懸念は中国リスク、ドル高地合いは維持か?!【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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10月第3週の見通し(2016/10/17)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「中国リスクと米利上げ期待」
先週のドル円は102円後半から104円ミドルの狭いレンジ内での動きとなったものの、徐々に底堅さが増してきました。
先週は米大統領候補の第二回TV討論会が開かれ、前回と同様にクリントン候補が優勢となりました。討論会の前にトランプ候補の女性蔑視発言が取り沙汰されたことが響いたためです。来月の本選挙ではトランプ候補の当選は難しいとの見方から市場には安心感が広がりました。ドル円にとっては下落リスクが一つ解消されるとの見方から押し上げ材料となりました。また、先週は原油価格が底堅い動きを維持したこともドル円にとってはサポート要因となりました。トルコで開かれた世界エネルギー会合でロシアが増産凍結に前向きな姿勢を示したことや、サウジが1バレル60ドル回復の可能性に言及したためです。

ドル円は104円ミドルまで上昇したところで中国貿易収支が予想を下回ったことから103円前半まで下落しました。輸出が10%減少したことで先行き不透明感が広がりました。しかし、次の日に発表された中国CPI(消費者物価指数)が予想を上回ると一転。ドル円は再び104円台に押し戻されるなど中国経済指標で一喜一憂する動きとなりました。

今週はその中国のGDPや鉱工業生産といった重要指標が発表され、相場の波乱要因となりそうです。しかし、先週同様一時的な動きで相場の方向性を変えるものではないとみてよいでしょう。

今週はECB理事会も開かれユーロの動きにも注目が集まります。ECBによる量的緩和規模縮小の思惑から一時買われたユーロも緩和継続期待もあり再び下落。三角保ち合いの底が割れたことで下落幅を拡大しました。理事会で緩和継続の具体的な政策が示されないようならユーロの買い戻しが強まりかねません。そうなればユーロ円やその他のクロス円買いが強まりドル円の下支えとなる可能性が高まりそうです。

今週20日の東京時間には米大統領候補の第三回TV討論会が行われます。トランプ候補巻き返しがあればドル円の下押し要因となりますが、前回同様クリントン候補が有利に運ぶと考えられます。
一方、週末に発表された米為替報告書では日本が引き続き為替監視リストに指定されるなど円高阻止に向けた動きが制限されます。
今週のドル円は先週に引き続き方向感の乏しいものの、米利上げ期待などから105円台を試す展開も予想されます。
今週のドル円予想レンジは103円ミドルから105円ミドル。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。

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