神経質な展開、雇用統計に注目! 【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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8月第1週の見通し(2016/08/01)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「ドル円の下落リスク燻ぶる」

先週は日米金融政策が行われ、結果的にドル円は下落して終わりました。

米国FOMC会合では前回懸念された英国のEU離脱による混乱は回避されたことで「景気見通しの短期的なリスクは後退」と言明。5月に大きく落ち込んだ労働市場も6月に大きく回復。「労働市場は強く、経済は緩やかなペースで拡大」としました。「FF金利は今後の経済見通し次第」ということで、今後の経済指標次第では年内利上げの可能性を残すなどタカ派的な内容となりました。

しかし、市場は依然として年内利上げは難しいとの見方を払しょくするまでには至りませんでした。米国長期金利の利回りは史上最低まで低下し、ドルも上値の重い展開となりました。これまで史上最高値を更新していたNY株式市場もここにきてやや息切れし始めました。

一方、日銀金融政策決定会合では追加緩和が実施されました。発表後ドル円は大きく上下し、結果的に下落しました。市場が期待した程の追加緩和ではなかったためです。市場は少なくとも量的緩和の拡大とマイナス金利の深堀をすると予想していましたが、これらは据え置かれました。

尤もETFの買い入れ額を3.3兆円から6兆円に拡大したことで大幅に下落していた株式市場は反発して終わりました。ドル円は失望売りが出て上値の重い展開となりましたが、一先ず103円台後半で落ち着いた動きが続きました。

しかし、その日のNY市場で発表された米国4-6月期GDPが1.2%と予想の2.5%を大きく下回ったことで今度はドルが全面安となり、ドル円は102円付近まで下落。そのままNY市場を引けてきました。

堅調な米国経済が世界経済のけん引役になるとの見方も、これで後退するなど市場には不安感が残ります。

ドル安と円高の両方の動きが強まるなど、今週のドル円は下値リスクが燻ぶる中で、100円を意識した動きになりそうです。

今週は注目の米国7月雇用統計が週末に発表されます。市場は非農業部門雇用者数が18万人の増加となり、失業率が4.8%に改善されると見込んでいます。予想通りの結果となれば再び米国の年内利上げ期待が高まり、ドル円も反発することになるでしょう。

先週のドル円相場は流動性の低下により非常に荒っぽい動きが目立ちました。今週のドル円は100円を割り込むのか、或は米国経済頼みによるドル買いが強まり110円を目指す展開になるのか神経質な展開が続きそうです。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。

▼30秒でわかる!8月第1週、今週の為替市場の見通し

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