投資信託が為替で影響?基本からおさらい「為替変動リスク」って何?

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「投資信託には為替変動リスクがあります」という説明を見たことがあるでしょう。
投資信託の値段(基準価額)が円で表示されているのに、なぜでしょうか。

まずは為替の基本から

為替は、円と米ドル、円とユーロ、米ドルとユーロといったように、異なる通貨を交換するときの取引値段です。
「1ドル110円」と言う場合、「1ドルを手に入れるのに、110円を払う」という意味です。

通貨は世界中で交換され、為替が四六時中変動しています。

為替の変動と投資信託の関係

投資信託を運用対象の国で分類すると、日本国内、海外すべて、海外の特定の地域(北米、アジア、欧州など)などに分けられます。

為替変動の影響を直接的に受けるのは、海外で運用する投資信託です。
投資信託に“グローバル”“国際”などと名がつけば、このタイプです。

具体的には、外国で発行されたり外国の証券取引所で売買されたりする株式や証券、外国の不動産や金融商品などです。
これらは、米ドルやユーロなど外国の通貨で発行され、取引値段も外国通貨で表示されます。
株価や証券価格が変動する上に、為替が変動します(まれに日本円で発行される外国の株式や債券などもありますが、極めて少数です)。

為替変動の直接的な影響

では、為替が変動すると、投資信託の資産にどのような影響があるのでしょうか?

1株が100米ドルの外国株式の場合、1米ドル=110円の時、その外国株式の1株の価値を円表示に換算すると、100米ドル×110円で1万1千円です。
100株持っていると1万1千円×100株=110万円です。

株価が同じ時、為替が1米ドル=105円になれば100米ドル×105円で1万500円、100株で105万円となり、5万円の目減りです。
為替が1米ドル=115円なら100米ドル×115円=1万1,500円、100株で115万円で5万円増えます。

株価 為替(1ドル) 株数 円換算 1米ドル=110円に比べて
100米ドル 110円 100株 110万円
105円 円高 5万円の為替差損
115円 円安 5万円の為替差益

間接的に為替変動の影響を受けるケース

円表示の日本の株価や債券などは、1米ドルが何円でも円貨価値は変わりません。
しかし、為替変動リスクが潜む場合もあります。

株価は、その企業の業績を反映した価値。
業績の良しあしの原因の一つとして、為替変動が挙げられることがあります。
為替相場が円高傾向で、ある輸出企業の業績が悪そうなら、その株価は下がります。運用対象の株価が下落すれば、投資信託の値段も下がるため、間接的には為替リスクがあると言っても良いでしょう。

このように、為替相場の変動で資産価値が変わることを、「為替変動リスク」と呼びます。
投資信託は、為替の動きしだいで運用対象の資産価値が変わるため、為替変動リスクがあるのです。

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