消費税8%分丸儲け!金密輸入が急増「日本が狙われる理由」とは

消費税8%分丸儲け!金密輸入が急増「日本が狙われる理由」とは
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金のお話しの中でも、ちょっとドキドキするのが「金の密輸」という怪しげな響き。

映画『007』のジェームズ・ボンドも金密輸業者と対決したことがあるのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
第3作『007 ゴールドフィンガー』は、金マニアで密輸から金製造まで何でもありの悪役ゴールドフィンガー氏が、米国の金貯蔵庫を襲うというお話でした。

近年日本への金密輸が増えている?

さて、本題に戻ると、外国から日本に金を密輸しようとして税関で摘発されるというニュースは、金額が大きい時に報道されることが多いようです。
実は2014年から急激にその件数が増えています。
財務省の発表によると、金密輸事件は2014年の7月から2015年の6月までの1年間で、何と177件もの金密輸が摘発されており、前年同期の8件から約22倍も急激に増加しているのです。

なぜ、急に金の密輸が増えたの?
その答えは・・・消費税です。
2014年の4月から消費税は5%から8%へと引き上げられました。
このことが、空前の金密輸ブームを呼ぶことになるとは・・・
怪しい世界は、儲け話の匂いに敏感ですね。

消費税の増税で金の密輸が増える理由

金自体の価格は、世界中でほとんど同じ、違うのは税金や購入時の制限があるかどうか。
インド人は金が大好き。
国民が金を購入しすぎて、国の貿易収支が赤字になってしまい、金の輸入や購入に制限をかけた事例もあります。

日本国内で金を売買すると消費税がかかります。
ところが、国によって、金購入時に必要な税金はまちまち。
金密輸のメッカである香港は、金を購入する時の税金はなし。
韓国は、購入時に税金がかかるものの、輸出する際にその税金を還付してもらえる制度があります。
そのため、両国が密輸業者に人気。

ということは、海外で税金のかからない金を購入して、日本に密輸。
日本だと消費税上乗せの価格で買い取ってくれるので、税金の8%分が利益になります。

1g:4500円で1kgの金を密輸すれば、金の代金は450万円となり、8%の消費税は36万円。
10kgの密輸に成功すれば10倍の360万円になります。

金は腐る心配もありませんし、珍獣のように生死も問いません。
人間の身体に隠したり、機械・パソコンに隠したりと様々な方法での密輸が盛んになっており、税関は目を光らせています。

年間100件以上も摘発されている【金の密輸というビジネス!】、マネーゴーランド

金密輸のリスク

上手くいけば、かなり儲かりそうな金の密輸ビジネス。
リスクはないのでしょうか。

なんといっても犯罪であるという事実は大きい。
正式な手続きでは、海外で1kgを超える金を購入した場合は、事前に税関での申告が必要で、この時に消費税を支払わなければいけません。
立派な犯罪行為ですから、絶対に実施してはいけません。
この金密輸ビジネスは非合法組織がかかわることが多く、密輸を実行してくれる人を募集していることがあります。
くれぐれも関わらないでくださいね。

さて、その他のリスクとしては、価格の下落リスクがあります。
海外で購入する場合は、米ドルや現地通貨で支払うでしょうし、金自体の下落リスク通貨の下落リスクの二つが生じます。
消費税5%の時に少なかった金密輸が、8%になると急増したのもそこが理由でしょう。
5%の利益だと、価格変動リスクを考えると割に合わない。ところが8%だと、少々の変動で損するリスクを入れても採算に合うということでしょう。金密輸業者もリスクとリターンをちゃんと計算しているものと推測されます。

下落すれば損失ですが、現地で金を購入した後に、値上がりすれば、その分も利益に上乗せされますからね。

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