働きかけ力を向上させたい!周りを巻き込むには人間関係と準備が大切

読了目安[ 6 分 ]

社会人として誰からも必要とされる人になるためには、どのような能力を身につければ良いでしょうか。

経済産業省が提唱している「社会人基礎力」は、「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力と、それらの能力を構成する12の要素があります。

本シリーズでは、社会人1年生の柴田さんを通して、この「社会人基礎力」の「12の能力」を「12のスキル」としてクイズ形式で学んでいきます。

今回のテーマは、「前に踏み出す力」の構成要素である働きかけ力です。まずは、あなたの働きかけ力を事例クイズでチェックしてみましょう。

働きかけ力の事例クイズ

新人の柴田さんは、上司の伊藤課長から「今週末までに、キャンペーンのチラシを発送しておくように。」と指示されました。

「どうしよう……。本当に間に合うかしら?」と困った柴田さん……。実は、他にも急ぎの仕事を抱えています。

そのため、このままでは今週中にキャンペーンチラシの作業を完了させることは不可能な見通しです。

そんなとき、新人の柴田さんはどう対応すべきでしょうか。

  1. 週末までに作業が終わらないことを正直に報告し、締切の延長を伊藤課長にお願いする
  2. 残業をして作業をしながら、周囲の人間に作業が思うように進んでいないことを伝える
  3. 進捗状況とかかる時間の見通しを伊藤課長に報告し、先輩にサポートを依頼したいと申し出る

働きかけ力とは

働きかけ力とは、自分1人では困難な目標を実現するために、周囲の人たちに働きかけ、協力をしてもらうための能力のことです。

職場では、それぞれが責任を持って仕事に取り組むべきですが、個人では解決できないこともたくさんあります。

もしくは、1人で解決できるとしても、周囲の人の協力を仰ぐことで、より早くより確実に物事を実行でき、より効率的な行動と目標の達成ができるものです。

そのため、周囲の人に依頼をしたり、協力のための交渉をしたり、リーダーシップを発揮してチームを統率する働きかけ力は必要不可欠です。

とは言え、自分以外の人がどのように依頼されたり、交渉されたり、統率されれば、より良い関係が築けるのかを見極めなければいけません。

より高い働きかけ力を持つためには、人と接するための総合的な能力が必要だといえるでしょう。

働きかけ力クイズの答え

社会人1年目の柴田さんは、納期が決められた上司の依頼と自分の仕事の板挟みで、どのような行動を取れば良かったのでしょうか。

1.週末までに作業が終わらないことを正直に報告し、締切の延長を伊藤課長にお願いする:×
2.残業をして作業をしながら、周囲の人間に作業が思うように進んでいないことを伝える:△
3.進捗状況とかかる時間の見通しを伊藤課長に報告し、先輩にサポートを依頼したいと申し出る:〇

1の週末までに作業が終わらないことを正直に報告し、締切の延長を伊藤課長にお願いすることができる人

できない理由を考えてしまいがちな人です。これは最初にとる行動ではありません。納期を延ばすことが可能かどうかを考える前に、まずは納期を守る方法がないか考えましょう。

2の残業をして作業をしながら、周囲の人間に作業が思うように進んでいないことを伝えることができる人

残業をしてでも期限までに仕事を終わらせようとする真面目な人です。努力する姿勢は評価できますが、仕事は確実に効率的にこなす方が評価されます。他の人のサポートが必要であれば、きちんと支援を要請しましょう。

3の進捗状況とかかる時間の見通しを伊藤課長に報告し、先輩にサポートを依頼したいと申し出ることができる人

きちんと考えて行動できる人です。すぐに誰かに依頼をせず、進捗状況を確認したうえで、見通しも含めて報告をすることで、より具体的に協力を要請することができます。

柴田さんは、上司の伊藤課長に現時点での進捗状況と見通しを報告し、また先輩の石橋さんにサポートをお願いしたいと申し出ました。

働きかけ力を鍛える5つのポイント

では、社会人に必要な働きかけ力を鍛えるためにはどうすれば良いのでしょうか。基本は以下の行動を理解することです。

  1. 意識的に周囲の状況や自分の置かれている立場を確認する
  2. 人に何かを教えてもらうときは、必ず相手の状況に配慮して時間をもらう
  3. 様々な立場の人に積極的に声を掛け、幅広い人間関係を作っておく
  4. 相手のために何ができるかを考え、常に協力意識を持って行動する
  5. 小さなことでも感謝の気持ちを伝えて、良い印象を持ってもらう

仕事は1人でやるものではないということを理解し、常に協力を得られる人間関係を構築するだけでなく、相手が協力したくなる材料を揃える癖を付けるようにしましょう。

社会人基礎力講座

  1. 社会人として誰からも必要とされる人になるための12のスキル
  2. なぜ社会人には主体性が必要なのか?主体性の事例と鍛える方法
  3. 働きかけ力を向上させたい!周りを巻き込むには人間関係と準備が大切
  4. 社会人に必要な実行力を身につける方法は?行動力だけではダメな理由
  5. 仕事の計画力を強くする方法は?普段の電話応対で計画力を自己診断
  6. 仕事の創造力を鍛えるには?必要なものは才能よりも知識と工夫
  7. 新社会人に必要な傾聴力とは?聴く力の向上で仕事を効率化する方法
  8. 仕事で発信力を高めるには?人間関係を構築する情報の正しい伝え方
  9. 柔軟性がある性格とは?仕事や人間関係を円満にする自己診断
  10. チームに必要な情況把握力とは?自分と相手の立場を理解する方法
  11. 規律性のある行動とは?人から信頼される規律を守る社会人診断
  12. 耐える力は必要なし!仕事のストレスコントロール力とは
  13. 社会人に必要な課題発見力とは?課題を見つける情報収集と整理方法

このシリーズは、著書『わかる!できる!「社会人基礎力」講座 誰からも必要とされる人になるための12のスキル』(高橋忠寛著・ビジネス教育出版社)を一部改編しながらお伝えしていきます。

参考|社会人基礎力(METI/経済産業省)

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