オトクなのは最初だけ?金利引下げの罠「マイホーム購入とお金」失敗例

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Cさんは、マイホームの購入にあたり、「10年固定」を利用するつもり。基準となる金利は年3.00%ということですが、実際に負担するのは、年0.80%ですむといいます。

年0.80%なら、3,000万円を30年ローンにしても、毎月の返済額は93,760円です。年2.20%ものオマケがあるなんて、うれしい限りだと思っています。

もちろん、10年固定を利用するなら、10年経過後に、そのときの金利で、次の戦略を考えなくてはなりません。でもCさんは、こう思っています。「10年先のことはわからない。オマケが年2.20%もあるし、そのときになったら考えよう。」

金利引き下げには2タイプ

10年固定をはじめ、一定期間の金利を固定する商品は、基準になる金利から一定幅を引き下げたうえで、貸し出されるのが一般的です。

ただし、金利の引き下げルールに、大きく分けて次の2つあることを知っておかなければなりません。
(1)全期間を通して引き下げ幅が一律のもの
(2)当初期間の引き下げ幅が特に大きいものです。

Cさんの選んだものが前者の(1)であれば、当初期間を経過した後も、金利の引き下げ幅が変わることはありません。年2.20%のオマケは、返済が終わるまで約束されます。もちろんCさんはそのつもりです。

Cさんの失敗

でも、Cさんが選択したのは、(2)の当初期間の引き下げ幅が特に大きいタイプでした。だから、年2.20%のオマケは10年でおしまい。その後の引き下げ幅は、年1.40%に縮小です。

オマケが年0.80%も減ると知って、Cさんは大慌てです。その分は、10年過ぎた後、Cさんが負担する金利に跳ね返ります。店頭金利の動向も気になります。下手をしたら、オマケが減った分と、店頭金利が上がった分のダブルパンチです。借り入れの前にわかったのが、せめてもの救いです。

Cさんは、あらためて金利タイプについて検討中です。固定期間選択型を利用するときは、当初に負担する金利だけでなく、金利引き下げ幅の確認も忘れないこと。目先だけにとらわれないようにしましょう。

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