大相場はリスクとチャンス~【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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6月第5週の見通し(2016/06/27)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「大相場はリスクとチャンス」

先週は英国国民投票によりEUからの離脱が決定しました。市場は直前まで残留するとみていただけに、この結果はショッキングなものとなりました。ポンドは1.5ドルから1.32ドルまで下落し、ドル円も106円80銭から99円まで8円近く下落しました。東京市場でこれだけの動きがあるのは非常に珍しいことでした。元々東京市場はポンドやユーロの流動性(取引量)が低いことから、値動きが通常よりも過剰に動き過ぎたように思えます。この投票結果が欧米市場であれば、もう少し値幅は小さかったのかもしれません。

東京市場では円絡みの取引が多いことからポンド円やユーロ円なども激しく取引されたようです。結果的にポンド円は160円から133円まで下落。短時間で27円下落したのはリーマンショック以来かもしれません。歴史に残る動きといってもよいでしょう。この結果、為替市場だけではなく株式や債券、その他のすべての市場に激震が走りました。

英国がEUから離脱するという事は、英国だけではなくユーロや米国、そして日本にとっても今後不確定要素が高まることになります。特に、ユーロ各国では英国をモデルとして離脱する国が相次ぐ可能性が高まることになります。そうなるとユーロそのものの存亡危機に繋がりかねません。

また、世界経済や金融市場が不安定になれば米国の利上げ観測が後退しドル売の下落を引き起こす危険もあります、そうなれば、円高が進み日経株価を更に押し下げることにもなります。ただ、今の時点では余りに不確定要素が多く、次の展開を予想するのは極めて困難です。

マネーは最も臆病であり、そのような時は安全な資産に逃避しようとします。今回も同様で、安全な金や主要国の国債、そして円やドルなどに資金が一気に流れ込みました。しかし、マネーは臆病と同時に欲も大きく、市場が落ち着きを取り戻した時には再びリスクを求めて動き出すものです。それまでは亀の様に首を甲羅の中に引っ込めて成り行きを見守ることになるでしょう。

今週は先週の乱高下の後だけに、最初は様子を見てくる可能性もあります。しかし、これだけの激しい動きで市場はかなり傷ついていることから、損失を取り戻そうとする荒っぽい動きが続くと予想されます。相場が大きく動くときというのはリスクでもありますが、チャンスでもあります。滅多にないこの大相場で皆さんチャンスをものにしてください。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。

▼30秒でわかる!6月第5週、今週の為替市場の見通し

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