災害や窃盗に備えた通帳・キャッシュカード・印鑑の保管場所は?

読了目安[ 6 分 ]

今家の中にあるもので、1番大切なもの、最も高価なものは何でしょうか。

骨董品や宝石、絵画などと答える人もいるとは思いますが、多くの人が「いや、うちには別に高価なものはないから……。」と答えるかもしれません。

でもよく考えてください。預金通帳、キャッシュカード、印鑑、そして現金はどこの家にも必ずあるはずです。そして、それらが盗難にあったらとても困りますよね。

泥棒による自宅侵入や盗難は他人事ではありません。警察庁が発表した「平成 26,27年の犯罪情報」によると、侵入窃盗件数は年々減少しているものの、まだ全国で10万件近くもあることがわかります。月間で7000件、毎日240件近くも泥棒被害があると考えると少し怖くなります。

平成17年侵入窃盗件数|24万4776件
平成18年侵入窃盗件数|20万5463件
平成19年侵入窃盗件数|17万5728件
平成20年侵入窃盗件数|15万5270件
平成21年侵入窃盗件数|14万8771件
平成22年侵入窃盗件数|13万6749件
平成23年侵入窃盗件数|12万6382件
平成24年侵入窃盗件数|11万5328件
平成25年侵入窃盗件数|10万7313件
平成26年侵入窃盗件数|9万3566件
平成27年侵入窃盗件数|8万6373件

では、みなさんは、大切な預金通帳、キャッシュカード、印鑑、現金類はどこに閉まっているのでしょうか。もし、侵入窃盗の被害にあった場合に、適切な場所にしまわれているでしょうか。

今回は、通帳・キャッシュカード・印鑑の保管場所についてお話していきます。

自分にしかわからない場所なら見つからない?

警備会社のアルソックが2011年に行った調査によると、調査対象の4割近くの人が「たんすや冷蔵庫など自分にしかわからない場所」に通帳や印鑑などを隠すことがわかっています。

出典|通帳や印鑑。大事な物の隠し場所|【ALSOK】

たんすや冷蔵庫など自分にしかわからない場所|38.9%
預金がないので、隠し場所は特に気にしていない|22.2%
自宅の金庫|5.6%
その他|33.3%
銀行の貸金庫|0%

このように「自分にしかわからない場所」に隠してあるから大丈夫だと考えている人も大勢いますが、窃盗犯からすれば「誰もが考えつきそうな隠し場所」ということになるようです。

セコムのサイトでも、現金・貴重品の隠し場所はある程度決まっていることを窃盗犯は認識しているとのことです。

窃盗犯の証言によれば、現金・貴重品の隠し場所は多くの場合、タンスや机の引き出し、仏壇、押入れ、鏡台、ベッド、冷蔵庫の中など、どこの家でも共通する場合が多く、物色にそれほど手間がかからないそうです。

引用|おとなの安心倶楽部|第5回 侵入犯の傾向と対策・6つのポイント (2)|セコム

貴重品の保管場所の決め方1.通帳と印鑑は別々に保管

金融機関の預金通帳と銀行印をいっしょに保管するのは、防犯面からおすすめめできません。通帳と印鑑は常に別々の場所に保管しましょう。

預金通帳や印鑑の保管はどうしてる?

もしもに備えて…「銀行の通帳・カード・印鑑・現金」はどこに保管すべき?、マネーゴーランド意識調査

ちなみに、通帳や印鑑をどのように保管しているのか、全国の男女1482名に独自に調査を実施してみたところ「まとめて保管している」が42.6%、「バラバラに保管している」が41.3%、「常に持ち歩いている」が12.2%という結果になりました。

また、万が一のときのために、実印を銀行印として使わないようにした方が良いでしょう。もし実印を紛失してしまうと、銀行印を変える手続きだけでなく、実印の再登録やその他の契約書類の再契約などの影響が考えられます。

参考|銀行印の役割とは?確認方法と保管方法は?書体・サイズなど作り方

貴重品の保管場所の決め方2.通帳と印鑑はすぐに持ち出せる場所

いくら窃盗犯から貴重品を守りたいと言っても、すぐに持ち出せる場所に保管しておかなければ、いざという時に使えなくなってしまいます。

たとえば、地震で自宅が倒壊しそう、火事で自宅が焼失しそう、水害で自宅が流されそう等の場合に、持ち出すことに苦労するほど厳重に保管しておいたため使えなくなってしまっては意味がありません。

仮に、災害で避難生活を送る場合でも、今後のことを考えると預金通帳、キャッシュカード、印鑑、現金がある生活とない生活ではできることの幅が大きく異なります。

ちなみに、災害時には通帳や印鑑がなくても本人確認ができれば、金融機関によって10万円から20万円の引き出しが可能です。もちろん、免許証などの身分証明証を常に携帯しておくことも大切になります。

貴重品の保管場所の決め方3.防盗金庫に保管を検討

窃盗や災害から貴重品を守る方法として、家庭用の金庫の需要が高まっています。

ただし、一般的な家庭用の金庫は火災から内容物を守る「耐火金庫」が中心です。ところが、窃盗犯は金庫ごと持ち去るケースもあるため、防犯性が高い「防盗金庫」を選んだ方が良いでしょう。

防盗金庫とは、金庫自体が持ち去られないように床に固定できたり、持ち去ることが困難なほど重い金庫のことです。床に固定することが困難であれば、重い金庫を使うしかないのですが、その場合の目安は100kgほどだと言います。

ただし、一般住宅の床が耐えられる重量として以下を参考にしてください。

【長期荷重の計算式】 積載荷重×金庫面積=長期荷重

仮に金庫の面積が0.45m×0.45mだとすると、180kg/平方メートルの積載荷重が保証されている一般住宅の床は、約36kgまでの重量なら安全に設置できます。
それ以上の重さの金庫を長期間設置し続けると、床が変形したり、抜け落ちたりしてしまう可能性があります。

引用|このくらいあれば安全!金庫の重さ | エーコー金庫ダイレクト

100kgの防盗金庫の値段は、安いもので5-10万円ほどからあるので、自宅に置ける方は検討してみると良いでしょう。

貴重品の保管場所の決め方5.銀行の貸金庫は意外と安い

銀行など金融機関の貸金庫は、会社が使うもので高額だというイメージを持っている人もいるでしょう。

ところが、貸金庫のサイズにもよりますが、年間1-4万円ほどで自宅保管より遥かにセキュリティが高い場所に預けることができます。たとえば、三菱東京UFJ銀行の場合、以下のサイズ例と年間料金になっています。

5.7cm×26.2cm×40.0cm|15,876円
6.2cm×27.7cm×49.3cm|22,032円
8.7cm×27.7cm×49.3cm|29,160円

また、貸金庫に保管できるものは、主に以下の貴重品です。

・契約証書、権利書、遺言状などの重要書類
・貴金属、宝石などの貴重品
・手形、小切手、株券などの有価証券
・預金通帳・証書、印鑑類
など

三菱東京UFJ銀行の貸金庫
三井住友銀行の貸金庫
の貸金庫みずほ銀行

もちろん、銀行だけでなく信用金庫や農協にもあるので、普段利用している金融機関に問い合わせてみてください(ゆうちょ銀行にはない)。

何よりも自分の命と家族の命が一番大事

さて、預金通帳、キャッシュカード、印鑑、そして現金などの貴重品はとても大切なものです。

ただ、それよりも家族の命や身の安全の方が大切です。たとえ窃盗でも、災害でも、貴重品は家族の安全と比較されるべきものではありません。

そのため、まずは普段から窃盗被害を受けない準備をすること(盗りやすそうな家だと思われないこと)、災害時にすぐに逃げ出せることを優先的に考えるようにしましょう。

参考|大地震が起きたらどうやって身を守る?シーン別防災対処法まとめ

また、雑損控除や災害減免法など、災害時の税金の特例もあるため、積極的に活用できることを知っておきましょう。

参考|盗難時も適用される!災害時に役立つ「税金を軽減する」救済制度

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