英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

英国のEU離脱派勝利は世界に衝撃を与えましたね。FXでおなじみの通貨英ポンドは大幅下落・日本円は円高に動くなど為替相場も乱高下。ところが、英国の株価指数(FTSE100)は国民投票前以上の水準に上昇するなど激しい動きとなっています。

統一の時代から分離の時代へと変化

私達は今、歴史的なターニングポイントにいます。これから、英国とEU間で激しい競争がはじまり、各地で 過度な統一・統合が崩れ始めて、分離・独立の時代に向かう兆し になっていくと感じます。そうなると、為替相場の重要性が増してきます。

英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

英国のEU離脱

英国は、EUに離脱を通知することから交渉はスタート。 リスボン条約(*)第50条 に従い、欧州理事会に通知して、英国とEUの間で離脱に向けての交渉が始まります。交渉期間は2年間、もし、合意に至らなければ、自動脱退もしくは双方合意の上で協議を延長します。
2年で合意できるのかそれとも長引くのか現時点ではまったく分かりません。

そして、英国はEU離脱後にEUや加盟国との間で、様々な協定を結ばなければいけません。これがまた複雑。しかし、「THE・交渉人の英国」、EU各国の利害関係を突いて、上手に立ち回るのではないでしょうか。結果的に英国有利の協定が次々にできてしまい、EU離脱によって英国大勝利とのシナリオになってもおかしくありません。

「英国がビジネス拠点として有利な点」
・世界の国際言語である英語が母語!
・ビジネス的なインフラが整っている!
・大英帝国時代から続く、企業グループを保有!
・米国と欧州の架け橋になりえる!
・英国はEUから大量に輸入しているため、輸入がなくなるとEUも困る!

EU離脱でビジネスチャンスが増える?

EUを離脱すれば、過剰と言われるEUの規制に従う必要もありません。税金や規制に関して、ブリュッセルの官僚たちから英国自身に権利を取り戻すことになります。
早くもオズボーン英財務相は、法人税の15%引き下げを提案。現在、英国の法人税率は20%、2017年4月に19%、2020年4月に17%とへと引き下げられるスケジュールは発表済み。

これから、英国とEUの間で、ビジネス拠点の争奪戦が起きるはず。英国から離脱する企業も出てくれば、逆にチャンスと見て英国に拠点を移す企業も出てくるでしょう。

EUによる過剰な規制は、制度に対応できる余裕を持つ大企業有利になりがちで、規制が強くなるとビジネスのイノベーションに必要なアニマルスピリットも生まれません。経済成長に必要なのは規制緩和。アベノミクスの三本の矢の一つも成長戦略で、規制緩和が重要なキーを握っています。

そして、勝敗の大きな判断材料としては、英ポンドの為替相場を見ておきましょう。英国のEU離脱ショックで大きく下がった英ポンドはこれからどう動くでしょうか。

2015年6月高値195.88円から128.72円まで67円超も下がっている英ポンド安は、輸出有利になりますから、いずれ切り返す時が来るでしょう。もちろん、EU離脱までの交渉期間はビジネス的な混乱が出てくるでしょう。EU自体、ドイツ・フランス・英国の三本柱から一本抜けてドイツの力が増してくるとの見方が有力。

英ポンド/円の月足チャート
英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

やや落ち着きを取り戻しつつある英国、引き続き注目して行きましょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:リスボン条約
EUの統治における基本的な条約で2009年12月に発効。従来のEU条約・EC条約を改正する内容で、この条約が発効したことで、1993年11月に構築したEUの機構・制度を見直すことができ、EUの基本機構が整備されたと言えます。

【上村和弘のFX基本講座】
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