イエレンFRB議長発言と米GDP改定値に注目! 【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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8月第4週の見通し(2016/08/22)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「イエレンFRB議長発言と米GDP改定値に注目」

先週ドル円は心理的な壁とみられていた1ドル100円を割り込み99円55銭まで下落しました。夏休みの薄商いという事もありましたが、それだけドル安と同時に円高も進みやすい地合いにありました。

8月15日は日本の機関投資家などによる米国債の利払いや償還もあり纏まったドル売りが出ました。また、前週末に発表された米国小売売上やPPIが予想を大きく下回ったためにドルが急落した流れもありました。ちょうど日本がお盆休みで薄商いのなかでドル円の下落が続きました。

今週発表された米国7月CPIも予想を下回ったことでドル円は100円を下回り99円55銭まで下落。6月24日のブレグジットショックで付けた安値99円00銭に迫りました。

しかし、その直後にFOMCメンバーのロックハート・アトランタ連銀総裁が利上げに前向きな発言をしたことで買い戻されました。その後もFOMCの複数ンメンバーがそれぞれ異なる発言が相次ぎました。先週公表されたFOMC議事要旨でも複数のメンバーの意見の違いが明らかとなり、メンバー全員の意見が纏まらない中でFRBの利上げは難しいとの見方が広がりました。

今週は週末にジャクソンホールでイエレンFRB議長の発言に市場の注目が集まります。各メンバーが何を言おうが、やはり議長の発言の市場への影響は比較になりません。最終的なFRBのコンセンサスが利上げに前向きかどうかを判断する重要なイベントになります。

また、イエレン議長の発言に先立ち、この日は米国4-6月期GDP改定値が発表されます。先月発表されたGDP速報値は1.2%と予想を大きく下回ったことで利上げは難しいとの見方が広がりドルが全面安となりました。それだけに、今回のGDP改定値は市場の注目を集めます。

予想は1.1%と前回よりも低下していますが、これは既に市場は織り込んでいます。もし、今回も予想を下回るようならドル円は99円を割り込む可能性が高まります。反対に、前回の反動で予想を上回るようならドル買いのが進むでしょう。

ただ、その後のイエレン議長の講演内容を見るまではどちらにしても一方向に傾けにくく、どちらにも動きにくいでしょう。結局、GDPの結果とイエレン議長の発言内容を合せて今後のドルの方向性を見極めることになります。

市場は既に年内利上げは難しいとの見方が大勢になっています。もし、利上げに慎重な姿勢を示したとしても、ドル円は今年の最安値となる99円で一度は跳ね返されると予想しています。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。
▼30秒でわかる!8月第4週、今週の為替市場の見通しはこちら!

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