鍼灸は健康保険が使える?保険適用されるパターンとは

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デスクワークや同じ姿勢での作業が増えると、腰痛や肩こり、関節痛等に悩まされます。これらの症状は、年齢が高い人だけでなく、多くの若者も抱えている悩みです。

骨や関節の痛みは、すぐに生命の危機に直結するものではありませんが、悪化すると健康な日常生活を送ることが大変になる場合もあります。そのため、腰痛や肩こり、関節痛の治療のために鍼灸やマッサージに通っている人もいるでしょう。

ところで、鍼灸やマッサージは健康保険が適用されるかどうか知っていますか?

恐らくほとんどの人が「保険証なんて使ったことないよ。」と答えるでしょう。ところが、場合によっては鍼灸治療でも健康保険が適用される場合があります。つまり、3割負担で済むということです。

そこで今回は、鍼灸治療で健康保険が適用されるパターンと注意点についてお話します。

その場合は、健康保険が使えず全額自己負担となっているかと思います。ただし、健康保険が使える場合もあるので、どのような場合に健康保険が使えるのかみていきましょう。

鍼灸(しんきゅう)とは

鍼灸とは、体に鍼(はり)や灸(きゅう)を用いた刺激を与えることで、さまざまな病気に対する治療的なアプローチや健康増進を目指す医療技術です。中国医学系伝統医学で用いられる治療法の一つで、補完・代替医療とみなされることもあります。

鍼はステンレス製のものを経穴に刺し、一定の刺激を加えすぐに抜いたり、10分から15分ほど置いておく方法があります。さらに刺した鍼に微弱な低周波パルスを流すこともあり、筋肉の痛みやコリ、血液循環の促進に効果があります。

灸は艾(もぐさ)を用いて経穴(ツボ)に熱刺激を加える方法で、一般的には「やいと」や「お灸」と言われています。その方法は、艾を直接肌の上に乗せて火をつける「直接灸」と、艾と肌の間を空けて行う「間接灸」があります。

鍼灸が健康保険対象になるケース

鍼灸治療院の中には、「各種健康保険使えます」という看板を掲げているところもありますが、すべてが健康保険の対象になるわけではありません。

厚生労働省は、鍼灸治療院を保険医療機関とは認めておらず、条件を満たした場合のみ健康保険を使えることにしています。

鍼灸施術で、健康保険の対象となるケースは、下記の2つの要件を満たした場合のみで、ハードルはかなり高いと言えます。

1.対象となる傷病であること

まず、明確に以下の傷病でなければ、健康保険の対象にはなりません。それも、自分や鍼灸師が以下の傷病だと判断するのではなく、医師の判断が必要になります。

  • 神経痛
  • リウマチ
  • 五十肩
  • 頚腕症候群
  • 腰痛症
  • 脊椎捻挫後遺症

2.医師が鍼灸施術に同意していること

病院など医療機関で治療を行い、その結果治療の効果が表れなかった場合などに、鍼灸で治療を認める医師の同意書が必要です。

または、病名、症状及び発病年月日が明記され、鍼灸治療が適当であると判断できる診断書でもかまいません。

鍼灸治療を受ける上での注意点

注意点1.鍼灸師の国家資格

たとえ前述した条件を満たしても、健康保険が使えるのは、「はり師」「きゅう師」の国家資格を持った人が施術を行う場合です(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)。

「各種療法」に分類される整体、カイロプラクティック、エステティック、リフレクソロジー、アロマテラピーなどの中には、無資格で鍼灸マッサージを行う施術院もあります。

注意点2.請求行為が必要

もし、健康保険が使える場合も、医療費の支払いは窓口で自己負担分だけを支払う一般の医療機関とは異なります。

鍼灸で健康保険を使う場合は、患者がいったん医療費全額を支払って、後から健康保険に申請して7割分を払い戻してもらう手続が必要です。

注意点3.治療の重複はNG

健康保険で鍼灸治療を受けている期間は、その病気、症状について、病院での治療を行うことができません。もちろん、他の病気の場合は問題なく病院での治療を受けられます。

鍼灸治療の保険適用はハードルが高い

鍼灸治療で健康保険を使うためには、医師の同意書が必要だったり、利用できる傷病の種類が限定されているなど、実は細かい決まりがあります。

誰でも簡単に健康保険で治療を受けられるわけではなく、「最近なんとなくだるい」「肩こりがひどくなった」という理由では、健康保険の対象にはなりません。

ただし、対象の傷病で医療機関にかかっていてもなかなか治らない場合に、あらゆる方法で体のメンテナンスを行うことは、自分だけではなく周囲の心配してくれる人のためにも必要な行為です。

まずは医師に相談をして、鍼灸治療による施術が有効かどうかを確かめてみてください。

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