米雇用統計×大統領選討論会でドル円上昇?【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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10月第1週の見通し(2016/10/03)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「米雇用統計やISM製造業でドル円一段の上昇へ」

先週は米大統領候補によるTV討論会が行われ、ドル円は一時100円前半まで下落しました。トランプ候補が優勢となれば円高に圧力をかける可能性が高まるとの見方がありました。しかし、結果的にクリントン候補が優勢となり一先ず円高リスクは後退。ドル円は101円台に押し戻されました。また、OPEC非公式会合で増産凍結が8年ぶりに合意に至ったことから原油価格が上昇。株式市場もこの合意を好感しNY株式市場は三指数ともに上昇するなど、リスク選好の動きからドル円は101円85銭まで上昇しました。

しかし、「好機魔多し」でドイツ銀行の信用不安が再燃し欧米株式市場は銀行株を中心に下落に転じました。ドイツ銀行はデリバティブの不正販売に拘ったとして米法務省から150億ドルの和解金が請求されていました。ところが、メルケル首相がドイツ銀行に対する政府の救済を拒否したとの報道で市場に金融不安が拡大。ドル円は再び100円台に押し戻されました。

しかし、週末に米法務省が和解金を54億ドルに減額するとの報道があり、株式市場に安心感が広がりました。上値が抑えられていたユーロを中心としたクロス円の買いが強まると、ドル円も再び101円ミドル付近まで上昇し、そのまま高値圏で引けてきました。

先週もドル円にとっては様々な円高材料が多かったものの、それでも100円割れは回避されました。ブレグジット以降何度となく100円割れが試されたものの結局跳ね返されるなど、今回も100円の壁の厚さが確認された格好となりました。

今週は注目の米雇用統計が発表され、この結果次第でドル円は一段の上昇が期待できそうです。前月の雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を下回ったことから、今回はその反動が出るのではといった見方もあります。

円高要因として懸念された原油価格や株価の下落は一先ず回避されました。また、ドイツ銀行問題も一先ず大きな混乱に至らなかったことで、目先の円高材料は大分後退しました。
先週発表された米4-6月期GDP確定値が予想を上回ったことから年内1回は利上げを行うとの見方が強まりました。

今週は米雇用統計やISMなども同様に好調な結果が示されるようならドル円は先週のレンジの上限となる101円後半を上抜き103円を目指す展開も予想されます。しかし、週末の9日には第二回目の大統領候補によるTV討論会が開かれ、再びドル円の下値リスクが高まるとみられます。結局ドル円の上昇幅にも限りがあるという事になります。
今週のドル円予想レンジは100円ミドルから103円ミドルと見ています。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。

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