為替変動の要因&ビギナーが見るべき項目は【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

為替相場の変動要因、金利や株式、経済成長、有事(戦争・政治不安など)、市場介入、物価など、たくさんあります。それぞれが影響しあって上がったり下がったりしています。

最初から全ての要因を見ていくのは大変。そこで、短期と長期における為替相場の決定的な要因をお伝えしたいと思います。

重要な変動要因は金利差と物価差の二つ!

ビギナーの方はこの二つをまず見るようにしてください。そして、「短期は金利」・「長期は物価」で為替相場が動くということを覚えておきましょう。

短期の為替相場は金利差で動く!

短期の為替相場は、これまでも中央銀行の金融政策でご紹介してきたように、金利差で動きやすい傾向を持ちます。(関連記事:第18回「米ドル/円相場の割安度は?」第19回「FOMC利上げの内容と対策」)

短期の為替市場の法則:高金利通貨は買われて、低金利通貨は売られる。

単純な話で、高金利通貨で運用すれば、低金利通貨で運用するよりも有利。例えば、3%の金利を貰える通貨の方が、1%の金利しか貰えない通貨よりお得です。ですから、中央銀行が金融政策で金利を上昇や引き締め方向(*)にすると、その通貨は高くなりやすいというのがセオリー。

ここで、それなら、低金利通貨の日本円はどうなの? 金利が低いから円安になるのでは?と思いませんか。また、南アフリカやトルコのように、金利の高い国の通貨を買えば、何もしなくても儲かるの? と疑問を持った方もいるはず。
そうです。短期の動きは、金利の高い通貨が上がり、金利の低い通貨が下がるのに、長期の動きはその逆になります。

長期の為替相場は物価差で動く!

長期の為替相場は物価差で動く、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

高金利通貨を買えば、金利と為替差益で大儲け。それが上手くいかないのは、長期的な為替相場は、両国の物価差で動き易いからです。そして、高金利=高物価なので、高金利通貨はいずれ下がるリスクを抱えています。

高金利は、実は高いインフレ率の裏返し。インフレは、通貨の価値が下がること。ちなみに、今の日本は逆にデフレ状態が長く続いており、通貨の価値が上昇し物の価値が下がる状態。

長期的な為替相場の動きとしては、高金利=高インフレの通貨は下落しやすく、低金利=低インフレの通貨は上昇しやすいということになります。

先日、お伝えしたブラジルレアルが長期的に下落したのも、低金利通貨の日本円が100円レベルで滞在して動いているのも、為替相場の基本的なセオリーなのです。大まかに理解頂けましたら幸いです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:金融政策の引き締め
インフレや景気の過熱・バブルを防ぐために、中央銀行が金利を上げたり、通貨供給量を抑えること。逆に金利を下げたり、通貨供給量を増やすことを金融緩和という。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第34回 テクニカル分析はなぜ当たるの?
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?
●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!
●第43回 五輪開催中!ブラジル通貨レアルは今買い?
●第44回 儲けたいならトレンドを味方につけよう!
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