早期利上げ期待からドル高と株安へ⁉【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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9月第3週の見通し(2016/09/12)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「早期利上げ期待からドル高と株安」

先週は多くのFOMCメンバーから早期利上げを促す発言が相次ぎドル円は上昇に転じました。

週初ドル円は103円台での底堅い動きで始まりました。前週末の米雇用統計は良いのか悪いのか判断に迷う結果となりました。しかし、3か月平均から見ると完全雇用に近いとの見方から年内利上げは確実と見られドル買いの動きが強まりました。

ところが、火曜日に発表された米ISM非製造業景況指数が予想を大きく下回ったことでドル円は一気に下落に転じました。前週に発表されたISM製造業景況指数も50を下回ったこともあり、米景気減速への懸念が広がったためです。これで9月の利上げはないとの見方からドル円は101円前半まで2円余り下落しました。

しかし、その後多くのFRBメンバーが早期利上げに前向きな姿勢を示したことで再び9月利上げ観測が浮上。特に、FOMCの投票権を持つハト派(利上げには慎重)として知られていたローゼングレン・ボストン連銀総裁も「緩やかな金融引き締めを正当化する妥当な根拠がある」と発言するなどタカ派的な見方に変わりました。

これまで9月利上げの可能性は低いとみていた市場も再びFRBが利上げに動くのではないかとの見方が広がりました。その結果、ドル円は週末103円台に乗せるなど底堅い動きが見られました。

一方、利上げは悪材料とみたNY株式市場はNYダウ、S&P、ナスダックの三指数ともに大幅下落。また、原油価格も下落したことでリスク回避の円買いが強まりドル円は102円ミドル付近まで押し戻されました。

今週もFRB幹部の講演や米小売売上や消費者物価指数が発表され、その結果次第では9月利上げの可能性が更に高まりそうです。

月曜日にはアトランタ連銀総裁やミネアポリス連銀総裁、そしてブレイナーFRB理事の講演が行われます。特に、ブレイナーFRB理事はFOMCの投票権を持つと同時にクリントン大統領候補と近い関係といわれており、次期財務相候補の一人でもあり注目を集めます。
元々ハト派として知られるだけにタカ派的な発言が出るようなら9月利上げ期待が更に高まりドル円は一段の上昇が期待できます。

しかし、利上げ期待はNY株式市場や中国、そして新興国金融市場に混乱を引き起こしかねません。そうなればリスク回避による円買いが進むことになります。

ただ、今回の利上げ以降は緩やかな引き締めとなるため、1月のような混乱は回避されるでしょう。今週もドル円は100円から105円のレンジの上限を試す動きが予想されます。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。
▼30秒でわかる!8月第4週、今週の為替市場の見通しはこちら!

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