オーストラリア 10.0%
韓国 10.0%
カンボジア 10.0%
スーダン 10.0%
スリナム 10.0%
ハイチ 10.0%
パプアニューギニア 10.0%
パラグアイ 10.0%
ベトナム 10.0%
モンゴル 10.0%
ラオス 10.0%
レバノン 10.0%

実は日本は、消費税率の数字だけを見ると、世界の国の中では7番目に消費税率が低い国となっています。日本の消費税を上げるために、これら他国の消費税が高いこと、日本の消費税が安いことを示す表はよく使われていますね。

ちなみに、中東諸国やブルネイには石油資源があるため、国民に消費税は課されていません。また、国民一律の消費税ではなく、付加価値税のみのモナコや州単位で小売売上税を課すアメリカなどのスタイルをとっている国もあります。

日本の消費税率は低い?

さて、日本の消費税が世界の中でとても低いことに驚いた人もいるでしょう。そして、「こんなに消費税が低いなら、多少上げても仕方ないかな……。」と思った人もいるはずです。

ただ、考えてほしい点が2点あります。

1.本当に消費税が必要かどうか

国民の借金が1000兆円あるとはどういうことなのか、毎年歳出が歳入を上回っていることにどれくらいのリスクがあるのか、また、今後増える社会保障費はどう賄うのか、これらを明確に理解したうえで、本当に消費税が必要かどうかを考えなければいけません。

2.本当に日本の消費税は低いのか

ヨーロッパの国の多くが、日本がまだ導入していない軽減税率を導入しています。軽減税率は、生活に必要な商品の税金を安くしたり、免除する税制のことです。そのため、本当に生活必需品に限れば、世界の中で日本の消費税は今よりも相対的に高くなるでしょう。

国の歳入と歳出は様々な要素でできています。日本には、世界の国とは違う日本独自の社会インフラやサービスが整っています。そのため、消費税1つを取り上げて、他国に比べて高い・低いというのはナンセンスです。

大切なことは、国民から集めた税金を国が使うことで最大限の価値を持たせることであり、ただ表面的に歳入と歳出のバランスを取ることでも、世界と比べて不公平感をなくすことでもありません。

難しい問題ですが、私たち1人1人が深く学んで理解し、国政に反映させていくしかなことなのでしょう。

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