テクニカル分析はなぜ当たるの?【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

テクニカル分析の有効性

テクニカル分析で相場予測をする前に、なぜ、テクニカル分析のシグナル(チャンスの合図)が当たるのか、納得してから前に進みましょう。

まず、最初に申し上げておきたいのは、100%当たるテクニカル分析は無い、という事。的中率60%~70%の分析手法があれば万々歳でしょう。そこに知識レベルの向上やリスク回避の手法、複数のテクニカル分析の指標を組み合わせる事で、より精度が上がります。

さて、本題のテクニカル分析はなぜ当たるのか、一つ目の理由は、テクニカル分析によって皆の行動が一致すること。テクニカル分析は、ほとんどのトレーダー(投資家)が利用しています。つまり大衆心理が、その方向に流れを傾ける事となります。

例えば、交差点の信号を思い浮かべてください。赤の段階で立ち止まっていて、そこに青信号に変われば皆が動き出します。テクニカル分析も同じで、買いのシグナル(チャンスの合図)が出れば、皆が同方向に動き易くなるのです。

二つ目は、投資家心理は昔から変わらないこと。例えば、「キリのいい数字である100円を割り込んだら買おうという考え・買値から10銭下がったら損切りしよう・損しているから少し待って損益ゼロになったら決済したい」などと考える人間の心理は今も昔も変わりません。テクニカル分析は、そういった人間心理の面を取り入れた考えが根本にあります。

三つ目としては、日々変化する為替市場で、現状どのような位置関係に有るのかを探る事が可能なこと。統計的・時系列的に、また大衆心理を踏まえた心理学的な判断が出来る事で、割安・割高感、過熱度、安定度合い等が探れる為に有効です(関連記事:第20回「初心者に向いている分析方法」)。実際、トレードをする場合、最初のスタートのタイミングを計るのに有効です。

ドル円の1時間毎のチャートとRSIと呼ばれる強弱感を表す指標、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

上図は、ドル円の1時間毎のチャートとRSIと呼ばれる強弱感を表す指標です。
チャートだけ眺めていても分かりませんが、RSIを見ると割高・割安の概ねの判断が出来ますよね(赤丸印・青丸印の箇所)。

テクニカル分析指標の選定

テクニカル分析の有効性が分かると、どのテクニカル分析の指標を選べば良いのか理解出来ますね。大衆心理の動きを判断する為、100種類以上あるテクニカル指標の中で、メジャーなものを使う事が重要となります。有効性の低い指標を見ていても判断は付きません。
先程、述べた通り、多くの参加者が使っている指標は、シグナルが出た時にその方向への取引が増えます。ということは、買いシグナルが出ると上昇しやすいということ。相場は勢いのある方向に動きますから、投資参加者のバイアス(偏り)が向上します。

また、メジャーなテクニカル指標は多くの人が利用しており、書籍なども多数販売されている為、学びやすいということもあります。少しずつトライしてみると良いでしょう。

最後に、ここまでの話を読むと、皆が使っているテクニカル分析で、明確なシグナルが出た時にだけ売買すれば、確実に儲かると思いませんか? ところが、そうは問屋がおろしません。ダマシ(*)という問題が出てきます。

実際にシグナルが出た時には、すでに取引を終了しているという投資家が出てきたり、シグナルが出る前に始めたりする投資家も出ますので、100%の成功率にはなりません。

その辺りはリスク管理のテクニック等を活用しながら利益向上を狙います。分散投資等も一つのリスク軽減対応(第23回「投資リスクの低減No.2 時間の分散」)ですので、復習されると良いですね。テクニカル分析は大変重要なツール、有効に生かすことが推奨されます。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ダマシ
テクニカル分析で売買シグナルが出ても、為替相場がシグナルと逆方向に動くこと。シグナル通りに売買すると損をすることからダマシと呼ばれています。
テクニカル分析の売買シグナルが出る局面は、買い方と売り方の攻防が繰り広げられる地点であり、したがって違う方向へ動く事も出てきます。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?

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