日米金融政策会合~【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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6月第3週の見通し(2016/06/13)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「日米金融政策会合」

今週は日米の中央銀行が政策金利を発表する重要な週になります。

為替レートに最も影響を及ぼすのがその国の金融政策です。金融政策とはその国の金利を上げるか下げるか、或はそのまま据え置くかの三つの決断しかありません。市場はその金融政策を前もって予想しながら為替のポジションを作ったり、解消したりすることで相場が大きく動きます。

今週は市場が最も注目する米国FOMC会合日銀政策会合が一日違いで開かれます。

今回のFOMC会合では現行の金利が据え置かれると予想されます。市場はそれをほぼ織り込んでいますので、この結果が発表されても為替への影響はないでしょう。市場の注目は、その後のイエレンFRB議長の記者会見に集まりそうです。議長は先週の講演で雇用に関しては懸念を示していましたが、米国経済に対しては強気の見方を示していました。それは、いずれ利上げに動きたいというメッセージと受け止めることが出来ます。

今回も同様に早期利上げの可能性が示されるようならドル買いに反応するとみてよいでしょう。一方、日銀政策会合では追加緩和の可能性が残ります。通常追加緩和をするとその国の通貨は売られやすくなります。それは金利などが低下し、投資としての魅力がなくなり他より投資妙味のある通貨に乗り換えようとするためです。

しかし、前回の日銀会合でマイナス金利を導入したことで円はその後円高に動いてしまったという経緯があります。また、マイナス金利を導入したことで銀行の国債離れが進んでしまいました。そのため、日銀が今回マイナス金利幅を拡大するのは難しいと市場は見ています。その他には国債やETFの買い入れ額を拡大するという手もありますが、その効果は限定的とみられます。

要するに、今回追加緩和を実施しても円高を止めるには不十分という事です。これらを考えると、米利上げ期待のドル高の可能性と同時に円高に向かう両方の可能性があるという事になります。

このイベントが終われば少し円高リスクは後退するとみますが、来週末にはいよいよ英国のEU離脱を問う国民投票が実施されます。これはポンドだけではなくユーロや円にとっても非常に大きな影響を与えることになります。その懸念が払しょくされるまではドル円の下落リスクを常に抱えることになります。

先週のドル円は106円~108円のレンジでのもみ合いが続きました。英国国民投票が終わるまで、市場は慎重にならざるを得ません。今週も特に予想外のことが起きなければ、このレンジ内で収まるとみています。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。

▼30秒でわかる!6月第3週の今週の為替市場の見通し

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