お金持ちが金を資産に選ぶ理由は?ゴールド保有のメリット・デメリット

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お金持ちが大好きなもの、持っているものと言えば、宝石や高級車・ヨット、土地や大豪邸などですね。そんな彼らが金融資産として選ぶものの1つに金(ゴールド)があります。

金(ゴールド)は、単に華やかな美しさや権力の象徴というだけではありません。価値があるからこそ華やかであり、権力の象徴になり得るわけです。

ただし、金(ゴールド)はお金持ちにとって魅力的でメリットがある金融資産ですが、取り扱いを間違えるとデメリットも生じてしまいます。

そこで今回は、お金持ちが金(ゴールド)を保有するメリットと金(ゴールド)の保有に関して気を付けたいデメリットについてお話します。

金のメリット1.世界中で価値が認められている

日本の紙幣や国債は、日本政府の信用の元で発行されています。言い換えれば、日本政府の信用が無くなれば価値がなくなります。株券や社債も発行企業が利益を得られなくなり、信用が無くなれば価値もなくなります。

要は、これまでジュースの価値は130円と同じだったものが、お金の価値が下がることで1万円札を出しても買えなくなるかもしれないということです。

紙幣・債券・株式などのペーパーマネーに対して、金(ゴールド)は国家や企業による信用や保証を必要としません。

人類は、何千年も金(ゴールド)を貴重なものとして価値を認めており、エジプトのファラオ・インカ帝国・中国の古代帝国・日本など、どの地域でもお金持ちや権力者の象徴とされていました。

金(ゴールド)の価値が損なわれない理由の1つに希少性があります。人類がこれまで採掘した金(ゴールド)は、16-17万トン程度で、今後採掘できる埋蔵量は6-7万トン程度だと言われています。

さらに、現在は毎年3000トン程度を採掘しているため、後20年ほどで採掘可能な金(ゴールド)は全て地上に出てくると言われています。つまり、金(ゴールド)の総量がわかっている状態で取引されているということです。

この普遍の共通認識があるからこそ、金(ゴールド)は資産にする価値があるのです。

金のメリット2.不安定な時代ほど金の価値は高くなる

世界的な政治・経済情勢に不安が少ない時期は、金(ゴールド)にスポットライトは当たりません。

なぜなら、世界情勢が安定していれば、国や企業が信用できるため、金(ゴールド)よりも株式・債券・現金預金などを持っている方が、配当や利息が増える可能性が高いためです。

一方、金(ゴールド)の真価が発揮されるのは、戦争・紛争・経済危機・ハイパーインフレ・政権の崩壊・大国間のパワーバランス崩壊など、世界の情勢が不安定なときです。

前述した通り、金(ゴールド)の埋蔵量、採掘限界量はおおよそ目処が付いているため、金(ゴールド)の価値は国力や企業力に左右されません。そのため、有事に他の資産価値が減っても金(ゴールド)の価値は変わらず、むしろ値上がりします。

これが「有事の金」と言われる理由です。お金に余裕がある人は、万が一のリスクを避けるために金(ゴールド)を保有します。

金のデメリット1.価格変動で損をする

これはメリットでもあり、デメリットでもありますが、金(ゴールド)も為替や株式と同じく価格変動があります。

田中貴金属工業が発表している金価格推移グラフを見ると、直近40年ほどの値動きでも再低値1000円弱から最高値6500円まで、7倍ほどの値動きが見られます。

田中貴金属の金小売価格、節約絶景ドライブ、マネーゴーランド

出典|田中貴金属工業株式会社|日次金価格推移

1970年代のオイルショック時に上昇した金(ゴールド)は1980年に最高値を付けましたが、その後下がり続け、1999年には1グラム1000円を割りこんで底を打ちます。つまり、19年で7分の1になりました。

そこから反転して中国の経済成長や原油価格の高騰などを原因に値上がりを続け、2013年に5000円まで上がりました。わずか13年で5倍に上昇しました。

金(ゴールド)の価格は、このように大きく変動することを知っておきましょう。

金のデメリット2.金利が付かない

銀行預金や株式を持っていれば、保有している額に応じた利息や配当が付きます。

それに対して、金(ゴールド)は持っていても利息や配当が付きません。金(ゴールド)で得られるのは安心や心の潤いだけ!

金(ゴールド)に金利が付かないということは、景気が良い場合は資産運用が行えないため死に金となり大きなデメリットです。

そのため、金(ゴールド)の保有は、流動的な資産運用を行ないたい場合には適していません。金(ゴールド)で儲けたい場合は、世界情勢が安定して価値が低いときに購入し、値上がりした際の売買益を狙うことになります。

ただし、金(ゴールド)が値上がりするということは、通過や債権の信用が低下しているため、何に変えれば良いかを見極めなければいけません。

金のデメリット3.所有に費用がかかる

金(ゴールド)は、資産価値が高い分、盗難のリスクに備えなければいけません。

そのため、通常は銀行の貸金庫や貴金属会社の保管サービスを利用するため、一定の保管料がかかります。現金や株式の場合は、預けておく(保有する)ことで、利息や配当が付くため逆ですね。

もし、保管料がもったいないと思っても、金(ゴールド)を自宅で保管する場合は、盗難防止のために防盗金庫が必要です。

防盗金庫とは、金庫自体が持ち去られないように床に固定できたり、持ち去ることが困難なほど重い金庫のことです。床に固定することが困難であれば、重い金庫を使うしかないのですが、その場合の目安は100kgほどだと言います。

引用|災害や窃盗に備えた通帳・キャッシュカード・印鑑の保管場所は?

防盗金庫の値段は5-10万円からですが、金庫自体が100kgを超えるため床の強度によっては変形したり、抜け落ちることも考えられます。

金貨で所有する程度であれば良いのですが、インゴッドなどキロ単位で所有をするにはそれなりのお金をかける必要があるということです。

金のデメリット4.偽物を掴む可能性

本物の金(ゴールド)を持ったことがあれば、その重みを覚えていませんか。鉄や銅などより比重の重い金は、持った瞬間にずしりと重みを感じます。そのため、鉄や銅に金箔や金メッキを貼った程度のニセモノには、簡単に騙されません。

K24|19.13-19.51g/cm3
K22|19.13-19.51g/cm3
K20|16.03-17.11g/cm3
K18|14.84-16.12g/cm3
K14|12.91-14.44g/cm3
K10|11.42-13.09g/cm3

ちなみに、鉛は11.36g/cm3、銀は10.53g/cm3、鉄は7.90g/cm3、プニッケルは8.90g/cm3のため、金(ゴールド)の純度が高いほど、持ったときにその違いは明確です。

ところが、タングステン合金という熱に強く、金(ゴールド)とほぼ同じ比重を持つ金属です。タングステン合金の比重は19.3g/cm3で、持った感触も金(ゴールド)と似ているため、精巧につくられた偽物は販売店で比重計を使ってもわからない場合があります。

その場合は、X線分析装置が置いてある販売店で確かめるしかありません。

「金塊なんて買わないから大丈夫。」ではなく、あなたの持っているブレスレットやネックレスなどに使われている金(ゴールド)も偽物かもしれません。海外の裏町で金(ゴールド)を買えば、その確率は高くなります。

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